映画ナタリー Power Push - 「仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス」特集
西銘駿×山本涼介×竹内涼真×上遠野太洸×稲葉友 座談会
受け継がれていく魂
僕の変身は、誰にも真似できない
──「ゴースト」チームは、撮影を通して「ドライブ」チームから学んだことはありますか?
西銘 一番は変身のキレ! びっくりしました。
山本 全然違いました。
上遠野 でも駿もキレあるじゃん。
稲葉 こないだジュノン・スーパーボーイ・コンテストの最終選考会に、俺と上遠野と駿、あと(「手裏剣戦隊ニンニンジャー」伊賀崎天晴役の西川)俊介とゲストで出たんですよ。そしたらみんなで変身をやる流れになって。もう今まで駿の変身見た中で、一番キレがあった。
上遠野 キレッキレだったよね、手の動きが。
竹内 あー、そういうこと。お前、お客さんの前でしかしっかりやんないのか……。
西銘 ち、違いますよ!(笑) 変身が決まってるっていうのは、形だけではないじゃないですか。竹内くんとか先輩方のを見て、僕反省して、イチからやり直しましたもん。お風呂で特訓したり。
竹内 自分がオリジナルだしね。いまだに僕の変身は、誰にも真似できないと思ってる。
──どういうところがでしょうか?
竹内 マネしてくれる人はたくさんいるんですよ。動画をアップしていたりとか。でも「全然違うよ!」と思ってしまう。そのぐらい突き詰めているし、誇りを持ってるんです。
上遠野 そうだよね。でも俺はあんまりこだわりがなかったかなあ。毎回ポーズが違ったから、ちゃんとしたのどれだろうな?っていう感じ。最初は魔進チェイサーでこう(胸の前でブレイクガンナーを挟み、両手を合わせる)だったけど、仮面ライダーになってからは適当なことしてた。十字入れとけばとりあえずいいかな、っていう感じ(笑)。
──(笑)。チェイスは敵側から始まり、仮面ライダーになっていく、激動のキャラクターでしたもんね。やはり変身というのは、回を重ねるごとに研ぎすまされていくものなんでしょうか。
竹内 そうですね。でもスーツアクターさんの動きも大事なので、自分だけ成功してもダメなんです。自分の中に入ってくれる人と癖を織り交ぜてオリジナルにしていくので、最初の頃の変身よりも終盤のほうがやっぱりいいし、そこは1年間で培ってきたものがあるんじゃないかなと思います。
西銘 僕、まだ見えないんです。掴めてない。
稲葉 今何話くらい?
西銘 15、6話です。高岩(成二)さんの動きがすごすぎて、素の僕が面白いことやろうとしても、まだハマらなくて……。
竹内 でも僕が、初めてアクターさんとちゃんとひとつになったなって思ったのは、20話だったよ。やっぱりそんなに簡単じゃないと思う。
稲葉 狙ってできることでもないしね。目の前のことをこなしていった先の結果だったりするから。でも何より、スーツアクターさんが汲んでくれるから、極端な話、やってみりゃあいい。こっちが投げれば、落とさないで何かしらを絶対に拾ってくれる信頼はあります。変身って、撮る工程でいうと単純に入れ替わって続きから撮るんですけど、変身後のスーツアクターさんがパッと芝居に入った瞬間に「あっ、完璧につながってる!」って思う瞬間がすごく好き。
竹内 ああ、あるね。「ここは重なった!」ってときはグッとくる。アフレコのときにわかることもありますね。
不安で不安で、今を生きてる
──西銘さんも、あと5話くらい撮り進めていったらその瞬間が来るかもしれないですね。
西銘 来たらいいですね。
稲葉 他人事!?
西銘 いやいや(笑)。がんばります! でもホントに不安なんですよ。僕、ちゃんと48話も突っ走っていけるのか……。
竹内 いやー、そんなこと考えてる暇はない! そのうち映画とテレビ本編を並行するときもきっと来るから、もう不安とか考えてらんないよ。大丈夫だと思う。
西銘 いや、でもこう、次の仮面ライダーが来たときに……。
稲葉 えっ、もう考えてるの!?
