昨日10月14日、東京・松竹芸能 新宿角座にて「ノーセンスユニークボケ王決定戦」が開催された。
このライブは「おしゃれな笑いができない」「ボケたいときにひたすらボケる」という芸人たちが、自らのノーセンスぶりを競う大会。昨日は
芸人たちは、開場ギリギリにやってきた観客を先頭に行列を作り、ゾロゾロと入場。表紙に宮藤官九郎が写っている雑誌を持った永野が「官九郎ー! なんで死んだんだー!?」と絶叫すると、岩井が「死んだんですか!?」と膝から崩れ落ちる。すると今度は篠宮が「ミヤフジさーん!」と宮藤の名字を訓読みで叫び、早くも場は収集がつかなくなってしまった。
サイコロを振って出たお題に沿ってトークを展開する「ノーセンスごきげんよう」のコーナーでは、永野が「伯方の塩」のメロディにあわせて「しぇ・しぇ・しぇの人!」と歌うギャグにハマってしまう。そのまま誰もサイコロを転がさずに、全員で「しぇ・しぇ・しぇの人!」を合唱する事態に。南川が軌道修正しようとするが彼らの暴走は止まらず、全員でサイコロを使ったバレーボールを開始。1度もサイコロが振られないまま最初のコーナーが終了した。
「珍プレー好プレー」のVTRに即興で吹き替えを入れる企画では、槙尾がトップバッターに立候補。しかし槙尾がしゃべり始めるたびに、ほかの芸人たちが放屁で妨害する。かねきよが屁を出した際には永野が「漫才協会の屁だ!」と大喜び。かねきよには「かねきよまんぺ」というあだ名がつけられた。槙尾は気を取り直して改めて吹き替えに挑戦するが、コーナーの趣旨をあまり理解しておらず、ほとんどボケることなく真面目にアフレコ。予想外の展開にほかの芸人たちは「本物のノーセンスじゃん!」「俺たちがいかにわざとボケを演じてたのかがわかった! 恥ずかしい!」「概念を覆すほどのノーセンス!」と賛辞を送った。
続いては映画「転校生」の入れ替わりシーンをペアで演じる「ノーセンス入れ替わり王」。篠宮と野田はぶつかっても入れ替わらず、坂上二郎と財津一郎のモノマネで「飛びます飛びます!」「キビシ~ッ!」を延々と連呼する。その狂気的な光景に、周りの芸人も「寺山修司の世界?」「こんなこと酔っててもやらない」「頭おかしくなりそうだった」と戦慄した。コーナーの途中、永野が突如として槙尾が主催している即興コントライブを批判する場面も。「こいつの即興ライブは詐欺ライブですよ。即興詐欺師。お笑い好きの若い人を騙してるんですよ。詐欺めんたる。元5人組のSAGE」という永野の発言をきっかけに、槙尾は終演までひたすら詐欺師キャラとしてイジられ続けることになる。
続いてノーセンスにイス取りゲームを行う企画では、参加者全員が掛け声とともにイスに“気”を送る展開に。芸人たちに促され、最後は観客を含めた場内の全員が「オイ! オイ!」と叫びながら両腕を天に掲げていた。最後のコーナー「ノーセンスルーレット」では芸人たちがルーレットで出たお題にあわせてギャグを披露。大トリを務めた槇尾はギャグへの導入として、ピエロでいることに疲れた男の即興芝居を始める。周りの芸人も最初は「詐欺師特有のコントから入るやつだ! 人の感情に訴えるやつ!」と囃し立てるが、延々と一人言をつぶやく槇尾の姿を見て徐々に「(即興詐欺師と言われ過ぎて)本当に頭おかしくなっちゃったんじゃないの?」とザワついていた。
これらのノーセンスなポイントを総合した結果、優勝はかもめんたる槙尾に決定。槙尾は「まず単純にうれしいです」とコメントし、このライブに出演したきっかけなどを語り出すが徐々に声が震え、目頭を押さえ始める。謎の涙に周りの芸人も「泣いてる!」「初の涙!」と驚いた様子だった。
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