「風都探偵 The STAGE」を配信で楽しもう!和田雅成・木津つばさ・生駒里奈・なだぎ武が語る“特撮愛”

人気特撮ドラマ「仮面ライダーW」の続編となるマンガ「風都探偵」が「風都探偵 The STAGE」として舞台化された。「風都探偵」は、2017年から「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載されているマンガで、2022年にはアニメが放送・配信された。2022年末に開幕した「風都探偵 The STAGE」では、“ハーフボイルド”探偵・左翔太郎を和田雅成、翔太郎の“永遠の相棒”であるフィリップを木津つばさが演じている。

今回ステージナタリーでは、「風都探偵 The STAGE」の大阪公演千秋楽がU-NEXTで独占ライブ配信されることを記念し、メインキャストの和田、木津、生駒里奈、なだぎ武の座談会を実施。「仮面ライダーW」の大ファンだという生駒を筆頭に、「風都探偵 The STAGE」の世界を愛してやまない4人に本作の見どころを語ってもらった。また特集の後半には、編集部でピックアップした配信でのオススメ視聴ポイントも掲載している。

取材・文 / 興野汐里撮影 / Ryusei Imai

和田雅成×木津つばさ×生駒里奈×なだぎ武 座談会

生のWに会える…!

──今回は、左翔太郎&フィリップとしてバディを組む和田さんと木津さん、鳴海亜樹子役の生駒さん、「仮面ライダーW」に続き刃野幹夫役を演じるなだぎ武さんにお集まりいただきました。それぞれ、「風都探偵 The STAGE」への出演が決まった際の心境をお聞かせいただけますか?

和田雅成 「誰しもが憧れる仮面ライダーになれるんだ!」と思ってすごくうれしかったですね。「仮面ライダーW」では別の方が演じていらしたということもあって、もちろんプレッシャーはあったんですけど、左翔太郎という役を任せていただけて本当に光栄です。

木津つばさ オーディションのとき、緊張のあまり思うようなパフォーマンスができなくて、絶対に落ちたと思っていたんです。でも「仮面ライダーになりたい」「フィリップを演じたい」という思いだけは精一杯伝えられたと思っていたので、その気持ちを買っていただけてすごくありがたかったですね。

左から木津つばさ、和田雅成。

左から木津つばさ、和田雅成。

生駒里奈 放送当初から「仮面ライダーW」が大好きだったので、「生のWに会える……! Wに触れるかもしれない……!」と興奮しました。また今回、少年社中以外の作品で初めて毛利(亘宏)さんとご一緒できることもすごく楽しみです!

なだぎ武 生駒ちゃんの気持ち、めっちゃわかる! ドラマの撮影中、翔太郎と絡むシーンはあったけど、Wと絡むシーンはほとんどなかったんよ。結局、Wと会えたのは撮影の後半。初めて会えたとき、興奮してWに触りに行ってさ(笑)。そしたら、Wがポーズを取ってくれてめっちゃうれしかってん!

──Wと触れ合えることは演者の方にとっても特別な体験なのですね。なだぎさんは、約11年ぶりに「仮面ライダーW」シリーズの世界に戻ってくることとなりましたが、再び刃野刑事を演じるにあたってどのような思いを抱いていますか?

なだぎ 僕が最後に刃野さんを演じたのは「仮面ライダーW RETURNS」(2011年)のときなんです。それから10年以上の時を経て、また刃野さんを演じられるなんて思ってもみなかったから、めちゃくちゃうれしかったですね。普段はあまりしないんですけど、「風都探偵 The STAGE」の情報が解禁されたとき、めっちゃエゴサしたんですよ。そうしたら、「刃野役がなだぎで良かった」という声が多くて安心しました(笑)。

刺激的な相棒

──和田さんは“ハーフボイルド”な私立探偵・左翔太郎、木津さんは翔太郎の相棒・フィリップ、生駒さんは鳴海探偵事務所の所長・鳴海亜樹子、なだぎさんは風都署の刑事・刃野幹夫役を演じます。4人それぞれ個性豊かなキャラクターですが、ご自身が演じる役とどのように対峙したいと考えていますか?

和田 やっぱり皆さんの中に、左翔太郎=桐山漣さんというイメージがあると思うんですが、桐山さんが演じた翔太郎をリスペクトしつつ、モノマネにならないように、僕をキャスティングしてくださった意味合いを持たせられたら良いなって。また「風都探偵」で描かれている翔太郎は、自分自身と似通っているところがあるので、自分の内側から湧き上がってくるものを生かして勝負していきたいですね。ハットに息を吹きかける仕草だったり、「仮面ライダーW」における翔太郎のニュアンスも入れながら、僕なりの翔太郎像を作っていけたらと思っています。

木津 (生駒を見ながら)近くにフィリップ推しの方がいらっしゃるので、どうしても役作りについて意見を聞きたくなってしまうんですよね。

生駒 いっつも私のところに聞きに来てくれるんです! 自由にやって良いのに!(笑)

木津 本来であれば、演出の毛利さんのところに行くべきだと思うんですけど、毛利さんが忙しそうなときは、ついつい「いこちゃん、ここのシーン、どうかな?」って聞きに行っちゃうんです(笑)。キミさん(編集注:万灯雪侍役の君沢ユウキ。「仮面ライダーW」で園咲霧彦 / ナスカ・ドーパント役を務めた)もおっしゃっていたんですけど、「仮面ライダーW」立ち上げの際、桐山さんも菅田(将暉)さんも苦労されていたそうで。でも最終的には、視聴者の皆さんが「鳴海探偵事務所、最高!」と思ってくれるようになった。あの温かい空気感を引き継いで、「風都探偵 The STAGE」を観てくださった方にとっても、鳴海探偵事務所が大切な場所になったら良いなと思います。

生駒 亜樹子は「仮面ライダーW」においても「風都探偵」においても、可愛くて最高な女の子じゃないですか。亜樹子を演じるにあたって、そのイメージを自分に“降ろせる”ように、またファンの方々に「二十代後半になって、やっと可愛らしい役ができるようになったぞ!」と思ってもらえるようにがんばります。

なだぎ 「仮面ライダーW」やマンガ「風都探偵」の刃野さんはわりとコミカルなんですけど、アニメだと少し渋めなキャラクターとして描かれているから、その間を行けたら良いなって。でも今回は自分の役作りをどうするかというより、一緒にアドリブをやる(相澤)莉多くんがかなりの曲者なので、彼をどうさばくかが一番のテーマですね! 僕らのアドリブシーンが見どころになるのか、それとも僕にとって落とし穴になるのか……(笑)。

左から生駒里奈、なだぎ武。

左から生駒里奈、なだぎ武。

一同 ははは!

なだぎ あの子は真っすぐすぎるねん!(笑) 会話のキャッチボールをしようと思って球を投げるじゃないですか。そしたら、めちゃくちゃカッコいい構えをしておきながら避けるんですよ! で、「どうですか? この避け方」みたいにアピールしてくる。ホンマ刺激的ですよ!(笑)

木津 莉多は同い年で共演経験もあるんですけど、本当に真っすぐで魅力あふれる子なんです(笑)。

和田 うん。みんなからめちゃめちゃ愛されてるよね(笑)。