「アルマギア-Project-」は、2014年に発足された“歌姫音楽プロジェクト”。月刊アクション(双葉社)、GANMA!、LINEマンガ、ピッコマで連載中のマンガで物語が紡がれ、小倉唯、徳井青空、久保ユリカ、楠木ともり、石原夏織がそれぞれ“歌姫”として参加するキャラクターソングCDもリリースされている。同プロジェクトへのソニー・ミュージックエンタテインメントの参加や、2.5次元舞台化も発表され、ますます勢いをつけているコンテンツだ。
本記事では、去る3月26日に実施された「AnimeJapan 2022」内のステージイベント「文化放送 超!A&G+『徳井青空・久保ユリカ アルマギア情報局』AnimeJapan 2022公開収録」のレポートをお届け。自身の演じるキャラクターの衣装に身を包んで登場したパーソナリティの徳井青空、久保ユリカ、さらに公式コスプレイヤー・柏木れにのステージの様子をたくさんの写真とともに紹介する。また「AnimeJapan」初出展となった「アルマギア-Project-」ブースの写真も大放出。現地に来れなかった人もその雰囲気を味わってほしい。
取材・文 / 粕谷太智
アルマギア-Project-ってなに?
「アルマギア-Project-」は、2014年に発足された“歌姫音楽プロジェクト”。コンテンツの中心はフルカラーで連載中のマンガになっており、マンガやキャラクターソングCDなどの展開を通して、歌と魔法、少女×少女が織り成す絆の物語が紡がれている。
歌唱には人気声優がずらり
遡ること7年、2015年にリリースされた第1弾CDは、すべて生の楽器で収録され重厚なコーラスでも話題に。プロジェクトの生みの親であり、マンガの原作を務めるクリエイターのReomがSugarLoverとともに詞を、「恋は世界征服のあとで」などの音楽を手がける宝野聡史が作曲を担当した。また2016年発売の第2弾CDの歌唱に久保ユリカが抜擢されると、以降は小倉唯、徳井青空、楠木ともり、石原夏織ら人気声優が続々と参加。第6弾CDには、ミニアニメを収録したDVDも同梱されており、アニメには芹澤優、沼倉愛美も出演した。なお第4弾以降のCDジャケットは、アニメ好きにはおなじみの制作会社・A-1 Picturesが描き下ろしている。
「アルマギア-Project-」の世界観
「アルマギア-Project-」では、先天的な能力として魔力を生み出し、人々を支える“ディーヴァ”、ディーヴァからの魔力供給を受けて戦う“マーギアー”を軸に物語を展開。マンガでは、幼い頃に身寄りをなくした少女で、マーギアーであるネオンが、ディーヴァの少女・アカネと出会ったことから物語が動き出す。
久保ユリカ演じるフェスタ、徳井青空演じるミウキャットをはじめ、CDの歌唱キャラクターは皆このディーヴァ。最新作である第6弾CDに収録されたミニアニメでは、アルマギアの根幹となる“歌と魔法”の関係性や、ディーヴァとマーギアーの戦闘スタイルなどが描かれた。
「アルマギア-Project-」がAnimeJapanに初参戦!
ラジオ公開収録レポート
徳井青空&久保ユリカが待望のコスプレで登場!
「AnimeJapan 2022」メインステージの1つであるBLUE STAGEに登場したのは、放送回数100回を超えるラジオ番組「アルマギア情報局」のパーソナリティである徳井青空と久保ユリカ。かねてからラジオで話していたコスプレ衣装姿で2人が現れると、大きな拍手で観客に迎えられた。
2人の衣装は、徳井がミウキャット、久保がフェスタと、それぞれ自身の演じるキャラクターの服装を再現したもの。2019年発売のCD「ミュージカルコネクト -diva. Miucat & Festa-」のジャケットから飛び出してきたかのような徳井と久保は、「何か私たちについて気になる点があるんじゃないですか?」ととぼけながら観客の衣装に対しての反応を楽しんでいた。
その後も2人はステージ中央のスクリーンに映ったミウキャット、フェスタのポーズを真似てみたり、観客の要望を受けてステージ上で1回転して見せたりと、サービス精神たっぷりにステージを盛り上げる。一方で久保が「まだ“完全体“じゃないんですよ。髪型とか、メイクとか、瞳の色とか」と、さらにコスプレの完成度を上げたいと話し、「究極アルティメットガチマギア」と2人が名付けた、進化したコスプレ姿でのイベント出演にも期待を膨らませた。
「隣のステージにいかに盛り上がっているかを見せつけるバトルですから」「がんばろう、優勝しよう、みんな負けんなよ!」と、ほかのステージにも盛り上がりでは負けたくないと意気込む2人は、「アルマギア-Project-」に初めて触れるという観客も巻き込み、一体感ある雰囲気を作っていく。「アルマギア-Project-」のマンガの主人公であるネオンの衣装で、公式コスプレイヤーの柏木れにがステージに駆けつけると、初対面の久保はそのかわいさにメロメロで、「かわいい」の声が止まらない。「私でも肩に乗せられそうな軽やかさがある」と独特な表現も交えて褒めちぎり、柏木の登場でさらにステージが華やかになった。
目指せアニメ化!そのためには……?
