映画ナタリー Power Push - 劇場版「仮面ライダードライブ」「手裏剣戦隊ニンニンジャー」特集

「劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー」 / 「手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!」

忍ぶどころかトップギアだぜ! ヒーローが憧れたヒーローたち

詩島剛 / 仮面ライダーマッハ役 稲葉友

泊進ノ介 / 仮面ライダードライブ役 竹内涼真

伊賀崎天晴 / アカニンジャー役 西川俊介

キンジ・タキガワ / スターニンジャー役 多和田秀弥

シンクロした変身に「親子なんだな」

西川 「ドライブ」の映画は変身のところがめっちゃカッコよくて「ヤベーな!」ってなりました。進ノ介とエイジが一緒に変身するシーン。

「劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー」より、泊進ノ介と泊エイジ。

竹内 あれは最初台本には書いてなかったんだけど監督が足して、グリーンバックで撮ったんです。僕と(エイジ役の)真剣佑くんで別々だったんだけど、マッケン(真剣佑)がカメラの前に立ってポーズをとるときに、僕がカメラの後ろに向かい合わせに立って。僕が同じポーズをしてるのを見てもらいながら撮りました。

──なるほど。確かにすごく動きがシンクロしていました。

稲葉 僕もそれ現場で見てたんですけど、本当に親子なんだなっていう説得力がすごく生まれた気がした。最初は、マッケンは色白なのに涼真は黒いから「この2人が親子で大丈夫か?」って言ってたんですけど(笑)、そういうことじゃねーんだなって。お芝居の力はもちろんあるけど、そういう説得力が現場で生まれたことが素敵だなって思いました。

ダンスでは「一番目立ってやろう!」

──対して「手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!」は、「ニンニンジャー」単体としての初映画になります。

稲葉 屋根の上走ったり素面のアクションもすごかったけど、大変だったんでしょ?

左から、西川俊介、多和田秀弥。

西川 20メートルの石垣を駆け上がったりとか。

竹内 あれ本当にやってるの!? 上から吊って登るんだ?

西川 そう。長かった……。あと屋根から飛び降りるのが一番怖かったです。ビルでいうと2階くらいの高さなんですけど、スタッフさんから「このぐらいの高さが一番怖いよ」って脅されて、ほんとその通りで。

竹内 怖い。アクションの流れを覚えて、そこに気持ちを乗っけてお芝居しながら動くのってけっこう難しいよね。どうしてもテストみたいにうまくいかないし。長回しでもちゃんとできてたから「よくやってるなあ」と思いました。変身のシーンも確実にまとまってて。ドライブチームも3人で同時に変身しますけど、3人より6人でまとまるとやっぱり力強いし、カッコよかった。

稲葉 春休み合体スペシャルで共演したときより、全員そろったときのチームワークがはるかに素晴らしいものになってたよね。

──エンディングダンスも大人数で、お祭りみたいな楽しさがありました。

竹内 あれかわいい! 俺もやりたいもん。

西川 やりましょうよ。うまい下手じゃないですから。気持ちですから!

──多和田さんはテレビシリーズでは追撮だったから、皆さんと一緒に踊るのは初めてだったのでは?

多和田秀弥

多和田 そうなんですよ。いつも1人で踊ってたので、今回初めてみんなと一緒に。「一番目立ってやろう!」って、一番気合い入ってたと思います。ゲストの藤本(敏史・FUJIWARA)さんとどっちが目立つか対決したりして。

西川 いろんなところで踊ったんです。ロケ地も実際の忍者の里に行かせていただいたり。忍者を祀ってる詞とかあって、本格的でした。

多和田 琵琶湖がバックだったり、すごくきれいなんですよ。

竹内 エンドロールの協力のとこに、伊賀市とか甲賀市とか入ってたもんね。

西川 そういうところもまた拾って観ていただけたら、面白いかなと思います(手元をいじりながら)。

稲葉 ブレスレットをちゃらちゃらやりながら言うな!

西川 あー……。もうやだ!(笑)

一同 あははは(笑)。

先輩と共演して、もっとぶつけられるように

──「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」はこうした横のつながりもありつつ、連綿と受け継がれてきたシリーズの縦のつながりも強固にありますよね。皆さんにとって思い出深いヒーローをそれぞれ教えていただいても……。

「仮面ライダー555」、ビデオパスで11月15日より見放題配信。 ©石森プロ・東映

竹内 (食い気味に)555(ファイズ)。「仮面ライダー555」です。

──即答ありがとうございます(笑)。竹内さんは、叔父さんが「仮面ライダーシリーズ」の大ファンだったとか。

竹内 叔父さんはライダーマンが好きですね。叔父さんの影響でひと通り「ライダー」を子供の頃から観てたんですけど、僕が一番好きなのは「555」。小学校3年生ぐらいだったと思うんですが、初めて敵を好きになったシリーズでした。オルフェノクっていう敵が出てきて、それが「ドライブ」のロイミュードに似てるんですよ。見た目は怖いけど中には人間の気持ちがあって、人間を本当に好きなやつもいたりとか。敵になりたくてなったわけではない、そこがすごく新鮮で、小さいながらにのめり込んでました。

多和田 僕は「仮面ライダー龍騎」がめっちゃ好きですね。子供だったからか、たくさんライダーが出てきたのが印象に残ってて。モンスターと契約して、負けちゃったら相手の怪物に喰われちゃったりする残酷なシーンもあったんですけど、だからこそ、人間とそういう怪物とのつながりに感動したのもすごく覚えてます。

稲葉 俺は実は仮面ライダーより戦隊のほうが好きでした。特に「(激走戦隊)カーレンジャー」と「(特捜戦隊)デカレンジャー」。「カーレンジャー」でレッドをやってた岸(祐二)さんが、春休み合体スペシャルのときに悪役で出てくださって。「あの人と一緒に仕事してる……!」って感動しました。あと「(魔法戦隊)マジレンジャー」にマジシャインっていうキャラが出てくるんですけど、その俳優さん(市川洋介)が、僕の高校のときの先生だったんです。

一同 え!?

