音楽ナタリー Power Push - 超特急
8号車と立った夢の舞台 代々木の2日間を振り返って
超特急が5月18日にライブBlu-ray「超特急 CHRISTMAS ONEMAN LIVE 2015 Fantasy Love Train~君の元までつながるRail~ at 国立代々木競技場 第一体育館」をリリースする。
2015年の目標だった「国立代々木競技場第一体育館でのワンマン実現」を叶えた12月23、24日の2日間、2万5000人の8号車(ファンの総称)をこの“夢の舞台”へと招き入れた7人は盛りだくさんの演出で観客を楽しませ、8の字型に伸びたステージの上で思い切り躍動した。
Blu-rayのリリースを記念して音楽ナタリーではメンバーにインタビューを実施し、7人それぞれに当時の出来事や思いを振り返ってもらった。彼らがライブの直後に伝えてくれた心境を再編集(編集元:超特急、8号車と代々木を“ホーム”に「心のレールはずっとつながってる」)したコメントと共に、8号車も2015年のクリスマスの思い出に浸ってほしい。
取材・文・P5撮影 / 三橋あずみ
夢のような時間、あっという間の2日間
──国立代々木競技場第一体育館公演から5カ月が経ちましたが、今振り返ってみて、あの2日間はどんな思い出になっていますか?
ユーキ 夢のような時間でしたね。あっという間の2日間でした。超特急と8号車さんで、あの代々木の広い空間を埋めることができたんだなって。8号車さんのペンライトの光が広がる景色は、本当に一生忘れることがない、きれいな“イルミネーション”だったと思います。
リョウガ 僕らは昔から「1号車から8号車までが超特急」って言っているけれど、代々木でのライブはたとえどんな大きな会場でも僕らはひとつになることができるんだっていうことに気付けた2日間だったなって。超特急の最終目標である、東京ドームへの大きな1歩になったんじゃないかな。
タカシ 自分に関して言うと、僕、代々木のライブの一瞬一瞬を「ここはこうしてたな」ってはっきりと覚えているんですよ。思い出そうとしているわけでもないのにしっかりと記憶に残ってて。それだけ濃い時間を過ごせたことがすごいと思うし、なんか、うれしいですね。
──コーイチさん、代々木公演の中で「ここの自分はよかった」と思えるシーンはどこですか?
コーイチ そうですね。「Beautiful Chaser」でのマーティ・フリードマンさんとの共演はすごくテンションが上がっていたし、「あのシーンが一番よかったよ」って言ってくれる人も多いです。何より今、そのシーンの写真が親のLINEのアイコン画像になってるんですよ……(笑)。
カイ 「これ私の息子!」ってトークしてるのかな。
コーイチ 僕はそれに関しては何も触れていないんですけど(笑)、やっぱりすごく思い出に残ってます。世界的なギタリストの方の隣で歌うことができて、自分にとってもいい経験になったなって。
カイ あのときは、周りから見ててもそこだけ異質な空気感がありました。2人の出しているムードがすごくロックで、めちゃくちゃカッコよかったよね。
ユーキ 間違いない。
──メンバーから見て、コーイチさんが印象的だったシーンはありますか?
ユーキ 僕は「HOPE STEP JUMP」の出だしの、コーイチの首の動きが一番……。
一同 あはははは!(笑)
タカシ アニメみたいな動きするところだ。
ユーキ そこが印象深いですね(笑)。映像を観てて、その動きが気になり過ぎて携帯でムービー撮っちゃいましたもん。それくらいすごい。
カイ それ面白かったところだろ。
コーイチ さすが、ダンサー目線ですね!
カイ コーイチはポジティブ過ぎるよ(笑)。
ユースケ いや、でもあれは絶対みんな観てほしい!
──あと「fanfare」の大サビ前の「メリークリスマス。……大好きだよ!」というコーイチさんの決めゼリフは、8号車さんからすると外せない名場面なんじゃないかと思うんですが、あの言葉はライブ前から決めていたんですか?
