たむけんもセンス認めるNSC大阪39期首席のピン芸人、ダウンタウンと共演

昨日2月20日、よしもとの芸人養成所・NSC39期生が首席を懸けて争う「NSC大ライブOSAKA 2017」が大阪・大阪国際交流センター 大ホールで実施された。

NSCの在校生が1年間で学んできた成果をネタに込めて戦う「NSC大ライブ」。2013年2月の大会ではゆりやんレトリィバァが優勝特典の「4月の予定が全部埋まってるスケジュール帳」を獲得し、そのチャンスを生かして現在の活躍に至る。

この日は113組による予選を経て8組が決勝へ上がってきた。その中には今年1月に実施された、銀シャリによる特別授業でギャグを武器に存在感を示したこばたのコンビ・タレンチも。最終決戦では決勝唯一の女性コンビ・爛々とフリップネタのピン芸人・山ノ内が激突。途中のフリップがないというアクシデントにも動じなかった山ノ内が7対0で圧勝した。

山ノ内は「持ってきたものを全部出しました！ 今日の朝、起きたときはまさか優勝するとは思っていませんでした。行きたくないと言っていたのですが、ここに来てよかったです！」と満面の笑み。一方、敗れた爛々の2人はここまで漫才で勝ち上がり、最後にコントで挑んだことについて、「コントを舞台でやるのは初めてだったのでバチボコに緊張しました」と明かして会場を驚かせた。

とある声優と結婚したいとの思いから芸人を目指したという山ノ内。声優とのラジオ共演を望んでおり、ライブ後の囲み取材で憧れの芸人を聞かれると「天津の向さんです。向さんは声優のラジオや声優のイベントの司会をやってはるので」と答えている。

飄々としている山ノ内の芸風に、決勝のMCを務めたたむらけんじは「こういうタイプが勝っちゃうんですよね。僕らはわーわー言っていたほうの人間なので、こういうセンスの塊のような芸人を在学中からうらやましく見ていたのを思い出しました」とコメント。決勝の様子を振り返って「山ノ内くんは完全に会場の空気を掴んでいた。よしもともまた1つ、すごい宝を見つけたのではないかと思います。センスがあるというのは今日のネタを見てわかるので、そこを磨いたらバカリズムさんとかの路線に行くかもしれません。あとは平場でどうがんばるか」と語った。

優勝した山ノ内には、3月5日（日）に大阪・なんばグランド花月にて開催されるライブ「よしもとゴールデンアワー」の出演権が与えられる。しかもダウンタウンがMCを務める回だ。「まだ全然、想像できない」という山ノ内に、たむらは「ダウンタウンさんはどんな人が来てもお料理してくださると思うので、身を任せて」とアドバイスを送る。「別に自分から攻めていこうなんて微塵も思ってないやろ？」と投げかけると、山ノ内は柄にもなく「攻めていこうと思ってます！」と返した。