コミックナタリー PowerPush - 映画「海月姫」
我がオタク人生をかけて、出陣であります！
マンガ原作を演じる難しさと醍醐味
──太田さんは近年、「THE NEXT GENERATION パトレイバー」「ホットロード」そしてこの「海月姫」と、マンガやアニメ原作の作品に出ることが増えてきたと思うんですが。
そうですね。
──マンガやアニメって、役が絶対的な絵として存在していますよね。そういうものを演じる難しさってあるんでしょうか。
私はあまり意識してないです。「海月姫」は台本が原作に忠実だったので、とにかくまやや像をハッキリ作っていけばいいってことがハッキリしてたので。ただ、2次元のマンガと、3次元は絶対的な違いがあるので、実写にするときは、奥行きを見せるのが演じる人の力だと思います。その奥行きを作るっていうのがなかなか難しいというか、悩むこともありますけど。私はマンガもアニメもとても好きなので、それも醍醐味だなと思います。キャラクターと見た目とかは違うかもしれないけど、芯の部分は変わらないつもりですね。
──マンガ原作だと見た目に関してファンの方も思い入れが強い部分があるので、どうしても批判を呼んでしまうこともありますよね。
「このキャラは絶対にこの人」っていうパーフェクトな配役なんてないと思います。今回は東村先生が現場見学に来てくださったとき、「すごい！」って感動してくださったんです。原作者の方にそういうふうに言っていただき、すごく自信がつきました。
──舞台挨拶で一緒にステージにも立ちましたね。
それも初めてのことで。原作者の方が一緒に映画を応援してくれるのは、心強かったですね。
──最後に、読者の方に映画の見どころをアピールいただければと思うんですが。
基本的には、ただただ楽しみながら観ていただけたらと思います。能年さんはかわいいし、菅田さんの女装は驚くほど綺麗ですから。
──確かに、骨格が男性に見えなかったです。
女装してこんなに美しいなら、女の人はどうしたらいいのってくらい、本当に美人ですよね（笑）。
映画「海月姫」ギャラリー
- Contents Index
- 能年玲奈（倉下月海役）インタビュー
- 太田莉菜（まやや役）インタビュー
あらすじ
倉下月海（くらしたつきみ）は、イラストレーターを志すクラゲオタク女子。小さい頃、亡き母と一緒に見たクラゲのようにひらひらのドレスが似合うお姫様になれる……こともなく、今やすっかり腐った女の子に。男子禁制のアパート “天水館”で、「男を必要としない人生」をモットーとする “尼～ず”たちとオタク道を極めたそれなりに楽しい日々を送っていた。しかしそんな彼女たちの前に、女装美男子と童貞エリートの兄弟が出現。さらに、彼女たちの住まいであり心のより所でもある「天水館」＝「聖地」が奪われる危機が勃発!! 彼女たちは聖地を守れるのか？
尼～ずはバラバラになってしまうのか？そして、「男を必要としない人生」の行方は!?
キャスト
倉下月海：能年玲奈
鯉淵蔵之介：菅田将暉
ばんばさん：池脇千鶴
まやや：太田莉菜
千絵子：馬場園梓（アジアン）
ジジ様：篠原ともえ
稲荷翔子：片瀬那奈
花森よしお：速水もこみち
鯉淵慶一郎：平泉成
鯉淵修：長谷川博己
監督：川村泰祐
脚本：大野敏哉、川村泰祐
ドレスデザイン／スタイリスト：飯嶋久美子
音楽：前山田健一
原作：東村アキコ「海月姫」（講談社「Kiss」連載）
主題歌：「マーメイドラプソディー」
SEKAI NO OWARI（TOY’S FACTORY INC）
製作：『海月姫』製作委員会
配給：アスミック・エース
©2014『海月姫』製作委員会 ©東村アキコ/講談社
太田莉菜（オオタリナ）
1988年生まれ。2001年にモデルデビューし、数々のファッション誌で活躍。2004年には映画「69 sixty nine」のヒロインとしてスクリーンデビュー。以降「ユモレスク 逆さまの蝶」「脳男」など女優としても活動をはじめ、最近では「THE NEXT GENERATION パトレイバー」「ホットロード」に出演。
