エビ中メンバーによる「金八」解説・中編

06. 私立恵比寿中学の日常（Interlude）：早弁ラップ

［作詞・作曲・編曲：DJみそしるとMCごはん］

──ライブ向けの勢いある楽曲が続いたあとに、一転して脱力するようなラップが出てきます。

松野　耳に残る感じがする。口ずさんじゃう。

中山　レコーディングが朝早くて私が一番だったから、寝起きだったんですよ。ラップで気分をアゲなきゃいけないのに声が出なくて大変でした。

──寝起きでボンヤリした状態のラップがそのまま記録されていると（笑）。

中山　はい（笑）。

廣田　DJみそしるとMCごはんさんは好きだったのでうれしかったです。この間ライブにも来てくださって。

柏木　かわいかったー。

07. バタフライエフェクト

［作詞・作曲・編曲：U-re:x］

──この曲は現在の8人になって初めてのシングルでしたけど（参照：私立恵比寿中学「バタフライエフェクト」特集）、その後ライブで歌い続けて何か新しい発見や変化はありましたか？

安本　ドヤ顔がちょっと成長したかなと思います。顔をこうグッて……目力！みたいな曲なので。

真山　ちょっとやってみてもらっていいですか？

安本　はい……やだやだやだ！

星名　この曲はバンドバージョンがめちゃくちゃカッコいい！

──昨年末のクリスマスライブでもありましたし（参照：エビ中、初の360度ステージライブは南の島で「エビークリスマス！」）、氣志團をバックに歌ったこともありましたよね（参照：氣志團×エビ中、合コンGIGで安本彩花お誕生日会）。

星名　生演奏で一番歌ってるのはこの曲ですね。いつもと違ってすごくテンションが上がります。

08. ちちんぷい

［作詞：あだるとゆうくん / 作曲：ウイ・ビトン / 編曲：魔法少女になり隊］

小林　きた。

中山　アゲ曲だよね。

廣田　「新しい『Lon de Don』（2013年6月発売のシングル「手をつなごう / 禁断のカルマに収録）にしたい」ってレコーディングの前に言われました。今の8人が歌う、新しいアゲ曲に。

──この曲は確かに「Lon de Don」と同じように、イントロから一気にスイッチが入るライブの起爆剤みたいなポジションの曲ですね。

廣田　はい。歌い方もみんな全開で、レコーディングのときは「とにかく叫んで」って（笑）。

星名　「全部セリフっぽく」みたいな。魔法少女になり隊の皆さんもこの間ライブに来てくださったんですけど、めっちゃ面白い方々で。

柏木　「アホなポーズで写真撮りましょう」って（笑）。

松野　めちゃめちゃ気が合うかもしれない（笑）。

09. U.B.U.（金八ver.）

［作詞：池田貴史、マネキン先生 / 作・編曲：池田貴史］

──これも「未確認中学生X」と同じく、小林さん中山さんが加わった新バージョンに。

小林　これも3分から5分で終わりました（笑）。金八バージョンということで、楽しんでもらえたらいいですねっ。

廣田　誰のポジションで話してるの（笑）。

──この曲はエビ中の健全な部分を象徴する代表曲の1つになりましたよね。今回この2曲を選んでリメイクしたのってなぜなんですかね？

廣田　「未確認」は「中人」のあとのシングルだから……誰が決めたんだろう？

スタッフ　それを話すと長くなるよ。どれにするかでケンカしたんだからー。

松野　誰が？ 誰が？

星名　取っ組み合い？

スタッフ　いいから！

10. フユコイ

［作詞・作曲：田仲圭太 / 編曲：松隈ケンタ］

松野　好きだねー。

星名　好き好き！

──アルバムとしてはここからムードが一転しますよね。急に見たことのない真顔になるというか。

廣田　これは中山さんが話さなきゃダメでしょ！ 一番の見せどころがある、今年の流行語大賞になるかもしれないんだから。

星名　好き……だよ！

中山　アハハハハハ（笑）。

松野　確かにこういう真顔は初めてかも。「いい湯かな？」（1stアルバム「中人」収録曲）もちょっと違うし。

廣田　あれはほっこり系だよね。

星名　「どしゃぶりリグレット」（2011年1月に発売されたインディーズシングル）はズタズタドロドロだけど……。

真山　でもこれも失恋ソング。エビ中は両思いソングないもん。叶わない恋しかない。

廣田　「使ってポートフォリオ」（「未確認中学生X」カップリング）で一緒に買い物に行くぐらい（笑）。

星名　でも失恋ソングの中ではさわやかだし、一番青春っぽい。女子高生が好きそう。特に今卒業シーズンだから。

松野　想像しやすいよね。キュンキュンする。

安本　キュンキュンソングです。

廣田　彩花が言うとちょっと違って聞こえる（笑）。

柏木　もっとキュンキュンする感じで言ってみて（笑）。

安本　キュンキュン！

11. PLAYBACK

［作詞・作曲：久保田真悟（Jazzin'park）・栗原暁（Jazzin'park） / 編曲：久保田真悟（Jazzin'park）］

全員　きたー！

柏木　大好きなんです、みんな。素敵……。

真山　純粋でキレイなんですよね。浄化される感じ。

廣田　アロマキャンドルとともに聴きたい。

星名　わかるわかる！

真山　私のイメージだとね、すっごい深い深い海底で歌ってるイメージ。

星名　わかるわかる！ 深海深海！

安本　……今それを思い浮かべると笑っちゃうんだけどなんでだろう（笑）。

廣田　自分がカメとかになった気分になってるんでしょ（笑）。

真山　さっき歌い方を変えたって言ったじゃないですか。私、この曲では特に変わってると思います。やっぱ海の中のイメージだから……。

星名　軟らかい……クリオネの気分。

松野　あ、クリオネっぽい！

──確かに皆さん歌声が違ってるし、サビの繰り返しなんて本当にエビ中の曲なんだろうかと思うぐらいの大人声で。

星名　ライブで歌うときは大変かもね（笑）。

廣田　でもさあ、すごいキレイな照明とペンライトの中で歌ったら気持ちよさそう……。

安本　人魚の衣装を着て、私たちは水槽の中に潜って……。

柏木　ゴーグル付けて？

廣田　私たちが水槽に入るとコントになるよ（笑）。ライブではクライマックスか一番初めに歌いたい。私、ももクロちゃんの青年館（2010年12月に開催されたももいろクローバーの単独公演「ももいろクリスマス in 日本青年館～脱皮：DAPPI～」）の1曲目の「走れ！」がすごく好きで、あんな感じで最初に「PLAYBACK」を歌ったら号泣しちゃうと思う。

星名　わかるー！ 幕が開いた瞬間に人魚のシルエットが出てきたらかわいいよね？

真山　いいね！ 私デザインしてみるよ。