映画ナタリー Power Push - 「仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス」特集

西銘駿×山本涼介×竹内涼真×上遠野太洸×稲葉友 座談会

受け継がれていく魂

「電王」はいろんな役をこなしていてすごかった

──夏映画のタイミングでインタビューさせていただいたときに竹内さんと稲葉さんにもお聞きしたのですが(参照:劇場版「仮面ライダードライブ」「手裏剣戦隊ニンニンジャー」特集)、連綿と受け継がれてきた「仮面ライダー」シリーズの中で、思い出深い作品や、自分がライダーを演じる上で参考にした作品はありますか?

竹内 かとぅーん(上遠野)、チェイスのもとは「(人造人間)キカイダー」でしょ?

「仮面ライダークウガ」©石森プロ・東映
「仮面ライダーV3」©石森プロ・東映
「仮面ライダーBLACK」©石森プロ・東映

上遠野 ライダーじゃないじゃん(笑)。子供の頃ダイレクトに観てたのは、「クウガ」から何作品かですね。でも親の影響で、昭和ライダーのほうが多く観てるんです。「V3」とか「BLACK」「スーパー1」とかも好きでしたね。自分が演じるにあたって参考にしたライダーは特にいないかな……。何を参考にしてもパクリになっちゃうと思うから。自分で考えた機械人間をやりつつ、その中でも人間っぽくない部分を追求して、チェイスはできあがっていきましたね。

西銘 僕は幼稚園くらいまでしか「仮面ライダー」を観てなくて。内容とか一切わかんないけど、フォルムとかバイクがカッコよかったことを覚えてますね。「龍騎」とか。

上遠野 「龍騎」ってライダー同士の潰し合いみたいな、斬新な設定だったよね。

西銘 ガラスに覆われてるバイクとか、すごいカッコよかった。弟がいたので、「電王」もちょくちょく観てました。

「仮面ライダー電王」©石森プロ・東映

──「電王」の佐藤健さんは、今の西銘さんと同じく17歳、史上最年少での主演でしたね。

西銘 そうですね。いろんな役をこなしていらっしゃったので、すごいと思いました。僕はひとつのキャラで精一杯なので……。

竹内 あれはメイクさんも大変だよね。モモタロス用、ウラタロス用、とか専用メイクさんがいたのかな? 気になります。

──山本さんは、思い出深いライダーと言えば?

「仮面ライダーフォーゼ」©石森プロ・東映

山本 僕は「フォーゼ」から全作品観てたんです。5年前にこの仕事を始めてからずっと、仮面ライダーになることを目標にしてきたので、全部観ようと思って。「ドライブ」も全部観ていました。終盤でチェイスが剛と進ノ介に食堂で「俺は霧子を愛しているようだ」って伝えるシーンが、とても好きでした。剛と進ノ介がコップをカタカタ揺らしたり、オーバーな動揺の仕方とかすごい好き(笑)。

竹内 第43話かな。あれは石田(秀範)監督がね。怖かったなー。「面白くない」って連発されて。あの震える演技は絞り出した結果のアドリブですね。笑いをこらえるのが大変だった(笑)。

ご飯は朝昼晩食べたほうがいいぞ!

──これから1年どうがんばっていけばよいか、「ドライブ」の先輩たちから「ゴースト」の後輩たちにアドバイスがあれば、最後に伺えますか?

稲葉 ご飯は食べたほうがいいぞ! ちゃんと、朝昼晩。

上遠野 あと、変にキャラを作りすぎると、あとで困る。

山本 イベントで、ですか?

上遠野 困るっていうか、悩む。俺チェイスの役作りで声低くしたんだけど、途中で仮面ライダーになるって知らなかったから、この声の感じのままでいいのかすごい悩んだんだよ。とらわれすぎないのは大事かもしれない。台本の中で育っていくし、周りの関係性とかもあるし。

「仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス」より。テレビ本編放送時、ブレン役の松島庄汰(写真左)は、突き抜けた演技で毎週話題をさらった。

稲葉 役者を見て、だんだん脚本家さんがアテ書きしてくれるからね。(「ドライブ」の)松島(庄汰)なんていい例だよ。ブレン、あんなオネエキャラじゃなかったのに。ホントはもっと名参謀で、諸葛孔明みたいな感じだったのにな。

