映画ナタリー Power Push - 「仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス」特集
西銘駿×山本涼介×竹内涼真×上遠野太洸×稲葉友 座談会
受け継がれていく魂
1年演じたからこそできるアドリブ
稲葉 (片岡)鶴太郎さん演じる本願寺さんが死んだと思いきや生き返るシーンがあるんだけど、俺はあそこがすごい印象的でしたね。鶴太郎さんのサービス精神が旺盛すぎて、笑いをこらえきれなかった(笑)。生き返った瞬間に、周囲の俺たちはリアクションをアドリブでやったんですけど、それも楽しかったなあ。自分がずっとやってきたキャラクターがとっさにどう動くかを、各々が考えたのがけっこう噛み合っていて。
上遠野 撮影してても楽しかったね。わりと自由だった。
稲葉 チェイスが本願寺さんに殴り掛かろうとしているのを剛が必死に制止してるんですけど、あのチェイスの行動は「生き返ったっていうことは人間じゃない、ロイミュードだ、殺さなきゃ!」っていう思考からなんですよ。それを剛が止めてるのもアドリブで、本編を経てあれが出てきたっていうのが面白いかなと思います。
山本 僕は重加速のシーンが好きです。研究所にいるときに、初めて“どんより”がくるところ。普通、重加速はシフトカーがなかったら解除できないんですけど、マコトは気合いかなんかで動けるっていう設定なんです(笑)。
稲葉 ライダーは影響を受けず、大丈夫なんだよね。我々には重加速のプロ・内田理央さんがいるんで、内田師匠が柳(喬之)くんや(大沢)ひかるちゃんにも、こういう動きですって指南してましたね。
上遠野 師匠、ロケのときエキストラの方にも説明してたもんね(笑)。
竹内 細かいところまでうまいんだよね。「ドライブ」のパイロット監督の田崎(竜太)さんが言うには、前に行こうとするけどすごい押さえられてて、でも自分は行きたい、みたいな感じで動くと重加速は上手にできるらしいです。それを意識してやっても、なかなか難しいんですよね。
寒さとの戦い
──アクションの面ではいかがでしたか?
稲葉 俺たちはなかったけど、タケルと進ノ介はあったよね?
竹内 タケルの父さん役の西村(和彦)さんの殺陣がすごくカッコよくて、学ぶことも多かったですね。アクションを撮ったのが洞窟の中で、8月の終わりなのにすごく寒くて。ベンチコート着てストーブ焚いてましたね。過酷な環境で、ひとつまた成長できたかなと思います。ニシメン(西銘)はあれが初めてのアクションだよね。
西銘 すごくワクワクしながらやったんですけど、完成した映像を観たら、ひとつだけ僕の動きがすごく鈍いところがあって……。「マジか」と思いました。まだまだこれからです……。本当に寒かったですよね。こういう寒さを耐えないと冬を乗り切れないって言ってましたもんね。
上遠野 冬に外で雨のシーンとかね。なぜか冬場に雨降らしが集中したりするし(笑)。マジでキツいよ。
西銘 僕もこの間滝のシーンを撮ったんですけど、死ぬかと思いました。冷たいっていうレベルじゃなくて、氷水に足を入れたときに痛いのと同じ感じで、ホントに痛かったです。
竹内 えっ、じゃあ俺がお風呂で水掛けたやつは全然平気だったってこと?
西銘 全然平気でしたね。ごめんなさい。
竹内 はっ!?
西銘 いや違うんですよ! だから滝が終わったあとだったら「もう、やめてくださいよー」で済んだのかもと思って……。
竹内 ふーん? はい、わかりました(棒読み)。
一同 あはは(笑)。
打ち合わせなしに噛み合った変身の手応え
──進ノ介とタケルが主に2人で動いている傍ら、マッハ、チェイサー、スペクターは3人で行動をともにすることが多かったですね。
上遠野 ……とはいえ、俺とマコトの会話は1回もないんですよ。何か話しかけられてもシカトだったり。
山本 たしかに1回もないですね。キャラクター的に、会話にならないのかも……(笑)。剛とマコトもあんまりコミュニケーションはなくて。
稲葉 なかったね。ちょっと目を合わせるくらい? 俺たち3人は状況を説明するシーンが多くて、「まずい」「驚いた」みたいなのをリアクションで見せたり、集団芸的なものを見せたりする感じでした。そこを1年やってきた僕らと「ゴースト」チームで作るとどうなるんだろうなっていうのはありました。でもやっぱり同じ「仮面ライダー」っていう作品なので、打ち合わせをするまでもなく噛み合った手応えはありましたね。
──3人で同時変身するシーンもありました。
山本 最初からバチッとそろった気がします。
上遠野 俺だけちょっと、いろいろ難はあったけどね……。
稲葉 お前ずっと寝起きみたいな感じだったもんね。
──寝起きというと?