一同 早っ!! (笑)
西銘 今回、映画撮ってるときに思ったんですよ。先輩たちがすごくて、自分も1年後、そのくらいのスキルに到達できるのかなって……。不安で不安で、今を生きてます。
竹内 何十、何百万人っていう子供が観てるんだし、イベントやったらね、多分変わると思う。自分たちのステージでお客さんが盛り上がってくれたり、役名で呼んでもらえたら、自分が毎週テレビに出てる影響力を重く感じるので。
上遠野 俺らもそれを実感したのが超英雄祭(毎年1月に開催されるライブイベント)だったもんね(参照:「超英雄祭」に仮面ライダーゴースト&ニンニンジャーの出演者集結、ライブも開催)。最初の大きいステージがそこだったから。
稲葉 そうそう、大丈夫でしょ。主役がこんなこと言ってるけど、どうすんの、涼介。
山本 自己解決してもらうしかないですよね(笑)。
一同 (笑)。
稲葉 冷てーなー!
山本 何もできないですもん(笑)。
次のページ » 「電王」はいろんな役をこなしていてすごかった
ストーリー
共通の敵・眼魔を追う中で出会った2人の仮面ライダーは、突如巻き起こった時空のゆがみにより、10年前の世界へ飛ばされてしまう。そこには進ノ介と知り合う前のベルトさん、眼魔に殺され今は亡きタケルの父の姿があった……。一方、過去へ“異物”が迷い込んだ影響で、現代では仮面ライダードライブに撲滅されたロイミュードが復活を遂げていた。仮面ライダースペクター、仮面ライダーマッハ、そして大切なものを守って散った仮面ライダーチェイサーも現れ、必死に食い止めるが、ロイミュードの力はより強まっていた。2人が現代に戻らなければ、人類が危ない。しかしタケルは父の命を奪う魔の手が迫ることに気づき、過去に残り父を救う決意を固める。それが眼魔の手によって蘇った「世紀の大天才=レオナルド・ダ・ヴィンチ」が仕掛けた罠だとは知らず……。最強の敵となった“偉人・英雄”が時を超え、世界を揺るがす大事件を起こす!
スタッフ / キャスト
- 原作:石ノ森章太郎
- 脚本:林誠人
- 監督:金田治(ジャパンアクションエンタープライズ)
- キャスト:西銘駿、竹内涼真、山本涼介、上遠野太洸、稲葉友、大沢ひかる、内田理央、柳喬之、吉井怜、浜野謙太、井俣太良、溝口琢矢、勧修寺玲旺、松島庄汰、馬場ふみか、蕨野友也、磯村勇斗、森下能幸、西村和彦、クリス・ペプラー(声)、悠木碧(声)、高戸靖広(声)、竹中直人、片岡鶴太郎
「ゴースト&ドライブ」製作委員会
©石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
- 過去のライダー作品が一挙見放題!
- auの動画配信サービス、ビデオパスでは歴代の仮面ライダーシリーズを見放題で楽しめる特集を実施中。
ビデオパス独占見放題配信の作品も。さらにスーパー戦隊シリーズも見放題で配信中!
西銘駿(ニシメシュン)
1998年2月20日生まれ、沖縄県出身。2014年、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にてグランプリを受賞。2015年、演技初挑戦ながら「仮面ライダーゴースト」の主役に大抜擢される。
山本涼介(ヤマモトリョウスケ)
1995年5月15日生まれ、奈良県出身。2011年、ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス」にてデビュー。出演作に「好きっていいなよ。」など。MEN’S NON-NOの専属モデルとしても活躍。
竹内涼真(タケウチリョウマ)
1993年4月26日生まれ、東京都出身。2013年に、女性ファッション誌mina初の男性専属モデルを選ぶ「minaカレ オーディション」でグランプリを獲得する。現在放送中のドラマ「下町ロケット」では佃製作所の若手技術者・立花洋介を演じている。
上遠野太洸(カトオノタイコウ)
1992年10月27日生まれ、宮城県出身。2010年、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にてグランプリを受賞。4 螺鈿迷宮」などに出演。ドラマ「チーム・バチスタ2016年にVシネマ「ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー」の主演を務める。
- 上遠野太洸 オフィシャルウェブサイト / Katoono Taikou official website
- 上遠野太洸オフィシャルブログ「蟻の歩み」Powered by Ameba
- 上遠野 太洸(@tai70741239) | Twitter
- 上遠野太洸の記事まとめ
稲葉友(イナバユウ)
1993年1月12日生まれ、神奈川県出身。2009年、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリに輝く。2010年にドラマ「クローン ベイビー」に出演した後、「モンスター」「ワンダフルワールドエンド」などに出演。