映画ナタリー Power Push - 劇場版「仮面ライダードライブ」「手裏剣戦隊ニンニンジャー」特集
「劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー」 / 「手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!」
忍ぶどころかトップギアだぜ! ヒーローが憧れたヒーローたち
詩島剛 / 仮面ライダーマッハ役 稲葉友
泊進ノ介 / 仮面ライダードライブ役 竹内涼真
伊賀崎天晴 / アカニンジャー役 西川俊介
キンジ・タキガワ / スターニンジャー役 多和田秀弥
日曜朝のテレビの顔であり、子供のみならず大人までも魅了し続けている「スーパー戦隊」と「仮面ライダー」シリーズ。1年間を通じて放送される2つのヒーロー番組だが、昨年10月に放送を開始した「仮面ライダードライブ」は佳境を迎え、「手裏剣戦隊ニンニンジャー」も早くも折り返し地点に到達しようとしている。8月8日に公開される劇場版は、そんな盛り上がる最中の両タイトルを同時に堪能できる、夏休みにぴったりの1作だ。
公開を記念して映画ナタリーでは、「仮面ライダードライブ」にて主人公・泊進ノ介 / 仮面ライダードライブ役を務める竹内涼真と詩島剛 / 仮面ライダーマッハ役の稲葉友、「手裏剣戦隊ニンニンジャー」の主演・伊賀崎天晴 / アカニンジャー役の西川俊介、そして追加戦士のキンジ・タキガワ / スターニンジャー役・多和田秀弥の座談会を企画。7月下旬の完成披露イベントを終えた直後に取材を敢行し、劇場版の見どころや理想のヒーロー像について語ってもらった。しかし序盤では直前のイベントで大事な挨拶を噛みまくってしまった西川に、3人からのツッコミが止まらず……。
取材・文 / 岸野恵加 撮影 / 佐藤類
途中から入ってきた人の存在は大きい
──4人でこうして座談会をするのは初めてだそうですが、普段は撮影所などでどんな交流を?
竹内涼真 メイク室とロビーが一緒なので、ロケに行く前に「おはようございます」って挨拶したりとかはしょっちゅうありますね。ニンニンチームは役割分担がしっかりしている印象。まず西川くんがバーンといって、松本岳くんがビシッと締めて。天晴と(矢野優花演じる)風花の関係も本当に兄妹みたいで、すごく明るいチームだと思います。
稲葉友 10代の方が多かったりしてドライブチームより若いので、見てて賑やかでかわいらしい。そこに多和田くんが入ってきて「すごいしっかりした、ちゃんと端からまとめられる人がきたなあ」と。
多和田秀弥 いやいや……。僕も途中から入ったのでわからないことだらけだったけど、最近ようやく慣れてきた感じです。「ドライブ」って僕らより前からやってきてる先輩方ですし、大人の方が多いから真面目というか硬派なイメージなのかなと思ってたんですけど、一度取材でスチールを一緒に撮ったときに「あ、意外にボケたりするんだ」ってうれしくなって。
竹内 ははは(笑)。
多和田 面白い部分があってこそああいう熱いドラマが出てくるんだなと思うと、「ドライブ」と「ニンニンジャー」の色の違いをもっともっとはっきりさせて、僕らにしかできないものを出せていけたらな、と思ったんです。
稲葉 いやー本当にしっかりしてるわ。このあと俊介しゃべれんの?
西川俊介 プレッシャーですよね。
稲葉 プレッシャーじゃねーよ(笑)。
西川 そうですね……ドライブのみなさんは、秀弥も言った通り大人の空気感というか。なんだろう……ボケとかも大人のボケというか……。
稲葉 何だよ大人のボケって。下ネタずっと言ってるみたいじゃねーかよ。
一同 (笑)。
西川 いや、ニンニンだと個人個人がワチャワチャしてるというか、“ザ・若い”なんですけど、ドライブさんはなんか反対で。
稲葉 それじゃ俺らがずっと集団芸をやってるやつらだと思われちゃうよ。
多和田 (笑)。でもほんとドライブチームは、連係プレーが一瞬で自然にできてるなって思います。
竹内 ニンニンチームは、今クランクインして半年くらい? 僕らも、半年経った頃に稲葉くんが入ってきたんですけど、途中からきた人の存在ってすごく大きくて。稲葉くんが僕らと一緒にドライブを愛してくれたから、またさらにチームがまとまってきたんだと思う。それまで積み上げてきたものがあっても、しっかりした人が入ってくるとまたそこに上乗せされていい空気感になるんですよ。だからニンニンジャーは若いけど、多和田くんが横からしっかりまとめてくれるし……大丈夫だよ、天晴。心配するな。
西川 はい。
稲葉 ほんと、ニンニンは何より主演がみんなに愛されてるよな。さっき(舞台挨拶)も順番に決めゼリフ言ってく流れで、中澤(祥次郎)監督が言ったのがまさかの「俊介、もう1回いってみようか」。NG出すときのひと言(笑)。みんなにいじられまくりながら、なんだかんだすげー愛されてるのが一番のよさだと思った。
ナンバー2の美学
──今回の「劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー」は、「仮面ライダードライブ」の集大成と言える内容ですね。
竹内 全体的なところでいうと、アクションシーンは今までやってきたテレビシリーズ、映画の中でも1番なんじゃないかってくらい素晴らしい出来になってると思います。ドア銃、ゼンリンシューターなど武器の使い方をアクション監督が工夫していて、それがアフレコしながらでも、画面から伝わってきたので僕はすごく感動しました。とにかく3人のライダーが本当にカッコいいです。
稲葉 「ああ、これは仮面ライダードライブの映画だ」、とまざまざと感じて、手放しでいい映画になったなと思いました。人間ドラマの部分は(竹内演じる)進ノ介と彼の息子のエイジがしっかり作ってくれたので、ほかのキャストは「僕らは僕らで自分の仕事をしよう」っていう姿勢でいたのが、すごくうまくいった形になっていると思います。
