松本人志監督、最新映画会見「頭すっとばして観てほしい」

本日5月13日、松本人志監督第4作目となる映画「R100」の製作報告記者会見が都内で行われ、松本監督のほか、主演の大森南朋、出演者の渡辺直美らが出席した。

絶対に開けてはいけない扉を開いて“謎のクラブ”に入会してしまった主人公（大森南朋）の奮闘を描く「R100」。彼の前に次々と現れる謎の美女には、大地真央、寺島しのぶ、片桐はいり、冨永愛、佐藤江梨子、渡辺直美ら豪華キャストが名を連ねる。また、YOU、前田吟、松尾スズキ、渡部篤郎らが脇を固めるほか、松本監督自身も出演。誰も想像できないクライマックスへとストーリーが展開していく。配給は今回からワーナー・ブラザーズ映画が担当。10月5日（土）より新宿バルト9ほかにて全国公開される。

本日の会見に出席したのは、松本人志、大森南朋、大地真央、寺島しのぶ、片桐はいり、冨永愛、渡辺直美、前田吟、松尾スズキ、渡部篤郎。また、ウィリアム・アイアトン ワーナーエンターテイメント ジャパン株式会社代表取締役社長が、冒頭に「松本人志監督の映画はこれまでの3作品を観ていて、個人的にもファン。今回の脚本を読んだとき、松本監督にしか作れない映画だと感じた。10月5日まで盛り上げていきたい」と挨拶した。

会見で松本監督は「この映画は謎が多くて、あんまり喋れない」と前置きしたうえで、「今回は不思議なことにタイトルが先に決まった。R15とかR18とか、すっ飛ばした世界の映画を作りたいと思っていて、『さや侍』の取材のときに『いっそのことR80とかR100の映画作ろうか』っていう話をしたところから始まった。いろんな世界観にとらわれずに、頭すっとばして観てほしい」とコメント。また、「（出演者の）みなさんNGがほとんどなかった。順撮りではなかったが、バッチリだった」と、撮影が順調だった様子を語った。

主演の大森は「実は松本さんのDVDとか、すごくいっぱい持っていた」と明かしつつ、「ファンの僕がこうやって映画に主演で呼んでもらえるなんて、光栄な気持ちでここに立たせてもらっています」と挨拶。渡辺直美は「（オファーを受けたとき）私のことを見てくれてたんだと思ってうれしかった。初日の撮影で監督に『思うところあると思うけど、よろしくね』って言われたんですけど、あれはどういう意味ですか？」と松本監督に質問するも、当の監督はその会話を覚えていない様子だった。

また、松尾スズキは「ほぼ同じ50歳で勝手にシンパシーを感じていた。正直、劇団で笑いをやっている人っていうのは超メジャーな松本さんから見たら嫌悪感すら感じているんじゃないかって思っていたが、知っててくれてたっていうのがすごくうれしかった。1も2もなく引き受けたが、ご本人がパフォーマーとしても優れている方なので、その目の前で演じるのは緊張した。演出プランに対してイメージを持っている方なので、安心して演じられた」と、胸中を語った。

会見で映画の内容についてはほとんど明らかにされなかったが、「衣装合わせが一番恥ずかしかった」（寺島しのぶ）など、出席者の挨拶や会話から“露出”の多い作品であることが判明。質疑応答でそのことに触れられると、松本監督は言葉を濁しながらも「撮影現場では半分くらい裸になっていた」と明かした。

また、過去に3本映画を撮ってきた松本監督に対して本作の位置づけを尋ねると「こうやって大勢の役者さんが出て自分が演出するのは初体験。ほんとの監督っていう意味では今回が初かもしれない」と語り、今回の作品にかける意気込みを見せた。

松本監督が脚本も手がける本作は、今年2013年1月10日にクランクインし、4月8日にクランクアップ。現在順調に編集が進んでいる。本日の会見に出席できなかった佐藤江梨子とYOUのコメントは以下の通り。

佐藤江梨子コメント

今回の現場では、私がこのお仕事を始めて、初めて体験したことがありました。それは現場に入ってから、演じる役が3回変わったということです。
あまりそうゆうことってないと思うので、人生の中でビックリした経験の1つになりました。私が廊下歩いているのを見たら、「やっぱこっちのほうがいい」ってなったらしく、松本さん、意外とそうゆう直感的なことがあるらしいので、面白い経験だったなと思いました。
現場での松本監督は、すごくこまめに動いてくださり、演出もたくさんしてくれてビックリしました。
どんな映画になるのか、全然想像がつきません。楽しみです！

YOUコメント

私は以前よりバラエティで松本さんとはご一緒にお仕事しているのですが、今回初めて松本監督の作品に参加できて「やったー！」と思いました。現場での松本さんは、意外と大人っぽかったです。
私の印象では松本さんは普段あまり仕切る感じじゃないので、ちゃんと人に接して監督されていてビックリしました。もっと子供っぽいイメージです（笑）。
現場でも迷ったりするのかな？ と思ってましたが、迷わずにガンガン進めるので、「意外！」と思いました。本編の完成が楽しみです！

■ 松本人志監督最新作『R100』特報