コーイチ いや、本番直前まで決まらなくて、どうしようって思っていたんですよ。あの演出を考えたのはタクヤで「ここで音楽を止めるから、コーイチ何か言って。ちゃんとやらないと怒るからね」って言われてて(笑)。自分もちゃんとやらないとなっていう気持ちだったし、もう、その場で出てきた思いを伝えようと。でも、名場面と言っていただけるとうれしいですね。
タクヤ いや、僕は本気で「怒るよ」って言ってるわけじゃないので(笑)。それに、コーイチはやるときはやる男だっていうことは知っているから、不安は何もなかったですよ。
──ちなみに、コーイチさんがライブを通して一番グッと来たポイントはどこでしょう。
コーイチ 「No More Cry」かな。僕らの最初の曲だし、それこそ初めてこの曲を歌ったときのことや、これまでのいろいろな場面をステージの上で思い出していましたね。今振り返っても、この「No More Cry」はグッと来ます。
──カイさんの中で、特に印象に残っているシーンはどこですか?
カイ あとから映像を観て「よかったな」と思ったところなんですけど、ダンサーのソロパフォーマンスのコーナーでステージ上のディスプレイに映っている自分と生身の自分のダンスがシンクロするシーン、振りがめっちゃそろってた! 本当にめっちゃそろってたことに、自分で感動しました(笑)。あの振り、なんて言うんだっけ……?
ユースケ パンキング?
カイ そう、パンキングっていうダンスに初めて挑戦したんですけど、振り入れをする前に演出のU★Gさんに「カイのダンス、めっちゃ難しいのにしといたから」って言われて、「大丈夫かな」って思っていたんです。本番では無事に踊ることができて、自分の表現の幅が広がった気がしたし……すごく楽しかったですね。
リョウガ あとカイは、ハイテンションな新キャラが生まれたよね。MCで。
一同 ああー(笑)。
カイ あれはただテンション上がってただけだよ(笑)。
ユースケ もう“神秘担当”じゃなくなってた! まあ、急にキャラ変するのもある意味神秘か(笑)。
カイ なんだったんだろうね。代々木のライブは、単純に「楽しい!」っていう感情だけしかなかったのかも。「ここをこうしよう」って冷静に考えるんじゃなくて、ただただ楽しかった。
──ライブが終わってすぐに話を聞いたときに、カイさんが「『もっと(大きなステージに)行けるな』と思えた」と言っていたのが印象的でした。カイさんには、会場の景色はどう見えていたんでしょう。
カイ メインステージから一番離れたステージに行ったときに「この先にももっとお客さんがいたらいいのにな」って、ふと思ったんです。そのときにもっと大きな会場でやりたいなっていう欲が湧きましたね。
──そして「行ける」と思った。
カイ はい。行きます。
──カイさんにとって、このライブはどういった経験になりましたか?
カイ そうですね。改めて、自分の身体と対話するいい機会になったかなって思います。
──というのは?
カイ 実はリハの期間中、2週間弱くらい踊れない時期があったんです。踊れない中でもちゃんと体作りをしたり健康に気を遣ったりしていく、しっかりとした体調管理法を学んで、そういった自己管理は今のツアーでも引き続きできているので、そういうところですね。
カイ 終演後コメント
単純に、楽しかった! でも、満足はしていないです。2日目はライブの途中から、会場を「小さいな」って感じることができたので、もっともっと大きなステージで、もっとたくさんの8号車と一緒にライブの時間を共有したいと思いました。もともと僕は、この7人と8号車とならもっともっと上のステージへ行けるって思ってたけど、その思いがより明確になりました。
2016年はもっともっと超特急というグループをいろんな方に知ってもらって、名前を言えばどんなグループかわかってもらえるくらいになりたい。8号車の誇りになれるような7人になっていきたいです。
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- ライブBlu-ray「超特急 CHRISTMAS ONEMAN LIVE 2015 Fantasy Love Train~君の元までつながるRail~ at 国立代々木競技場 第一体育館」2016年5月18日発売 / SDR
- 通常盤 [Blu-ray] / 6980円 / ZXRB-3008
- Loppi・HMV限定盤 [Blu-ray+PlugAir 2個] / 9980円 / ZXRB-3009
Blu-ray / Loppi・HMV限定盤付属PlugAir-1
- TRAIN [Fantasy ver.]
