「銀魂」小栗旬×菅田将暉インタビュー|あの頃も今も“鼻をほじっている”ということ 空知英秋&福田雄一のコメントも

ぶっちぎりたいと思ってた(小栗)

──ではお二人自身のお話を聞かせてください。ちょうど今、年齢差が10歳ですよね。

小栗旬

小栗 将暉、まだ24歳? 若いなあ!(笑)

菅田 はい! 小栗さん、34歳ですか。

小栗 今年35歳です。もうアラフォーです!

菅田 でも、いまだに足は速くなり続けているという。

小栗 そうなんです。僕、30歳超えてからどんどん足が速くなってるんですよ。

菅田 「銀魂」撮影のときも「最近ね、また足速くなったんだよ俺!」っておっしゃっていて、この人は何を言ってるんだろう!?と思って、めっちゃ笑ったんですよ(笑)。人生、そんなこともあるんですねえ。

小栗 あるんだよ。足の速さは、今年の2月くらいがピークでしたよ。

菅田 いやあ、すごい鍛錬ですよ。役作りで鍛えていたんですよね。

小栗 そう、「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」っていうドラマがあったので。今はだいぶ落ちちゃいましたけどね。2月くらいは本当に、ちょっと気を使わないと西島(秀俊)さんと2人で並んで走れないくらい速くなっちゃってた。

「銀魂」メイキングカット

菅田 だって「銀魂」の“カブト狩り”撮影のとき、めっちゃ速かったですもん(参照:「銀魂」現場で小栗旬、菅田将暉、橋本環奈がかぶと狩り!エリザベスにキャスト爆笑)。まだ僕は24歳の男ですから追いつけるんですけど、横で走ってる神楽とかはもう大変ですよ! それなのに小栗さんは一切手を抜かずに、ブワー!っと走っていくんですよ。

小栗 本気で走ってたほうが面白いでしょ?(笑) でも、(中村)勘九郎さんも速かったよ? 「勘ちゃん速え! ついてくるんだあ!」ってびっくりしたもん。

菅田  裸足なのに、速かった! それまでは1人でぶっちぎりを想像してましたよね?

小栗 そう、自分の中ではぶっちぎりたいと思ってた。あのとき、一番後ろにカブトムシ(の着ぐるみを着た沖田総悟)いたよね(笑)。吉沢(亮)くん大変そうだったね。

小栗さんたちのおかげで、僕ら世代は好きにできる(菅田)

──10年前の小栗さんと今の菅田さんの、共通する部分はどんなところでしょうか。

菅田将暉

菅田 10年前って何されてました?

小栗 10年前は「クローズ ZERO」とか、「カリギュラ」っていう舞台。

菅田 「クローズ」のとき、24歳ですか!! すごいなあ……。

小栗 あと、「情熱大陸」に1年間追われてたときだね。うーん、今の将暉と似てたところは、「オールナイトニッポン」のレギュラー番組をやってるところ。

菅田 (笑)。間違いなく意識してますからね、僕は!

小栗 ちょうど同じくらいの年齢ですよね。当時はきつかったですねえ。でも今将暉が忙しそうにしてたり、「オールナイトニッポン」をやってたりするのを見てると、いいじゃん将暉ー!って思うんですよね。

菅田 ね。小栗さん、俺が忙しくしてると、うれしそうなんですよ。

小栗 当時の自分が通ったような道をがむしゃらに走ってくれていて、それでいて意外と楽しそうだから、よかったなと思うんですよ。10年前、僕が彼の年齢の頃は、毎日他人にキレてましたから(笑)。

菅田 それができるのがカッコいいんですよ。僕は納得できないことがあっても、怒れないですもん。小栗さんの10個上の俳優さんってどなたですか?

小栗 浅野忠信さんが9個上くらいなんじゃないかな。伊藤英明くんと安藤政信くんが7歳上で、伊勢谷友介くんが6個上。その世代の方々ってこだわりのある先輩が多いんですけど、そういう意味ではいわゆる「縦横無尽になんでもやっている人」はいなかったのかもしれない。だから24歳くらいの俺は、なんでもやってやろうと思ってましたね。結局、それが10年間ずっと続いてる感じなんですけど。

菅田 すごいなあ。僕らからしたら、そうやって道を開いてくれた先輩がいるというのが本当に大きいです。だって僕ら、何も考えずに鼻ほじってた頃から小栗さんたちの活躍を見て育ちましたから。

「銀魂」より。

──「銀魂」では小栗さんも鼻をほじっていましたが……。

小栗 (胸を張って)はい!

