結成16年目以上の漫才師が頂点を争う大会「THE SECOND~漫才トーナメント~」の決勝戦「グランプリファイナル」が明日5月18日(土)19時から約4時間、フジテレビ系にて生放送される。出場するのは
お笑いナタリー編集部
全国放送の主な漫才賞レース
「M-1グランプリ」
2001年にスタートした結成10年以内の“若手漫才師の大会”。毎年、予選を通過した10組が決勝の舞台で熱戦を繰り広げている。大会は2010年にいったん幕を閉じたが、2015年に復活。その際、出場資格が結成15年以内に改定された。
「THE MANZAI 年間最強漫才師決定トーナメント」
1980年代の同名演芸番組をリメイクした形で、結成歴制限のない漫才コンテストとして再始動。「M-1」終了の翌年2011年から2014年まで開催された。予選を経て上位50組が「認定漫才師」に選出され、「本戦サーキット」を勝ち抜いたメンバーが決勝戦で「年間最強漫才師」の座を争った。2015年からはネタ特番として放送されている。
「THE SECOND」
結成16年以上の芸人を対象に、昨年2023年に初開催された。予選から決勝まで1対1のトーナメント方式で勝敗を決めるのが特徴。そのためベスト8によるグランプリファイナルを制するには3本のネタが必要となる。また各対戦ごとにドラマが生まれ、大会後、対戦相手とツーマンライブを行うなど芸人同士の新たな交流に発展。マシンガンズを筆頭に出場芸人が自撮り写真をSNSに投稿する「#自撮りおじさん」も流行した。総合演出を務めたフジテレビの日置祐貴氏は終了後、「70点、75点くらいかなという感触。今後また100点を目指す伸びしろが残っていたほうがいいし、最初から100点を取っちゃダメな気もするんです。改善点があるのはすごくいいこと」と振り返った。果たして今年はどんな戦いが繰り広げられるのか。
ハンジロウ
沖縄出身のたーにーとしゅうごパークのコンビ。高校時代から沖縄県内のコンテストに出場していた。2003年に「しゃもじ」として本格的に芸人活動を開始。2022年6月に「ハンジロウ」に改名した。「M-1グランプリ」には2003年から2018年まで出場し、最高成績は2015年の準々決勝進出。「キングオブコント」では2010年、2012年、2016年に準決勝まで勝ち進んでいる。このほか2014年12月に配信バラエティ「内村さまぁ~ず」の「新人内さまライブ チャンピオン大会」、2016年12月にテレビ東京「じわじわチャップリン」(現「ぴったり にちようチャップリン」)のチャンピオン大会、2023年2月に「ビートたけし杯」で優勝。今大会のノックアウトステージ16→8ではリニアを倒してグランプリファイナルに進出した。マセキ芸能社所属。
金属バット
高校の同級生だった小林圭輔と友保隼平が2007年に結成。「M-1グランプリ」はNSC在学中の2006年に初出場。2010年に3回戦進出を果たす。復活後の「M-1」では2015年から2017年まで準々決勝、2018年に初めて準決勝に進んでいる。ラストイヤーの2022年は準々決勝で敗退、ワイルドカード枠で復活したが、大会ルールにより敗者復活戦には出場できなかった。昨年の「THE SECOND」第1回大会でグランプリファイナルに進出。1回戦でマシンガンズに敗れている。今大会では母心に勝利し、2年連続のグランプリファイナル進出を決めている。吉本興業所属。
ラフ次元
NSC大阪校で出会った梅村賢太郎と空道太郎が2006年結成。「M-1グランプリ」では2010年、2015年、2016年、2018年、2019年、2020年、2021年の7度準々決勝に進出するも、2022年に結成15年を迎え参加資格を失った。昨年の「THE SECOND」では同大会の優勝者となるギャロップにノックアウトステージ16→8で1点及ばず敗れたが、その好勝負はお笑いファンの間で話題に。その後ギャロップの全国漫才ツアーにゲストとして出演した。緻密な構成のしゃべくり漫才に定評があり、2020年「関西演芸しゃべくり話芸大賞」グランプリ受賞。また2020年と2021年の2年連続で「上方漫才協会大賞」の文芸部門賞を獲得している。吉本興業所属。
ガクテンソク
