音楽ナタリー PowerPush - 夢みるアドレセンス
志田友美、松隈ケンタ、connie鼎談 松隈流とconnie流 それぞれのアイドル楽曲の作り方
17歳くらいから精神的に変わってない
──松隈さんは今回の「Bye Bye My Days」のレコーディングの際に夢アドのメンバーと直接お会いしてますが、彼女たちの印象は?
松隈 ちょっと緊張してました。ああ、スペック高けえな、と(笑)。
志田 いやいやいや。
松隈 まず、みんなスタイルいいし、ちゃんと「おはようございます!」って挨拶もできるし。そういう感じが「お、芸能人だな」って。
──その中でも松隈さんがグッときたメンバーはいましたか?
松隈 実はメンバーの中に推しがいます。
志田 えっ! 私、わかる気がします! 山田朱莉ですね?
松隈 惜しい。
志田 え、惜しいとかあるんですか(笑)。
松隈 そのグッときた子、すげえかわいかったので、俺、サインもらっちゃいましたから。
志田 わかった! 京佳だ!
松隈 そう、京佳ちゃん。
──それって一目惚れ的な感じだったんですか?
松隈 そうですね。一目惚れで、うわあ……ってなって。
志田 思い出した。松隈さん、私がいる目の前でサインもらってたわ(笑)。
松隈 志田ちゃんいたよね? 僕がチェックマーク付けていた歌詞カードにサインもらってるところ見てたでしょ。
志田 私もいるのに京佳だけだったんですよ!
松隈 いやね、志田ちゃんからも欲しかったんだよ? でもね、やっぱりみんな高嶺の花すぎるなって。
──京佳さんのどんなところに惹かれたんですか?
松隈 一目惚れっていうのもあるけどやっぱりレコーディングしてみて、声が好きだなって。あと、レコーディングの最中に内容は忘れちゃったんですけど、なんか面白いことを言い出して。それが子供みたいな感じがして好きでした。
──まあ、中学生だったので子供ですけどね(笑)。
松隈 そうなんですよね。最年少だし、ちょっとほかのメンバーと比べても幼いところに惹かれたのかな。僕、まだ気持ちが高校生くらいなので18歳のメンバーってすごいお姉さんみたいな感じがしてるんですよ。
志田 どういうことですか?
松隈 僕は17歳くらいから精神的に変わってないので。
──“永遠の17歳”的なやつですか。
松隈 そうですね。だから京佳ちゃん以外のメンバーって僕からするとお姉さんみたいな存在なんですよ。足も長いし、すげえな、と。そんな中、京佳ちゃんは自分より若いし、なんか愛くるしいし。そういうところが萌えでしたね。
──彼女、愛嬌もありますしね。
松隈 というか、馴れ馴れしかった。
志田 あー、そういうところありますね。
松隈 「松隈さーん」みたいな感じで言われて、ちょっとキュンとしてしまって。僕、絶対にレコーディング中にサインとかもらわないんですよ。ましてやプロデューサーともあろう人間が。そんな人間が自分から「サインくれ」って言っちゃって。
connie あはははは(笑)。
マドンナまったくわかってねえな
──レコーディングを終えられて、メンバーの声を聴いた感想は?
松隈 いつもアイドルのレコーディングが終わったあとは、使いやすい声だなとか、この子の声はいいなとか、いろいろと思うんですけど、夢アドは全員のスペックが高かったので悩まなかったです。
──皆さん均等にレベルが高かったと?
松隈 そうですね。だから「この子が絶対にメインで」ってことはなくて比較的均等になってます。まあ(荻野)可鈴ちゃんと志田ちゃんが気持ち多いかなってくらいで。
──夢アドって、センター固定っていうイメージがあまりないですけど、志田さんはソロ曲もあるし歌割りも多いから歌唱に対する意識も高いんじゃないかなと。
志田 歌うことは本当に好きなので、新曲とかでも歌唱パートが多いと「よっしゃ!」ってなります。「Bye Bye My Days」もAメロのパートを担当させていただけてうれしかったです。あと松隈さんのレコーディング、なんか面白くてすごくやりやすかったです。「マドンナみたいに歌ってくれ」って言われたりして。
松隈 ああ、言ったね(笑)。洋楽っぽい歌い方というか空気を彼女から感じたので、言ったらやれるんじゃないかなって思って。
志田 でもマドンナってどうやればいいんだろうって考えながらやるのも勉強になりました。
松隈 やってもらったんですけど、ああ、マドンナまったくわかってねえな、っていう感じになってね(笑)。
志田 だってわかんなかったんですもん!
松隈 でもさ、いつもと違う歌になるんですよ。志田ちゃんの持ってる歌声がさらに広くなるっていうか。だからマドンナだったりほかのパターンだったりとたくさん録らせてもらいました。
志田 いっぱいレコーディングしましたけど、あっという間でしたね。
いい歌すぎてファンがヒザから崩れ落ちた
──connieさんは今回「DATE COUNT FIVE」で作曲を担当されましたが、どんなイメージで楽曲を作られたのでしょう?
connie 楽曲を作る時点では、まだ夢アドさんのことをあまりわかってなくて。ただ、今までの夢アドさんの楽曲のイメージとは違うものをやりたいっていう意図が最初からあったので、それならあまり夢アドらしさっていうものに合わせる必要はないなって。ある意味いつもと同じ感じでやらせてもらいました。
──夢アドってことをあまり意識せずに、いつもの曲作りと同じ雰囲気を出していこうと?
connie まさしくそうでしたね。
志田 デモを初めて聴かせていただいたときに、夢アドにはなかったジャンルの曲だなって思ったので「ちゃんと歌えるかな?」って思ったんですよ。でもリリースイベントで初披露したときに、いい歌すぎてファンの皆さんがサビに入った瞬間にヒザから崩れ落ちて。
松隈 え、そんなことあるの(笑)。
志田 なんか「あああー」って感じで、本当に!
connie それはすごい(笑)。
志田 握手会のときも「いい曲だよ、名曲!」って皆さんから言われて。うれしかったです。connieさん、本当にありがとうございます!