菅田 そうなんですよ(笑)。小栗さんが今も鼻ほじってるって、すごくうれしいですよね。あの頃の僕らと同じ部分を持ってくれているみたいで。あとは、小栗さんたちは俳優の地位みたいなものを、どんどん上げようとしてくれているのが、僕らにはすごく心強いんです。だから僕らは好きにできるんですよ。

早死にするとしたら、27歳か28歳で死んでますよ(菅田)

──ではお互いの10年後はどうなっているでしょうか。

小栗 将暉たちの世代は才能のある子がすごく多いし、こだわりもあって。みんなそれぞれはなから個性が違う子たちが多いから、10年経ったときには、自分なんかのレベルじゃないところに達していてほしいですね。

「銀魂」より。

菅田 いやいや、そんなありがたい言葉ないですよ。でも絶対その頃には、小栗さんたちは小栗さんたちで、全然違うステージにいると思います。あと僕は漠然と、子供欲しいっすね。

小栗 そうだね、子供は人生変わるからなあ。俺、40歳で死んでなきゃいいなあ……。

菅田 いや小栗さんは、早死にするとしたら27歳か28歳で死んでますよ! 絶対!(笑)

小栗 ははは(笑)。

「銀魂」
2017年7月14日(金)より全国ロードショー
「銀魂」公式サイト
ストーリー

宇宙から襲来した天人(あまんと)が台頭する江戸・かぶき町。万事屋を営む坂田銀時は、従業員の志村新八や居候の怪力少女・神楽と、いつものようにダラダラ過ごしていた。そんなある日、銀時のかつての盟友である攘夷志士・桂小太郎が、辻斬りの凶刃に倒れ行方不明になってしまう。同時に、攘夷戦争時代に銀時や桂とともに戦った高杉晋助が、戦闘集団・鬼兵隊を復活させ、幕府転覆へ動き出し……。

スタッフ

監督・脚本:福田雄一
原作:空知英秋「銀魂」(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
主題歌:UVERworld「DECIDED」

キャスト

坂田銀時:小栗旬
志村新八:菅田将暉
神楽:橋本環奈
土方十四郎:柳楽優弥
岡田似蔵:新井浩文
沖田総悟:吉沢亮
村田鉄子:早見あかり
平賀源外:ムロツヨシ
志村妙:長澤まさみ
桂小太郎:岡田将生
武市変平太:佐藤二朗
来島また子:菜々緒
村田鉄矢:安田顕
近藤勲:中村勘九郎
高杉晋助:堂本剛

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小栗旬(オグリシュン)
1982年生まれ、東京都出身。1998年、ドラマ「GTO」で初めてのレギュラー出演。2007年に主演した三池崇史監督作「クローズZERO」での演技が高く評価され、エランドール賞新人賞、第17回日本映画批評家大賞主演男優賞などを獲得。2010年には「シュアリー・サムデイ」で劇場監督デビューも果たした。近年の出演作に「キツツキと雨」「宇宙兄弟」「ルパン三世」「信長協奏曲」「ミュージアム」など。舞台でも活躍し、蜷川幸雄をはじめ多くの演出家の作品に参加している。2017年には出演作「君の膵臓をたべたい」の公開も7月28日に控えるほか、福田雄一演出の舞台「ヤングフランケンシュタイン」でミュージカルに初挑戦する。
菅田将暉(スダマサキ)
1993年2月21日生まれ、大阪府出身。2009年に特撮ドラマ「仮面ライダーW」でデビュー。2013年に「共喰い」で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、翌2014年には「そこのみにて光輝く」で第24回日本映画批評家大賞助演男優賞などに輝いた。ほか主な出演作に「男子高校生の日常」「ディストラクション・ベイビーズ」「明烏 あけがらす」「帝一の國」がある。「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」「あゝ、荒野」「火花」など、公開待機作も多数。