3人が揃うと、“アニメ化を夢見る”「アルマギア-Project-」がどうしたらアニメ化されるのかを考えるコーナーへ。久保が「アニメとともに、このステージに戻って来る日をスタッフ一同、夢見ているのですが」と台本を読み上げた通り、まだアニメ化が決まっていない「アルマギア-Project-」。徳井もアニメ制作が決まっていないのにも関わらず、「AnimeJapan」のメインステージに立っていることについて、「実質“Japan”(の要素しかない)」と「AnimeJapan」の“Japan”という部分だけでなんとかステージに立てていると自虐し笑わせた。
トップバッターとして「アルマギア-Project-」のアニメ化に必要なアイデアを発表した徳井は「アニメ化も自然な流れでいける気がする」と、まずは「フィギュア化」を提案。続く久保の答えは「いい放送枠を抑える」というもの。「いいタイミング、いい枠が必要。これは大人にしかできないことだから」と力強く語り、「私はリアリティ勝負で行きますから」とこのコーナーへの意気込みを述べた。
一方の徳井は、ここから夢のある回答を連発。「(電車の)アルマギア線を走らせる」と路線の開通を掲げ、「ビッグサイトと渋谷区あたりを繋いで、アルマギア関係者に有利な路線を作る」と妄想が広がる。さらに「TikToKでアルマギアダンスを流行らせる」とこちらも奇抜なアイデア。「若者を取り込みたい」とノリノリでこの案を出した徳井だったが、最後には「若者ってどこにいるの?」と急に不安げな表情になり、久保を笑わせた。
柏木は「コスプレ衣装の販売」とコスプレイヤーならではの提案。久保も「みんなが着ていたら流行っていると思ってくれるもんね」と同意し、「露出度の高いキャラクターもいるからドキドキするね。体を鍛えて着たいお洋服が多いかも」と現実的な方向へ考えを膨らませる。
「私たちが悲しまないことを望むけど……」と前置きした久保は「ドラマCD化」を希望としてあげる。“リアリティ勝負”と言っていた久保のこの提案には、客席から同意の拍手が。続いて冒頭の発言の真意を「一番悲しいのは、アニメ化して私たちじゃなくなるっていう……」と悲しそうな声色で明かし、“アニメ化あるある“で笑いを誘った。コーナーの最後には柏木が、「ライブが見たいです」と笑顔で話し、一際大きな拍手が沸き起こる。これに、徳井も「好きな歌を歌ってもらおう!」と反応し、柏木のライブコーナーの実現も夢見ていた。
2.5次元舞台化も発表!まだまだ走り続ける「アルマギア-Project-」
イベントの中では3つの新情報として、プロジェクトへのソニー・ミュージックエンタテインメントの参加、連載中のマンガの単行本化、そして2.5次元舞台化が発表に。ここまでの流れもあり、初めは「アニメじゃないんかい!(笑)」とツッコミを入れずにいられなかった久保だが、「ソニー・ミュージックさんって聞くだけで、ライブとかにも強そうなイメージがする」と喜ぶ。
中でも徳井と久保が驚いていたのは、2.5次元舞台化。「アルマギア情報局」第100回の放送では、「アルマギア-Project-」を立ち上げたクリエイターのReomが舞台化を1つの夢として語り、2人も舞台化に夢を膨らませていたとこから、今回の発表には「すごい!」の声とともに笑顔が弾ける。「歌もあって、戦いもある。『アルマギア』は2.5次元にしたら映えそう!」と徳井が話せば、久保も「『アルマギア』の世界に入ってくれる人たちの間口が広がる気がする」と目を輝かせる。「舞台に出ている人たちがラジオに来てくれるかも」「合同でアルマギアフェスができるかもしれない」と2人の妄想は止まらず、「アルマギア-Project-」のさらなる広がりに期待が高まる中、イベントは幕を閉じた。
2.5次元舞台化を喜ぶ
徳井青空、久保ユリカ、柏木れにからコメントが到着
徳井青空
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アルマギア舞台化おめでとうございます!
