もう辞めないよね?
──9月末に、アルバムを携えての全国ツアー「みんなごとTOUR 2017~2018」がスタートしました。今回のツアーは来年の3月まで行うとても長いツアーですね。
如月 でもすぐ2カ月経っちゃいました。
ましろ そうだね。3分の1くらいはもう回ってしまった(笑)。
──ほぼ毎週末どこかに行ってますもんね。
咎憐无 現時点で12カ所くらい回りました。
一十三 今までも地方へ行くことは多かったので体感的にはそんなに変わりはないんですけどね。
──若手バンドのツアーなんじゃないかって思うほど細かく回ってますよね。
如月 気持ちは若手バンドっぽいかも(笑)。
ましろ 今回のツアーは初めて行く地方も多くて。
一十三 今まで会場が遠くて行けなかったという人が今回のツアーで初めて来てくれていて。初めましての患いさんも多いです。
如月 行ったことがない会場でチケットをソールドアウトすることは正直難しいとは思うんですけど、私やましろ、四はお客さんが少ない中でライブをしてきたことも多くて。たとえお客さんが少ないライブがあったとしても、咎憐无にとってはいい経験になると思います。
咎憐无 3人が今まで回ってきた会場に初めて私が立って、新しく4人で思い出を作れることがうれしいです。
──咎憐无さんはだいぶ貫禄も出てきましたよね。
如月 そうですね。ライブ中のダンスの振りがすごい(笑)。クセが強い! 私もたまに引っ張られそうになる。
──このツアーは4人での新たなスタートという意味もあるかと思いますが、改めてまとまってきた感じはしますか?
一十三 この前みんなで話し合ったんですよね。「もう辞めないよね?」って。
如月 十字と成海5才のことがあったときから、私とましろ、四は「この先ぜん君。で何かあったらもう無理だから」って話をしてて。それは患いさんがもう付いてきてくれないかもしれないということを含めて、です。だから私たち3人はすでにそのとき「ぜん君。を辞めることはない」っていう意思の確認をしてたんです。ただ(未来千代)めねの脱退があったから、もう一度確認しなきゃいけないと思って。患いさんを不安にさせたくないのと、私たち自身の意思が同じじゃないと前に進んでいけないじゃないですか。だから再度意思確認をしたんですけど、みんな「辞めることはない」って言ってくれて。
一十三 何度聞かれても「大丈夫!」って言いますけどね。
ましろ 僕たちにはここしか居場所がないから。ぜん君。で大きなところまで進むというのが今の私たちの夢なので。
如月 日本武道館を目指すという目標を達成するためには、この先のほうが苦難がたくさんあると思うんです。苦しいことが多くなると言うか、プラスのこともあればマイナスのことも出てくる。そんな状況になってもライブで楽しめるか、ぜん君。としてやっていけるかを確認したかったんですよね。みんな「できる!」って言ってくれたので、この先も4人は大丈夫だなと思いました。
──前回のインタビューで「ぜん君。って5人ぽいところあるよね」というような話が出ていましたが、新メンバーが入る予定というのは?
如月 新メンバーが入るということはあまり深く考えてなくて。この4人でのライブでも楽しいですよというのは伝えていきたいなと。ただ、ここにもう1人入るとしたらそれはそれで楽しいことになるんじゃないかなとは思います。正直、どっちでもいい(笑)。
一十三 今4人で100%の力だとしたら5人になって120%くらいの楽しさになると思うから、いい人がいれば……です。
如月 新メンバーが入ってきたら咎憐无はまた成長できるかなとは思いますね。
ましろ 4人でいるのもしっくりきてるし、新しい人が入って5人になっても、それはそれでしっくりくるならそれでいいかな。
如月 とにかく“ぜん君。が一番”であれば。
──ツアーが長いので、もしかしたらその途中で新メンバーが加わってるかもしれないですね。
如月 可能性としてはなくはないですね(笑)。
幽世が増えたことで曲調に変化が
──コドモメンタルINC.に幽世テロルArchitectという新しいユニットが加わりました。先日ぜん君。、ゆくえしれずつれづれと幽世でのスリーマンが行われましたが、改めてほかの2組のことを今のぜん君。はどう見てますか?
如月 幽世はできたばかりだから吸収も早くて、どんどん成長してますね。いや、なんか上から目線になっちゃってますけど(笑)。
咎憐无 ライブを観てても勉強になることが多いです。それと幽世ちゃんは楽屋でも仲がよくてほっこりしました。
如月 ライブが終わったあとにすぐ反省会をしてるみたいなので、すごくいいなって。幽世、売れるんじゃないかなって思ってます(笑)。あと幽世が加わったことでコドモメンタルの制作チームにも音の変化が出てきて。幽世はEDMっぽい曲調が多いんですけど、そこで培ったものがぜん君。の新曲にも生かされてるなと思いました。
ましろ つれづれちゃんとはこの間のライブでひさしぶりに競演したんですけど、裏で3人がそろって発声してる姿を見て努力してるなって改めて感じました。
──つれづれは子子子が脱退して3人になりましたが、変化みたいなものは感じましたか?
如月 私たちも経験しましたけど、4人から3人になるとステージって広く感じちゃうものなんですよ。でも今のつれづれはそうは思わなかったですね。
次のページ »
この制作陣がいないとぜん君。にはなれない
- ぜんぶ君のせいだ。「せきららららいおっと」
- 2017年12月6日発売 / コドモメンタルINC.
-
[CD]
1080円 / CMI-0032
- 収録曲
-
- せきららららいおっと
- Unknown Carnival
- Sophomore Sick Sacrifice
- わがまま新生Hominina
- ぜんぶ君のせいだ。(ゼンブキミノセイダ)
- 如月愛海(きさらぎめぐみ)、ましろ、一十三四(ひとみよつ)、咎憐无(とがれん)の4人からなる「病みかわいい」をコンセプトにしたアイドルユニット。2015年7月に1stシングル「ねおじぇらす✡めろかおす」を発表し、同年10月に愛知・CLUB Zionにて単独公演を開催。初ライブにしてソールドアウトを記録した。2016年には1月に1stアルバム「やみかわIMRAD」を、同年11月に2ndアルバム「アニマあにむすPRDX」をリリースした。12月に東京・LIQUIDROOMで行われるグループ最大規模の単独公演「ぜんぶ僕のせいだ。」でのライブをもって新メンバーの咎憐无が加入。2017年1月には新たに未来千代めねがグループに加わり、同年2月には新体制初のシングル「Sophomore Sick Sacrifice」を発表した。9月に行われた全国ツアー「みんなごとTOUR 2017~2018」の初日公演をもって、のどの不調のため活動を休止していた未来千代めねが脱退。同年12月にはニューシングル「せきららららいおっと」をリリースした。