お笑いナタリー Power Push - スクールJCA

東京03が振り返る仲間たちとの交流 JCA24期生の合同ライブも紹介

「ウレロ☆」で遅ればせながら夢が叶った

──JCAの授業に先輩芸人が講師として登場したりはしましたか?

飯塚 シティボーイズの斉木しげるさんが講師として現れたのは覚えています。

豊本明長

豊本 JCAに入る前に「ここの養成所に入れば、B21スペシャルや竹中直人が講師としてやってくる!」みたいに謳い文句に書いてあったんですよ。しばらく誰も来なかったんですけど、斉木さんが来るってなったので僕も行きました。行ったものの、斉木さんは「ご飯に何をかけたらうまいか?」っていう話を2時間(笑)。ちなみに斉木さんはご飯にマヨネーズをかけるのが一番だそうです(笑)。

飯塚 その授業では質問コーナーがあって。当時、アンジャッシュの児嶋さんがとんがりまくってイケイケだったので、バッて手を挙げて斉木さんに年収を聞いていましたよ。今は児嶋さん、あんなキャラクターになっちゃって見る影もないけど(笑)。

──先ほど飯塚さんがダウンタウンさんに憧れていたという話もありましたが、そもそも皆さんはどんな目的や野望を持ってJCAに行かれていたのでしょうか?

飯塚 ダウンタウンさんもウッチャンナンチャンさんもとんねるずさんも、20代で冠番組を持っているので、そこを目指していました。僕はずっと昔から「夢で逢えたら」(フジテレビ)みたいなコント番組をやりたかった。そういう青写真でした。

──東京03さんは後に「ウレロ☆」シリーズ(テレビ東京)に出演することになりますよね。

飯塚 「ウレロ☆」をやらせてもらったときは本当にうれしかったですね。遅ればせながら夢を叶えてもらった感じでした。

豊本 僕は芸人さんが売れて冠番組を持って、というレールしか知らない状態だったので、そこしかめがけていなかったです。すぐにその野望は崩れますけれども(笑)。「全然状況変わんないな」っていう。ほかの事務所の人たちのほうがテレビに出ているな、というイメージがその当時はありました。

「ダンディ坂野の芸風を確立させたのはアンタッチャブル山崎」説

──JCAの同期で印象的な方はいらっしゃいますか?

飯塚 ダンディ坂野さんとユリオカ超特Qさんがいました。ダンディさんは同期といっても年齢は向こうが上で、7歳くらい違うから同期感がまったくない(笑)。

──ダンディさんとはお話をされたりはしましたか?

飯塚悟志

飯塚 ほとんどしてないですねえ。1期生をリーダーとして引っ張っていたアンジャッシュ児嶋さんとはすぐに仲よくなりました。その児嶋さんがJCAに連れてきたのが渡部さん。この世界に入ったのは渡部さんのほうが僕らより実はちょっと後になるんですけど、児嶋さんの相方だから上という扱いになる。「先輩の彼女は敬語」みたいな感じです(笑)。アンジャッシュは飛び抜けてエリートでしたね。出世が早かった。

──刺激を受けましたか?

飯塚 受けました。後輩でもアンタッチャブル、ドランクドラゴン、JCAじゃないけど人力舎に入ってきたおぎやはぎ。そのへんが天才だったんですよ。そういうすごい人たちと一緒にやれたのは相当大きかったと思います。

──豊本さんもライバル関係は意識されました?

豊本 アンタッチャブルはすごく授業に出ていましたね。ほぼ皆勤賞じゃないかというくらい。ちゃんと朝はタップを練習して発声をやって、午後の授業にも出て、という真面目なところがあって。ダンディさんについてはライブを3期でやるときに、1分間のネタコーナーの仕切りをダンディさんにやらせよう、という流れになったんですよ。ダンディさんはその頃、ちょうど今のダンディさんになりかけていて。「ゲッツ!」をやりかけている感じ。「そのキャラで司会やってください」っていうのは、たぶん山崎が言っている。それでお客さんが笑って、たぶんダンディさんが「これで行こう」って思ったはずです。

飯塚 俺もそのライブを観に行ったけど、ダンディさん、どハマリしていました。そこから味をしめたんでしょうね(笑)。

スクールJCAの稽古場は最高の環境

──東京03さんはスクールJCAを稽古場として使われている、という話をお聞きしましたが、本当でしょうか?

東京03

飯塚 事務所の稽古場ですからね。我々は1年に1回、必ず単独ライブをやっているから、その付近ではがっつり稽古場を使わせてもらっています。授業が毎日あるから、それが終わったあとに。

──JCAの施設で何かいいところはありますか?

飯塚 最高ですよ、あの稽古場! 綺麗で広くて!

角田 いやあ、本当にね。いい環境ですよ。

飯塚 僕らは何年か前の単独ライブの追加公演で、ウッチャンナンチャンの内村さんと一緒にコントをやらせてもらいまして。そのとき、内村さんを稽古場にお招きして一緒に練習したんですけど、内村さんが「ここ、いいなー!」って言っていました。サロン的なスペースで打ち合わせもできるし、めちゃめちゃいいですよ。

──皆さんはJCAの生徒と交流はあったりするのでしょうか?

飯塚 ほとんどないですけど、ちょっとネタ番組を見て面白かった人がいたら話しかけています。アナクロニスティックに「面白いらしいね」って言ったり。

──まさに先日そのアナクロニスティックさんに話を聞いたら「東京03さんがたまにいる」という話をしていました(参照:プロダクション人力舎 スクールJCA特集 トンツカタン&アナクロニスティックインタビューほか)。

飯塚 先輩芸人の中だったら、たぶん僕らが誰よりもJCAにいると思いますよ。ネタ番組の前にも必ず稽古場で調整したりしますから。

特集インデックス
スクールJCAとは?&東京03インタビュー
「スクールJCA24期生合同ライブ Dive!&JUMP!!」レポート
スクールJCA24期生のコメント
スクールJCA25期生オーディション
スクールJCA

第1回オーディション日:2016年2月7日(日)13:00~
(定員数に達した場合は16:00の回を用意)

受付締切は1月29日(金)で当日消印有効。願書による書類審査があり、通過者には別途詳細を連絡する。第2回オーディションは2016年4月上旬に実施される予定。詳しくはスクールJCAのオフィシャルサイトにてご確認を。

東京03(トウキョウゼロサン)
東京03

左 / 豊本明長(トヨモトアキナガ)
1975年6月6日生まれ。愛知県出身。スクールJCA3期生。

中央 / 飯塚悟志(イイヅカサトシ)
1973年5月27日生まれ。千葉県出身。スクールJCA2期生。

右 / 角田晃広(カクタアキヒロ)
1973年12月13日生まれ。東京都出身。

2003年にトリオ結成。プロダクション人力舎所属。