ナタリー PowerPush - 坂道のアポロン
菅野よう子、小玉ユキ、渡辺信一郎 現場では聞けなかった質問交換会
4月12日、フジテレビ「ノイタミナ」にてアニメ「坂道のアポロン」の放送がスタートする。小玉ユキによる原作は4月26日の本編完結9巻発売を控え、第57回小学館漫画賞の一般向け部門にも輝いたいま最も旬な少女マンガだ。
そんな「アポロン」に新たな命を吹きこむのは、監督の渡辺信一郎と音楽の菅野よう子、「カウボーイビバップ」の黄金タッグ。ナタリーでは放映直前のタイミングで小玉、渡辺、菅野の3名に連続インタビューを敢行。ほかの2人からの質問に答えてもらうと同時に、作品の見どころや意気込みを語ってもらった。
取材・文/坂本恵・臼杵成晃 撮影/佐藤類(菅野)・唐木元(渡辺、小玉)
作品解説
1966年初夏。高校1年生の西見薫は、父親の仕事の都合で横須賀からひとり、親戚のいる九州へ引っ越してきた。 優等生で周囲に心を閉ざしがちな薫だったが、“札付きの不良”と恐れられる破天荒なクラスメイト・川渕千太郎との出会いが彼を変えていく。
千太郎を通じて知ったジャズの魅力、そして初めての「友達」と呼べる存在。 仲間と奏でる音楽がこんなにも楽しいなんて!
千太郎の幼なじみで心優しいレコード屋の娘・律子、ミステリアスな上級生・百合香、憧れの兄貴分、淳兄……。アメリカの文化漂う海辺の街を舞台に、友情・恋心・音楽がまぶしく交錯する青春群像劇。
クラシックピアノを得意としていた薫が千太郎と出会い、ジャズに夢中になっていくところから物語が展開する「坂道のアポロン」。「Moanin’」「My favorite things」「SOMEDAY MY PRINCE WILL COME(いつか王子様が)」など、各話にジャズの名曲を挿入し、演奏シーンには薫のピアノに松永貴志、千太郎のドラムに石若駿という気鋭の若手ジャズミュージシャンを起用した。それぞれの演奏シーンを10数台のカメラを使って撮影し、それをアナログで描き起こしている。
オンエア情報
初回放送:2012年4月12日(木)25:10~
以降毎週木曜24:45~フジテレビ「ノイタミナ」にて放送。ほか各局でもオンエア。
原作:「坂道のアポロン」小玉ユキ(小学館「月刊flowers」連載)
監督:渡辺信一郎
脚本:加藤綾子・柿原優子
キャラクターデザイン:結城信輝
総作画監督:山下喜光
音楽:菅野よう子
アニメーション制作:MAPPA/手塚プロダクション
本年、第57回小学館漫画賞一般向け部門を受賞したマンガ「坂道のアポロン」を、アニメ業界随一の音楽通で知られる渡辺信一郎監督が渾身のTVアニメ化!さらに、映像音楽業界で第一線を走り続ける菅野よう子が作品の音楽をトータルプロデュース!ジャズの名曲と共に、60年代のどこまでも純粋で眩しい青春がよみがえる!
収録楽曲
1. KIDS ON THE SLOPE / 2. Chick‘s Diner / 3. Moanin‘ / 4. Bag‘s Groove / 5. Blowin' The Blues Away / 6. Satin Doll / 7. YURIKA / 8. Rosario / 9. Curandelo / 10. Transparent / 11. Run