2025年7月、東京・原宿に期間限定のポップアップスペース「THE SMOKING LOUNGE by Ploom」が開設され、トークライブ「WEEKEND TALK LIVE」に森田哲矢が登場した。and tokyo株式会社が加熱式たばこブランド「Ploom」協賛のもとでオープンした「THE SMOKING LOUNGE by Ploom」は、“世界一の喫煙所”とのコンセプトで音楽、フード、カルチャーなども楽しめる体験型スポット。森田は急遽招いた溜口佑太朗とともに1時間にわたってトークを繰り広げた。この記事では「完全オフレコ」とされるトークの様子を可能な範囲でレポート。その後には森田へのインタビュー取材も実施した。
※20歳未満の者の喫煙は法律で禁じられています。
たばこの健康リスクについては厚生労働省のホームページをご確認ください。
取材・文 / 成田邦洋撮影 / 後藤壮太郎

7月、猛暑の中で原宿の取材会場へと足を運び、森田と溜口のトークをレポート記事にまとめようと筆者は意気込んでいた。2人もお笑いナタリーの記者が取材に入っていることは認識している様子だったが、1時間にわたって語られたトークの内容は、ほぼすべてがゴシップ。来場客に向けても「完全オフレコ」「他言無用」と再三にわたって釘を刺していた。2人の思いを尊重し、この記事では内容の詳細に触れることは避け、ライブの雰囲気を中心に可能な範囲でレポートする。
溜口の出演は事前の告知にはなかったが、会場は後方まで立ち見が出る盛況ぶり。ライブ冒頭、非喫煙者の溜口に「1人でやってくださいよ」とたしなめられた森田は「もう1人くらいいたらエエな、とお前を召喚した」と理由を説明する。なおこの日の溜口はおなじみのシークレットシューズを履いていない。そんな中、森田は会場の高性能なスピーカーを通してお気に入りの楽曲「Deep Impact」(Dragon Ash)を流す演出で誰よりもノリノリに。「ここでライブがしたい」と盛り上がる森田に溜口は「やれるのはコントしかないでしょ!」とツッコんでいた。
ライブ会場の「THE SMOKING LOUNGE by Ploom」では、出演者はもちろん来場客も自由にたばこを吸えるということもあり、森田は前列の観客を相手に「たばこを吸いながら間近で芸能人見る気分はどうですか?」などと積極的にコミュニケーション。「普段は紙巻きたばこ」だという森田自身、トーク中に加熱式たばこ用デバイス「Ploom AURA」を試して「加熱式なら吸えるという店が多い。加熱式にしたほうがいいですよ」とコメントしていた。
2人は芸能界の裏話や噂話など、“表”では語れないようなゴシップを連発。溜口によると「普段、楽屋とかで森田さんとゴシップをしゃべるときはアウトなやつばっかり」とのことで、その延長線上のような話の中身だ。森田は「正直ゴシップってエンタメに向いてない。面白くしゃべるけど心の底からは笑えない」といったゴシップ論を展開。さらに「テレビに出始めの頃は何も気にしていなかったが、そのうちゴシップでしゃべっていた当事者と会うようになってくる」と近年の自身が置かれた環境の変化を語る。森田が口にしたゴシップは、とにかく本人にバレるのだという。
それでも「ファンタジーだと思って聞いてほしい」といった注意喚起を交えて、真偽不明のゴシップトークをこれでもかと繰り広げた2人。終盤には溜口が当事者となった口外禁止のゴシップで会場を盛り上げ、溜口は「噂話なんでね」と最後まで念を押していた。

久々にたぎるものがありました
──トークライブおつかれさまでした。率直なご感想を聞かせていただければ。
なかなか珍しいものが見られたんじゃないかなと思います。昔はこんなライブばっかやってたんですけど、最近はやれてなかったので。久々にたぎるものがありました。
──この会場は原宿に期間限定でオープンしています。“世界一の喫煙所”がテーマということで、多くの方が来場して一服を楽しんでいますね。
ここ、期間限定でやってるんですか? 1カ月間だけやるってすごいですね。ずっとやればエエやんと思いますけど。ここまで作ったわけじゃないですか。すごいことをやるなと思います。
──森田さんは普段、紙巻きたばこを吸われるということですが、どういうときに吸われることが多いでしょうか。
どういうときも何も、常にです。ごはんのときとか風呂上がりとか。家のリビングでも吸っています。
──森田さんがたばこに求めることは?
何を求めるかと言ったら、「ベタさ」というか「どこにでも置いてるもんにしてくれ」というぐらいですね。あとはもう慣れてしまえばいいです。
──今回加熱式たばこのPloomを試されましたね。モードが4種類あって、自分の好みに応じて吸いごたえや使用時間を選択できるそうです。
お手軽というか、ちゃんと習ったら簡単に吸えますよね。モードによっては普通のたばこより長持ちしそうでいいですね。デザインもシンプルイズベスト。普段のたばこのサイズと比べても、握りやすくていいです。
──森田さんは何分くらいの使用時間がよさそうでしょうか。
だいたい5分くらいじゃないですかね。単独ライブをやっているときだと、ちょっと合間に着替えているときにも便利に使えるかなと思います。
──率直にお味はいかがでしたか?
うまかったです。普段は紙巻きですけど、全然吸えます。今日こういうライブやから、もうずっとしゃべっとかなアカンわけですけど、本当はもうちょっとゆったり吸いながらやりたいなと思いました。
店に行ってみたら加熱式だけ吸える「喫煙あるある」
──紙巻きと加熱式だと、喫煙所を使うときの意識に変化は?
そうですね。加熱式は灰が出ないから、いいんでしょうね。加熱式を使ってる人に紙巻きを使っている側から言いたいのは、「極力、灰皿の周りは我々に開けといてほしい」ということです(笑)。
──そんなリクエストがあるんですね。森田さんが日頃感じている「喫煙あるある」みたいなものも教えてください。
さっきのライブでも言いましたけど、居酒屋は加熱式なら吸えるという店がちょっと増えてきてるんですよ。店に行ってみたら加熱式だった、ということがあります。それなら「“紙”だけなら吸えます」という逆の居酒屋も作ってほしいなと。「なんで加熱式のほうがアカンねん」という話にもなりますが(笑)。
──たしかにそうですね(笑)。今回“世界一の喫煙所”でのトークライブでしたが、最後に森田さんにとって喫煙所はどんな場所なのか、まとめていただけますか?
喫煙所は今日のライブみたいな話がひたすらずっと行われていて、「ゴシップを集めに行く場所」というぐらいの感じですね。ゴシップで言うと岡野陽一とかと話しますし、みなみかわさんに至っては吸わないのにゴシップをしゃべりに喫煙所に来ている場合があります(笑)。芸人同士のコミュニケーションの場としてもいいですね。
プロフィール
森田哲矢(モリタテツヤ)
1981年8月23日生まれ、大阪府出身。2008年8月に相方・東ブクロとコンビ結成。大阪で活動したのち2013年に上京し、個人事務所「ザ・森東」を設立する。第1回大会から出場してきた「キングオブコント」では6度決勝に進出した。レギュラー番組を多数持ち、自身のYouTubeチャンネルでさまざまな企画やコントを公開している。
溜口佑太朗(タメグチユウタロウ)
1985年1月19日生まれ、埼玉県出身。2009年4月より相方・塚本直毅と活動する。2011年、2014年、2016年、2023年に「キングオブコント」ファイナリスト。2024年に5度目の決勝進出で17代目王者となった。ASH&Dコーポレーション所属。