稲葉友

稲葉 当時ハンドボールやってたんですけど、その顧問もやられてて、1年半くらい面倒見てもらってた。結婚するのを機に、俳優辞めて教師になられたんですよね。でもそのこと俺すっかり忘れてて。「ドライブ」出るようになってから現場でスタッフさんに「市川くん知ってる?」って言われて「そうか、あの人戦隊の先輩だった!」と。なんか、全部つながるんだなと。

──自分がライダーになったことは報告したんですか?

稲葉 いや、連絡先も知らないんです。当時は仲よかったんですけどね。

──すごいつながりですね。西川さんは特に思い出深い作品はどれですか?

竹内 「プリキュア」でしょ?

稲葉 俺たちの世代は「おジャ魔女どれみ」だろ!

「忍風戦隊ハリケンジャー」、ビデオパスで8月25日より見放題配信。 ©東映

西川 ちょっと!(笑) ……えーと、夢中で観てたのが「(百獣戦隊)ガオレンジャー」「(忍風戦隊)ハリケンジャー」「(爆竜戦隊)アバレンジャー」「デカレンジャー」ですかね。

──4月にオンエアされた「ニンニンジャー」の7話「春のニンジャ祭り!」では、忍者戦隊の先輩としてハリケンレッドの塩谷瞬さんと、「(忍者戦隊)カクレンジャー」の小川輝晃さんが出演しましたね。

西川 はい。変身シーンにすごい迫力があって、演技に対しても1つひとつ細かい動きとかも教えていただいて。忍者の先輩でもあり、俳優業の先輩でもありました。共演させていただいてから、本番を回す前のテストとかで自分が思ってることをもっとぶつけられるようになりましたね。

「劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー」2015年8月8日より全国にて公開
「劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー」
ストーリー

警視庁特状課の巡査・泊進ノ介=仮面ライダードライブのもとに、彼を「父さん」と呼ぶ泊エイジが現れる。未来からやってきたと語るエイジは、ベルトさん=ドライブドライバーが暴走を始め、その後ロイミュードに世界が征服されてしまうと、進ノ介に警告するのだった。そして、エイジを追ってきた謎の戦士・ダークドライブの前にマッハ、チェイサーも敗れ去り……。

スタッフ / キャスト
  • 監督:柴﨑貴行
  • 原作:石森章太郎
  • 出演:竹内涼真、内田理央、上遠野太洸、稲葉友、吉井怜、浜野謙太、井俣太良、クリス・ペプラー、真剣佑、筧美和子、塚地武雅(ドランクドラゴン)、高橋健一(キングオブコメディ)、小山力也(声の出演)、松島庄汰、馬場ふみか、蕨野友也、柳沢慎吾、片岡鶴太郎
「手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!」2015年8月8日より全国にて公開
「劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー」
ストーリー

ニンニンジャーの5人は、ラストニンジャと呼ばれる祖父・伊賀崎好天にミッションを課せられる。それは、牙鬼軍団の侍大将・弓張重三の攻撃に遭っている忍隠れ城から殿さまの八角辰之助を救出すること。八角辰之助は祟りによって姿を恐竜のような怪物へと変えられていた。5人は忍隠れの里に“LOVE&PEACE”をもたらすため、弓張重三率いる牙鬼軍団との戦いに挑む。

スタッフ / キャスト
  • 監督:中澤祥次郎
  • 出演:西川俊介、松本岳、中村嘉惟人、矢野優花、山谷花純、多和田秀弥、藤本敏史(FUJIWARA)、矢柴俊博、笹野高史、東地宏樹(声の出演)、潘めぐみ(声の出演)
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竹内涼真(タケウチリョウマ)

1993年4月26日生まれ、東京都出身。2013年に、女性ファッション誌mina初の男性専属モデルを選ぶ「minaカレ オーディション」でグランプリを獲得する。2013年に連続ミニドラマ「車家の人々」で俳優デビューを飾る。

稲葉友(イナバユウ)

1993年1月12日生まれ、神奈川県出身。2009年、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリに輝く。2010年にドラマ「クローン ベイビー」に出演した後、映画「モンスター」「ワンダフルワールドエンド」などに出演。

西川俊介(ニシカワシュンスケ)

1994年4月4日生まれ、群馬県出身。2013年に「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で準グランプリを受賞する。2014年に「GTO」へのレギュラー出演で俳優デビューし、2015年から「手裏剣戦隊ニンニンジャー」で主演を務める。

多和田秀弥(タワダヒデヤ)

1993年11月5日生まれ、大阪府出身。2010年、FINEBOYS専属モデルオーディションで特別賞を受賞する。主な出演作はミュージカル「テニスの王子様」2ndシーズン、舞台「新・幕末純情伝」、映画「ガチバン NEW GENERATION」。