上遠野 狡猾なはずが、ただの変態になっちゃった。

一同 あはは(笑)。

上段左より時計回りに、上遠野太洸、山本涼介、稲葉友、西銘駿、竹内涼真。

竹内 いやもう、さっき西銘くんに言ったんですけど、悩んでる暇はないと思うし、スタッフさんはずっと仮面ライダーやってきてる人たちだから、言うことを聞いて、身を任せてがんばれば大丈夫。僕も1年前はニシメンと同じで「自分はできてるのかな」とか思ったりしたんだけど、毎週オンエアされるし。評価をしてくれるのはお客さんなので、しっかりやれば最後にちゃんとイベントとかで返ってくるから。ファンの人のために一生懸命やってほしいですね。

西銘 ありがとうございます!

「仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス」2015年12月12日より公開
「仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス」
ストーリー

共通の敵・眼魔を追う中で出会った2人の仮面ライダーは、突如巻き起こった時空のゆがみにより、10年前の世界へ飛ばされてしまう。そこには進ノ介と知り合う前のベルトさん、眼魔に殺され今は亡きタケルの父の姿があった……。一方、過去へ“異物”が迷い込んだ影響で、現代では仮面ライダードライブに撲滅されたロイミュードが復活を遂げていた。仮面ライダースペクター、仮面ライダーマッハ、そして大切なものを守って散った仮面ライダーチェイサーも現れ、必死に食い止めるが、ロイミュードの力はより強まっていた。2人が現代に戻らなければ、人類が危ない。しかしタケルは父の命を奪う魔の手が迫ることに気づき、過去に残り父を救う決意を固める。それが眼魔の手によって蘇った「世紀の大天才=レオナルド・ダ・ヴィンチ」が仕掛けた罠だとは知らず……。最強の敵となった“偉人・英雄”が時を超え、世界を揺るがす大事件を起こす!

スタッフ / キャスト
  • 原作:石森章太郎
  • 脚本:林誠人 
  • 監督:金田治(ジャパンアクションエンタープライズ)
  • キャスト:西銘駿、竹内涼真、山本涼介、上遠野太洸、稲葉友、大沢ひかる、内田理央、柳喬之、吉井怜、浜野謙太、井俣太良、溝口琢矢、勧修寺玲旺、松島庄汰、馬場ふみか、蕨野友也、磯村勇斗、森下能幸、西村和彦、クリス・ペプラー(声)、悠木碧(声)、高戸靖広(声)、竹中直人、片岡鶴太郎
過去のライダー作品が一挙見放題!
auの動画配信サービス、ビデオパスでは歴代の仮面ライダーシリーズを見放題で楽しめる特集を実施中。
ビデオパス独占見放題配信の作品も。さらにスーパー戦隊シリーズも見放題で配信中!
今すぐ14日間無料でお試し!
西銘駿(ニシメシュン)

西銘駿

1998年2月20日生まれ、沖縄県出身。2014年、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にてグランプリを受賞。2015年、演技初挑戦ながら「仮面ライダーゴースト」の主役に大抜擢される。

山本涼介(ヤマモトリョウスケ)

山本涼介

1995年5月15日生まれ、奈良県出身。2011年、ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス」にてデビュー。出演作に「好きっていいなよ。」など。MEN’S NON-NOの専属モデルとしても活躍。

竹内涼真(タケウチリョウマ)

竹内涼真

1993年4月26日生まれ、東京都出身。2013年に、女性ファッション誌mina初の男性専属モデルを選ぶ「minaカレ オーディション」でグランプリを獲得する。現在放送中のドラマ「下町ロケット」では佃製作所の若手技術者・立花洋介を演じている。

上遠野太洸(カトオノタイコウ)

上遠野太洸

1992年10月27日生まれ、宮城県出身。2010年、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にてグランプリを受賞。ドラマ「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」などに出演。2016年にVシネマ「ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー」の主演を務める。

稲葉友(イナバユウ)

稲葉友

1993年1月12日生まれ、神奈川県出身。2009年、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリに輝く。2010年にドラマ「クローン ベイビー」に出演した後、「モンスター」「ワンダフルワールドエンド」などに出演。