稲葉 足場が。
──足場?
稲葉 この子の足場だけ、ヌルヌルしててすごい悪かったんです(笑)。でもまあ変身はバチッと決まったよね。完成した映像観てもいい感じにカッコよかったし。
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ストーリー
共通の敵・眼魔を追う中で出会った2人の仮面ライダーは、突如巻き起こった時空のゆがみにより、10年前の世界へ飛ばされてしまう。そこには進ノ介と知り合う前のベルトさん、眼魔に殺され今は亡きタケルの父の姿があった……。一方、過去へ“異物”が迷い込んだ影響で、現代では仮面ライダードライブに撲滅されたロイミュードが復活を遂げていた。仮面ライダースペクター、仮面ライダーマッハ、そして大切なものを守って散った仮面ライダーチェイサーも現れ、必死に食い止めるが、ロイミュードの力はより強まっていた。2人が現代に戻らなければ、人類が危ない。しかしタケルは父の命を奪う魔の手が迫ることに気づき、過去に残り父を救う決意を固める。それが眼魔の手によって蘇った「世紀の大天才=レオナルド・ダ・ヴィンチ」が仕掛けた罠だとは知らず……。最強の敵となった“偉人・英雄”が時を超え、世界を揺るがす大事件を起こす!
スタッフ / キャスト
- 原作:石ノ森章太郎
- 脚本:林誠人
- 監督:金田治(ジャパンアクションエンタープライズ)
- キャスト:西銘駿、竹内涼真、山本涼介、上遠野太洸、稲葉友、大沢ひかる、内田理央、柳喬之、吉井怜、浜野謙太、井俣太良、溝口琢矢、勧修寺玲旺、松島庄汰、馬場ふみか、蕨野友也、磯村勇斗、森下能幸、西村和彦、クリス・ペプラー(声)、悠木碧(声)、高戸靖広(声)、竹中直人、片岡鶴太郎
「ゴースト&ドライブ」製作委員会
©石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
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西銘駿(ニシメシュン)
1998年2月20日生まれ、沖縄県出身。2014年、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にてグランプリを受賞。2015年、演技初挑戦ながら「仮面ライダーゴースト」の主役に大抜擢される。
山本涼介(ヤマモトリョウスケ)
1995年5月15日生まれ、奈良県出身。2011年、ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス」にてデビュー。出演作に「好きっていいなよ。」など。MEN’S NON-NOの専属モデルとしても活躍。
竹内涼真(タケウチリョウマ)
1993年4月26日生まれ、東京都出身。2013年に、女性ファッション誌mina初の男性専属モデルを選ぶ「minaカレ オーディション」でグランプリを獲得する。現在放送中のドラマ「下町ロケット」では佃製作所の若手技術者・立花洋介を演じている。
上遠野太洸(カトオノタイコウ)
1992年10月27日生まれ、宮城県出身。2010年、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にてグランプリを受賞。ドラマ「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」などに出演。2016年にVシネマ「ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー」の主演を務める。
- 上遠野太洸 オフィシャルウェブサイト / Katoono Taikou official website
- 上遠野太洸オフィシャルブログ「蟻の歩み」Powered by Ameba
- 上遠野 太洸(@tai70741239) | Twitter
- 上遠野太洸の記事まとめ
稲葉友(イナバユウ)
1993年1月12日生まれ、神奈川県出身。2009年、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリに輝く。2010年にドラマ「クローン ベイビー」に出演した後、「モンスター」「ワンダフルワールドエンド」などに出演。