──最近の夢アドの楽曲ってアップテンポなものが多かったから、スローテンポだと際立ちますよね。
志田 いろんなタイプの楽曲が歌えるのは私たちもうれしいです。ファンの皆さんからもこの曲を聴いて「もっと夢アドが好きになった」って言ってもらえたので、本当にうれしくて。
──志田さんは今後どんな楽曲が歌いたいですか?
志田 自分的にはバラードに挑戦したいです。
──という本人からのご要望があるのですが、例えばお2人が志田さんに楽曲を提供するとしたらどんな曲がいいですか?
松隈 やっぱり明るいキャラクターなので、速くもなく遅くもなく、変態な感じの曲がいいね。
志田 変態(笑)。
松隈 たぶん、志田ちゃんはけっこう変態だと思うの。
──どんなところを見てそう思います?
松隈 アイドルとしてはぶっ飛んでるというか、元気があるんでね。そこは相当魅力的だと思います。かわいいんだけど「え、そんなこともしちゃうの?」っていうドキドキ感がある。
──ある意味BiSのような楽曲イメージなんですかね?
松隈 合うと思いますよ。BiSに「IDOL is DEAD」っていう曲があるんですけど、けっこう叫びます。
──夢アドの楽曲にラウド系が入ってきたら事件ですね(笑)。
松隈 そういう激しい曲、ないんだ?
志田 ないです! まったくないから挑戦してみたいです!
松隈 ね、絶対に合うと思うよ。それかBiSの「nerve」みたいな楽曲で「みんなで踊りましょう!」的な。
志田 「nerve」大好きです!
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- メジャーデビューシングル「Bye Bye My Days」/ 2015年3月18日発売 / Sony Music Associated Records
- 初回生産限定盤A [CD+DVD]1700円 / AICL-2835~6
- 初回生産限定盤B [CD+DVD]1700円 / AICL-2837~8
- 初回生産限定盤C [CD]1000円 / AICL-2839
- 通常盤 [CD]1000円 / AICL-2840
初回限定盤A・B、通常盤 CD収録曲
- Bye Bye My Days
[作詞・作曲・編曲:田仲圭太(SCRAMBLES) / サウンドプロデュース:松隈ケンタ(SCRAMBLES)] - DATE COUNT FIVE
[作曲:connie / 作詞・編曲:三浦康嗣(□□□)] - Bye Bye My Days(Instrumental)
- DATE COUNT FIVE(Instrumental)
初回限定盤C CD収録曲
- Bye Bye My Days
- フォトシンテシス
[作詞・作曲:渡辺翔 / 編曲:渡辺和紀] - Bye Bye My Days(Instrumental)
- フォトシンテシス(Instrumental)
初回限定盤A DVD収録内容
- Bye Bye My Days(Music Video)
- Bye Bye My Days(Making of Music Video)
初回限定盤B DVD収録内容
- DATE COUNT FIVE(Music Video)
- DATE COUNT FIVE(Making of Music Video)
夢みるアドレセンス #ユメトモの輪ツアー2015春 ~日経エンタ!さん、ごめんなさい!わたしたち結局、メジャーデビューしちゃいます東・名・阪TOUR~
- 2015年4月25日(土)東京都 中野サンプラザホール
夢みるアドレセンス(ユメミルアドレセンス)
荻野可鈴、山田朱莉、志田友美、小林玲、京佳の5人からなる女性アイドルグループ。人気ティーンファッション誌モデルを中心として2012年にグループ結成。ひたむきなステージパフォーマンスが同世代だけでなく、 幅広い層の支持・共感を集めている。2013年、2枚のミニアルバム「泣き虫スナイパ→」、「純情マリオネット」をリリースし、2014年4月には初の全国流通盤シングル「マワルセカイ」を発表。同年12月、グループ最大規模の東京国際フォーラムでのライブを成功させた。2015年3月にソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズよりメジャーデビュー。メジャー1stシングル「Bye Bye My Days」を発表し、4月には中野サンプラザホールでのライブが決定している。
松隈ケンタ(マツクマケンタ)
福岡県出身の音楽プロデューサー。自身で作詞・作曲・編曲も行い、BiSのサウンドプロデュースを中心に幅広くアーティストに楽曲を提供する。2011年には音楽制作チーム「SCRAMBLES」を結成し、株式会社SCRAMBLESを2014年に設立。代表取締役に就任する。
connie(コニー)
新潟在住の音楽家で自身もスクーラビーというバンドでドラマーとして活動中。Negiccoのサウンドプロデュースを担当するほか、さまざまなアーティストへの楽曲提供も行っている。