これまでCDのリリースやマンガ化がありましたが、またさらなる大きな展開にとても驚きました!
歌と戦いをメインとするアルマギアに舞台はピッタリだと思い、今からとても楽しみです!
アルマギアの世界がまた立体的に広がりますね! 舞台ではどんな物事を紡ぐのか……ワクワクが止まりません!
久保ユリカ
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「アルマギア情報局」パーソナリティ、そしてフェスタ役の久保ユリカです。
私自身、“アルマギア”というプロジェクトに携わらせていただいてから……
歌唱はもちろんですが、海外でのイベント開催や、素敵で楽しいラジオが始まったり、
アルマギアのマンガを見ることができて、AnimeJapanにはコスプレで登壇したり!?
参加できているものだけでも、考えてみたら本当にたくさんの喜びを経験させていただいてきました。
そんな中での! まさかの舞台化と聞いてすごくビックリしましたし「アルマギア-project-」はいつだって、
私やファンの皆様をワクワクドキドキでさせてくれるんだなと心からうれしく思います。
また新しい扉となる舞台を私も早くこの目で観てみたいです!
ぜひ皆さん、引き続き一緒に盛り上げてくださいね。
柏木れに
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アルマギア舞台化、おめでとうございます!!
初めて聞いた時びっくりして、「すごっ」ってガチトーン出ました!(笑)
楽曲も大好きで毎日のように聴いてるので、舞台でも聴けるのが楽しみです!
新しい楽曲も増えるのかな~とか、今から1人でそわそわしています!
衣装も華やかな作品なので、コスプレイヤーとしてはそこもかなり気になります……!
舞台化を通して、もっと多くの人がアルアギアを大好きになりますように!
「AnimeJapan 2022」ブースギャラリー
プロフィール
徳井青空(トクイソラ)
12月26日生まれ、千葉県出身。主な出演作に「探偵オペラ ミルキィホームズ」(譲崎ネロ役)、「ラブライブ!」(矢澤にこ役)、「ご注文はうさぎですか?」(マヤ役)、「呪術廻戦」(新田明役)、「トロピカル~ジュ!プリキュア」(桜川先生役)など。声優としての活動のほか、TVアニメ化もされた「まけるな!!あくのぐんだん!」の原作マンガを手がけ、2018年には「パンダの推しごと!」で絵本作家デビュー、2022年には実写短編映画「時々は、眠れない夜に」で映画監督デビューも果たした。
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久保ユリカ(クボユリカ)
5月19日生まれ、奈良県出身。2010年に「ラブライブ!」シリーズの小泉花陽役で声優活動をスタート。主な出演作に「Lostorage incited WIXOSS」(御影はんな役)、「ようこそ実力至上主義の教室へ」(櫛田桔梗役)、「少女終末旅行」(ユーリ役)、「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」(梓川かえで役)、「とある科学の一方通行」(エステル=ローゼンタール役)、「せいぜいがんばれ!魔法少女くるみ」(プリマピンク / 安土桃山くるみ役)など。現在は海外ドラマの吹き替えなどにも挑戦中。2016年2月にシングル「Lovely Lovely Strawberry」でソロ歌手としてもデビュー。2018年には映画「猫カフェ」にて、実写映画初主演も果たした。
久保ユリカ Staff公式 (@shikaco_staff) | Twitter
久保ユリカ(Kubo Yurika) Official Channel | YouTube
柏木れに(カシワギレニ)
2月6日生まれ、埼玉県出身。「アルマギア-Project-」の公式コスプレイヤー。2021年に開催されたCream(メディアックス)主催の「制服美少女雑誌Cream 初代 高嶺のハナちゃんオーディション」では準グランプリ、審査員特別賞に輝く。