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楳図かずお、東京地裁で勝訴のグワシ!

楳図かずおが東京都武蔵野市吉祥寺に建築した自宅をめぐり、近隣住民2人が「周囲の景観を破壊する」として外壁の撤去などを求め訴えていた裁判が、本日1月28日午後1時、東京地裁708号法廷(畠山稔裁判長)にて行われた。

問題となった楳図の自宅は、外壁が楳図のトレードマークである赤白ボーダーに彩色され、屋根に自身のキャラクター「マッチョメマン」をあしらった円柱型の塔が付く。建設された場所は井の頭公園に近い閑静な住宅街で、通称まことちゃんハウスと呼ばれていた。

畠山裁判長は「周囲には青や薄紫色の建物もある」「周囲の目を引くものではあるが、景観の調和を乱すものとまでは認めがたい」と述べたうえで、「建築基準法に違反もしておらず、法的規制はない」とし、住民の訴えを退けた。

また「円塔の窓から近隣宅を覗く恐れがある」として周辺住民のプライバシー侵害を危惧した訴えに対しても、「近隣宅を覗き見ることは窓の構造上難しい」とし、楳図側勝訴の判決を言い渡した。開廷から約5分、短い幕切れであった。

判決が言い渡されると、楳図は緊張した面持ちから一転、安堵の表情を浮かべた。そして裁判が終わると弁護人ら一人ひとりとがっちり握手を交わし、勝訴の喜びを噛み締める様子を見せた。

足取り軽やかに裁判所を出ると、待ち構えていた報道陣にあっという間に取り囲まれた楳図。レポーターの質問に対し「人生の中の大きなドラマの一瞬という感じがしました。良い結果で、春を皆様よりちょっと先に感じることができた」と語り、最後は得意のグワシを笑顔で決めた。

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