──マッハが進ノ介に「剛、頼む!」と敵を任され、1人戦う場面は印象的でした。
稲葉 たいがい2号ライダーは置いてかれるんですよね(笑)。でもそれでいうと僕はスターニンジャーに勝手に親近感を持ってるんです。「ニンニンジャー」の映画観て「あるなーこういうシーン、俺も」って。2号ライダーも追加戦士も、1人でどっか行って戦うっていうことが多いんですよね。
多和田 わかります、わかります。戦隊にもああいうシーンありますね(笑)。
稲葉 1人でやっつけて、最後に次の展開につながる説明をする。でもマッハやスターニンジャーのそういう役回りに共感できる人って、たくさんいると思うんですよ。ナンバー2の美学というか、主線のサイドラインを任せられることをすごく楽しめたり。そんな共通項も戦隊とライダーにはあるので、今回の映画はそういうところを探して楽しむのもいいかなと思います。
多和田 僕もマッハはいつか「イーハー!」(スターニンジャーの口癖)って言ってくれるんじゃないかなって。「マッハー!」と聞こえ方が一緒だな、って最初思ってました。
稲葉 ははは。いつ「パーリナイ!」って言ってやろう(笑)。
多和田 そういうノリもそうだし、ちょっと孤独な面を持ってるとこや、いろんな人と関わって変わっていくところも似てますよね。僕も「ドライブ」を観ていて、スターニンジャーを演じてる自分としては個人的にマッハのシーンは一番見入っちゃったし、勉強になることがたくさんありました。
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ストーリー
警視庁特状課の巡査・泊進ノ介=仮面ライダードライブのもとに、彼を「父さん」と呼ぶ泊エイジが現れる。未来からやってきたと語るエイジは、ベルトさん=ドライブドライバーが暴走を始め、その後ロイミュードに世界が征服されてしまうと、進ノ介に警告するのだった。そして、エイジを追ってきた謎の戦士・ダークドライブの前にマッハ、チェイサーも敗れ去り……。
スタッフ / キャスト
- 監督:柴﨑貴行
- 原作:石ノ森章太郎
- 出演:竹内涼真、内田理央、上遠野太洸、稲葉友、吉井怜、浜野謙太、井俣太良、クリス・ペプラー、真剣佑、筧美和子、塚地武雅(ドランクドラゴン)、高橋健一(キングオブコメディ)、小山力也(声の出演)、松島庄汰、馬場ふみか、蕨野友也、柳沢慎吾、片岡鶴太郎
ストーリー
ニンニンジャーの5人は、ラストニンジャと呼ばれる祖父・伊賀崎好天にミッションを課せられる。それは、牙鬼軍団の侍大将・弓張重三の攻撃に遭っている忍隠れ城から殿さまの八角辰之助を救出すること。八角辰之助は祟りによって姿を恐竜のような怪物へと変えられていた。5人は忍隠れの里に“LOVE&PEACE”をもたらすため、弓張重三率いる牙鬼軍団との戦いに挑む。
スタッフ / キャスト
- 監督:中澤祥次郎
- 出演:西川俊介、松本岳、中村嘉惟人、矢野優花、山谷花純、多和田秀弥、藤本敏史(FUJIWARA)、矢柴俊博、笹野高史、東地宏樹(声の出演)、潘めぐみ(声の出演)
劇場版「ドライブ・ニンニンジャー」製作委員会
©石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
©2015 テレビ朝日・東映AG・東映
- 劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー/手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!
- 「劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー」作品情報
- 「手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!」作品情報
- 特撮ヒーロー80タイトルが順次見放題に登場!
- auの動画配信サービス、ビデオパスでは歴代のスーパー戦隊&仮面ライダーシリーズ80作品を見放題で楽しめる特集を実施中。ビデオパス独占見放題配信の作品も!
竹内涼真(タケウチリョウマ)
1993年4月26日生まれ、東京都出身。2013年に、女性ファッション誌mina初の男性専属モデルを選ぶ「minaカレ オーディション」でグランプリを獲得する。2013年に連続ミニドラマ「車家の人々」で俳優デビューを飾る。
稲葉友(イナバユウ)
1993年1月12日生まれ、神奈川県出身。2009年、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリに輝く。2010年にドラマ「クローン ベイビー」に出演した後、映画「モンスター」「ワンダフルワールドエンド」などに出演。
- 稲葉友 | アーティスト | レプロエンタテインメント
- YU INABA OFFICIAL BLOG 稲葉友のふれあい広場
- 稲葉友(@lespros_inaba) | Twitter
- 稲葉友の記事まとめ
西川俊介(ニシカワシュンスケ)
1994年4月4日生まれ、群馬県出身。2013年に「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で準グランプリを受賞する。2014年に「GTO」へのレギュラー出演で俳優デビューし、2015年から「手裏剣戦隊ニンニンジャー」で主演を務める。
多和田秀弥(タワダヒデヤ)
1993年11月5日生まれ、大阪府出身。2010年、FINEBOYS専属モデルオーディションで特別賞を受賞する。主な出演作はミュージカル「テニスの王子様」2ndシーズン、舞台「新・幕末純情伝」、映画「ガチバン NEW GENERATION」。