- No More Cry [3rd Anniversary Special!!!!!!!!ver.]
- No.1 [Christmas ver.]
- Burn!
- Secret Express
- Dancer's Solo
- One/O Signal
- Snow break
- Beautiful Chaser featuring マーティー・フリードマン
- Love again featuring マーティー・フリードマン
- HOPE STEP JUMP
- OVER DRIVE
- バッタマン
- Drive on week
- Shake body [Yoyogi National Gymnasium ver.]
- Fantasy Love Train~君の元までつながるRail~
- 走れ!!!!超特急
- fanfare
- Starlight
- Signal [Yoyogi National Gymnasium ver.]
<特典映像>
- メイキング映像
Loppi・HMV限定盤付属PlugAir-2
BULLET TRAIN ONEMAN SHOW SPRING HALL TOUR 2015 “20億分のLINK 僕らのRING” at NHKホール
- Gravitation
- Superstar
- What's going on?
- Star Gear
- Time Wave
- Kura☆Kura
- Burn!
- Believe×Believe
- Kiss Me Baby
- Secret Express
- Bad Boyz / Bad Boyz
- キャンディ・ナイト / cologne
- Cosmic岬 / タクヤ
- COMP!!COMP!!COMP!!
- メドレー
Rush Hour~Drive on week~No.1~Shake body - Billion Beats
- ikki!!!!!i!!
- Bye Bye Bye
- One Life
- 走れ!!!!超特急
超特急(チョウトッキュウ)
ボーカル2人の美しいハーモニー、奇抜で独特なダンスパフォーマンスで人気を集めている“史上初!! メインダンサー&バックボーカルグループ”。メンバーは1号車コーイチ(お父さん担当)、2号車カイ(神秘担当)、3号車リョウガ(ガリガリ担当)、4号車タクヤ(筋肉担当)、5号車ユーキ(ドジっ子担当)、6号車ユースケ(元気担当)、7号車タカシ(末っ子担当)の7人。2012年6月に1stシングル「TRAIN」でCDデビューした。2014年3月には6thシングル「ikki!!!!!i!!」を発売し、ホールツアーを実施。12月に1stフルアルバム「RING」を発表する。2015年6月にはデビュー3周年記念の9thシングル「スターダスト LOVE TRAIN / バッタマン」を発表。さらにインドネシア・ジャカルタでのライブイベントに出演し、海外“初開通”を果たす。9月に10thシングル「Beautiful Chaser」をリリースし、12月23、24日には東京・国立代々木競技場第一体育館でのワンマンライブを成功させた。2016年3月に関西テレビ・フジテレビ系ドラマ「お義父さんと呼ばせて」の主題歌を表題曲とするシングル「Yell」を発表。5月にライブBlu-ray「超特急 CHRISTMAS ONEMAN LIVE 2015 Fantasy Love Train~君の元までつながるRail~ at 国立代々木競技場 第一体育館」をリリースする。
コーイチ 終演後コメント
ライブが終わって、少し寂しい気持ちになりました。
ボーカルは最初の「TRAIN」で客席と同じ目線からステージのダンサーを観ていたけど、5人は純粋にカッコよかった。映像とマッチして、本当に8号車に魔法をかけているみたいでした。
ステージに立つ仕事をしている人間にとって、今のこの時間はすごい幸せな時間なんだなっていうことを、本当に思った。いろんな人の期待を乗せて、観てくれる人を笑顔にできて、楽しませることができるのが超特急なら、ずっとそんなグループでいたいなって、心の底から思いました。またあの景色を見たいので、また見れるように止まらずにがんばっていきたいなって思います。