ABCテレビ・テレビ朝日系で12月22日(日)に生放送される漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2019」。そのファイナリスト9組の中から、本日は
オズワルドは「M-1」初の決勝進出。彼らのほか、からし蓮根、ミルクボーイ、ぺこぱ、すゑひろがりず、ニューヨーク、インディアンス、見取り図、かまいたちと敗者復活の1組が決勝に登場する。
オズワルド コメント
──決勝進出を決めた今のお気持ちを聞かせてください。
伊藤:発表の瞬間は、僕があまりに泣きすぎていたので畠中は泣けなかったと思います。
畠中:(思いが)実った!と、心の中でガッツポーズしていました。
伊藤:特に僕らは「M-1」一点張りだったんです。コントも好きで単独ライブではやりますが、賞レースは「M-1」だけ。だから「M-1」の決勝はテレビで観ていて、もちろん面白いし楽しみなんですが心から笑えないんです。これで「キングオブコント」まで出たら、どれも楽しく観られなくなってしまうと思いまして。
──自分たちの強み、持ち味はどこだと思いますか?
伊藤:“東京漫才”でしょうか。
畠中:“遅さ”と“間”ですね。関西のテンポの速い漫才に比べたらめちゃくちゃ遅いんですが、その遅さが持ち味なのかなと思っています。
伊藤:「なんでやねん!」とか言えないぶん、いろいろ考えてツッコんだりボケたりしなきゃなと。先日、同期芸人の結婚式の余興でそのコンビの漫才を完コピしたんですが、めちゃめちゃ難しかったです。
畠中:口が全然まわらなくて、「漫才ってこんなに早いものなんだ!」と驚きました(笑)。
伊藤:俺らは今までどれだけ楽をしてきたのか!と。遅さは「何を言っているかをちゃんと聞いて笑ってほしい」という思いでもあるんですが。
畠中:それでも、今回の準決勝でやったネタは、僕らの中ではめちゃくちゃテンポが速いネタ。ハイスピード漫才です。
伊藤:汗だくになりました(笑)。
──ほかのファイナリストの中で意識しているコンビは?
畠中:からし蓮根ですね。ファイナリストの中で唯一の後輩なんですが、今勢いがすごいので。
伊藤:4月頃にライブの合間に喫煙所にいたら、後輩が寄ってきて「伊藤さん聞きました? 今年のM-1は、からし蓮根の優勝で決定したらしいです」って(笑)。それくらい東京でも名が轟いているんです。
畠中:その後輩のためにもからし蓮根に優勝してほしいです。
伊藤:後輩を「ウソつき!」と責めたくないので。
──敗者復活で勝ち上がってきたら脅威になると感じるコンビはどこですか?
伊藤:みんな面白いので怖いですけど、トム・ブラウンさんですね。僕らは準々決勝のネタ順がトム・ブラウンさんの次で、準決勝は勘弁してほしいと思っていたら、まさかの準決勝もトム・ブラウンさんの次だったんです。もし敗者復活で上がってきたら、また僕らの前な気がするので。
畠中:でもそこまで来たら運命ですよね。
伊藤:トム・ブラウンさんはウケすぎるので怖いんです。でも僕らもその空気を立て直して自分たちの空気にした……と誰も褒めてくれないので自分で言います。
畠中:誰か褒めてほしいです。
──優勝賞金1000万円の使い道は?
伊藤:300万円は家族に渡し、50万円はNSCに入るときにお金を貸してくれた幼なじみの母ちゃんに渡します。残りのうち50万円は芸人たちと飲みに行き、ラストの100万円は昔バイトしていたキャバクラで1日で使い切ります。けっこう遊べるはずです。
畠中:実家が昆布漁師なんですが、町全体で昆布を採りすぎて、この2、3年まったく漁ができなかったらしいんです。なので賞金を全部渡して、「しばらく昆布は採らなくて大丈夫だよ」と言いたいです。
──「M-1」で勝ち上がるために特に取り組んできたことがあれば教えてください。
伊藤:とにかくライブに爆裂に出ました。
畠中:吉本だけじゃなくて、吉本以外の仲間たちがたくさん出演させてくれて。
伊藤:以前は「M-1」の楽屋は知らない人だらけだったんですが、今は仲間だらけなので全然緊張しなかったです。
畠中:僕らはハーフみたいなものです。吉本と吉本以外の。
伊藤:最終的には東京全体で1つの大きな事務所にしたい。その懸け橋に僕らがなろうと思います。
畠中:先輩芸人のダイタクさんのライブで、僕らだけで30分漫才をやらせてもらったのも修行になりました。
伊藤:準々決勝でも、1つ前のトム・ブラウンさんがウケすぎていたので舞台袖でガタガタきてたら、ダイタクさんが「東京吉本の力、見せてやれ!」と送り出してくれて。だから僕、ネタ頭でコンビ名を言うとき、泣きそうでちょっと声が震えちゃってたんです。ダイタクさんは東京吉本若手の兄貴分ですから。
──決勝へ向けて意気込みを!
畠中:5年前にコンビを組んだときの目標「M-1決勝!」が達成できたので、目標を「M-1優勝!」に変えさせていただけないかな……と。
伊藤:話が違う!と思われるかもしれませんが、ここはひとつ。
畠中:人間って欲張りですよね。
伊藤:欲が出るものなので。申し訳ないです。「(すごく腰を低くしながら言う)」と添えておいていただけるとありがたいです。
関連する特集・インタビュー
M-1グランプリ2019
ABCテレビ・テレビ朝日系 2019年12月22日(日)18:34~22:10
<出演者>
MC:今田耕司 / 上戸彩
審査員:オール巨人 / 上沼恵美子 / 立川志らく / サンドウィッチマン富澤 / ナイツ塙 / 松本人志 / 中川家・礼二
笑神籤プレゼンター:稲垣啓太 / 福岡堅樹 / 堀江翔太
リポーター:麒麟・川島 / ヒロド歩美(ABCテレビアナウンサー)
決勝進出者:からし蓮根 / ミルクボーイ / ぺこぱ /
霜降り明星
ほか
M-1グランプリ2019 敗者復活戦 ~国民全員審査員~
ABCテレビ・テレビ朝日系 2019年12月22日(日)13:55~16:25
<出演者>
MC:陣内智則 / 新川優愛
リポーター:ヒロド歩美(ABCテレビアナウンサー)
出場者:アインシュタイン / マヂカルラブリー / ダイタク / くらげ / セルライトスパ / ラランド / 天竺鼠 / 錦鯉 / カミナリ / 東京ホテイソン / ロングコートダディ / 四千頭身 / ミキ / 囲碁将棋 / トム・ブラウン / 和牛
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らふ @LaughMzbk
オズワルドが初の決勝へ、欲張って腰低く目標「M-1優勝!」(コメントあり) https://t.co/plJsZIfxgb