「まんが道展」藤子(A)へのオファーから約2年、ついに明日から開催で豊島区長が笑顔

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藤子不二雄(A)「まんが道」の企画展が、明日11月12日から2023年3月26日まで東京・豊島区立トキワ荘マンガミュージアムで開催される。本日11月11日には記者発表と内覧会が行われ、豊島区長の高野之夫が出席した。

豊島区長の高野之夫。

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豊島区長の高野之夫。

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2020年7月にオープンしたトキワ荘マンガミュージアムは、1982年に老朽化で解体されたトキワ荘を再現した施設。高野区長は「2020年6月、このトキワ荘マンガミュージアムが完成間近のとき。私は先生の事務所にお伺いして、トキワ荘と『まんが道』は切っても切り離せない。ぜひ最初の企画展を『まんが道』でできないかとご相談しました。そうしたら先生に『トキワ荘ができたのは、兄貴分の手塚治虫先生と寺田ヒロオ先生がいたからこそ。この2人の前に自分が企画展をやるなんてできない』と言われました」と明かす。その言葉もあって、トキワ荘マンガミュージアムでは2020年10月から2021年3月にかけて「トキワ荘のアニキ 寺田ヒロオ展」を、2021年4月から9月にかけて「トキワ荘と手塚治虫 ―ジャングル大帝の頃―」を開催。この2つの企画展を経て、今回の「まんが道展」がようやく実現した。

「第一章 まんが道のはじまり」より。

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企画展は「第一章 まんが道のはじまり」「第二章 憧れのトキワ荘へ ~トキワ荘時代の藤子不二雄(A)~」「第三章 漫画家仲間との交流」「第四章 リアルに描かれたトキワ荘」で構成。「第一章 まんが道のはじまり」では小学校で出会った満賀と才野がプロとなり、憧れのトキワ荘に入るまでの道のりがすごろくに見立てて紹介される。その奥には「まんが道」の直筆原稿14点と、藤子(A)とトキワ荘の仲間たちとの写真を展示。見どころの1つとして、トキワ荘の解体工事が行われた際に藤子(A)が持ち帰った14号室の壁の一部も飾られた。

「第二章 憧れのトキワ荘へ ~トキワ荘時代の藤子不二雄(A)~」より。

「第二章 憧れのトキワ荘へ ~トキワ荘時代の藤子不二雄(A)~」より。[拡大]

「第二章 憧れのトキワ荘へ ~トキワ荘時代の藤子不二雄(A)~」では、藤子(A)の多彩なマンガ表現に注目。キャラクターの心情や時間の経過などが、どのようなテクニックで描写されているか紹介される。またトキワ荘時代の作品と実績リストも掲出。藤子(A)の創作の源になった海外雑誌と映画鑑賞についても説明された。

「第四章 リアルに描かれたトキワ荘」より。

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「第三章 漫画家仲間との交流」では、藤子(A)が「兄弟のようだった」と語るトキワ荘の仲間にフィーチャー。手塚と寺田をはじめ、石ノ森章太郎赤塚不二夫鈴木伸一坂本三郎、永田竹丸、森安なおや、つのだじろうの人物像が「まんが道」での登場シーンとともに紹介される。「第四章 リアルに描かれたトキワ荘」では、「まんが道」で描かれたトキワ荘や椎名町、満賀と才野が住んでいた14号室を現実の世界と比較。椎名町の建物が実際の地図に落とし込まれ、トキワ荘の描写がトキワ荘マンガミュージアムの内観と照らし合わされた。

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「区制90周年記念事業 特別企画展『藤子不二雄(A)のまんが道展』」

会期:2022年11月12日(土)~2023年3月26日(日)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
場所:東京都 豊島区立 トキワ荘マンガミュージアム

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