中学からの同級生であるよじょう、奥田修二が2005年に「学天即」を結成。同年開催の「M-1グランプリ」にアマチュアとして出場し、準決勝進出を果たす。2007年12月に吉本興業に所属。「THE MANZAI」「MBS新世代漫才アワード」「ABCお笑いグランプリ」「ytv漫才新人賞」「NHK上方漫才コンテスト」「NHK新人演芸大賞」といった多数の賞レースで決勝に進出している。2015年には「第4回 ytv漫才新人賞」で優勝。2021年11月にコンビ名の表記「ガクテンソク」に変更し、2023年4月に活動拠点を東京に移した。昨年の「THE SECOND」ではノックアウトステージ32→16で敗退している。今大会はマシンガンズを倒してのグランプリファイナル勝ち上がり。吉本興業所属。
ななまがり
森下直人と初瀬悠太が大阪芸術大学の「落語研究寄席の会」で出会い、2008年11月、正式にコンビ結成。吉本興業のオーディションに合格し、大阪の劇場で活動したのち2014年より東京に拠点を移す。「M-1グランプリ」には2005年から挑戦し、2022年、2023年に準決勝進出して注目を集める。このほか、初瀬は2014年に「よこすか大声大会」優勝、森下は2020年にピンで「R-1ぐらんぷり」決勝進出。今年4月放送の「水曜日のダウンタウン」の30秒で一番面白い芸人を決める企画「30-1グランプリ」では優勝した。2016年に「キングオブコント」決勝進出しており、森下はマヂカルラブリー・野田クリスタルに続く漫才、コント、ピン芸の「トリプルファイナリスト」と言われている。今大会ではロビンフットを倒してグランプリファイナル進出を決めた。吉本興業所属。
タモンズ
高校の同級生だった大波康平と安部浩章が2006年4月に結成。2012年と2013年に「THE MANZAI」認定漫才師50組に選ばれた。2014年11月からマヂカルラブリーやGAGと共にユニット「大宮セブン」として活動。2019年4月にコンビ名を「つき」に改名するが、2020年1月にタモンズへと戻した。「M-グランプリ」にはNSC東京校在学中の2005年から挑戦し、2015年、2020年の準々決勝進出が最高成績。ラストイヤーの2021年は3回戦で敗退した。昨年の「THE SECOND」はノックアウトステージ32に進出している。今大会ではダブルアートとの対戦を制し、グランプリファイナルに進出。吉本興業所属。
タイムマシーン3号
東京アナウンス学院に通っていた山本浩二と関太が2000年に結成。2005年と2015年に「M-1グランプリ」ファイナリストとなった。前回の「THE SECOND」ではノックアウトステージ16→8で金属バットに敗れている。今大会では囲碁将棋に僅差で勝利し、グランプリファイナルへの切符を手にした。このほか、「キングオブコント」では2016年に決勝進出。「爆笑オンエアバトル」で545KBの満点を獲得し、チャンピオン大会で優勝したことも。2010年「漫才新人大賞」優秀賞受賞。現在は「有吉の壁」(日本テレビ系)などで活躍し、ロケも人気を博す。太田プロダクション所属。
ザ・パンチ
高校の同級生だった2人が1998年に結成。パンチ浜崎のとぼけたキャラクター、ノーパンチ松尾のツッコミフレーズが人気を呼び、「M-1グランプリ2008」の決勝に進出した。2011年には「THE MANZAI」の認定漫才師50組に選ばれる。昨年の「M-1」では1回戦のMCを務め、持ちギャグ「チャッチャチャース」で開幕を告げた。「THE SECOND」前回大会は初戦で敗退。今大会のノックアウトステージ16→8では、かもめんたるとの対戦で292点(300点中)の高得点を叩き出した。全国ネットの賞レースでは「M-1」以来、16年ぶり2回目のファイナリストとなる。どんな漫才に進化しているか注目だ。吉本興業所属。
「アサヒ スマドリ THE SECOND~漫才トーナメント~2024」番組情報
フジテレビ系 2024年5月18日(土)19:00~23:10
<出演者>
MC:
リポーター:小室瑛莉子(フジテレビアナウンサー)
ハイパーゼネラルマネージャー:
スペシャルサポーター:
グランプリファイナル出場者
第1試合:ハンジロウ / 金属バット
第2試合:ラフ次元 / ガクテンソク
第3試合:ななまがり / タモンズ
第4試合:タイムマシーン3号 / ザ・パンチ
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