「mysta festa」|次世代のスターを発掘!新人ライブバトルの模様をレポート

2月25日に東京・スパイラルホールにて、未来のスターを応援するオーディションアプリ「mysta」が主催するライブイベント「mysta festa」第1回が開催された。

このイベントでは、「mysta」アプリ内のボーカル、アイドル、お笑い部門のランキング上位者が登場。それぞれがパフォーマンスを披露し、有名プロデューサーからの楽曲提供や雑誌での特集掲載などの優勝特典を懸けて競い合った。

音楽ナタリーではボーカル部門とアイドル部門のライブバトルやゲストアーティストによるライブパフォーマンスが行われた当日の模様をレポートする。さらに別会場で行われたアイドルステージ「mysta Idol STAGE」の様子も写真と共に伝えていく。なお、お笑いナタリーではお笑い部門の様子をレポートした特集を公開中(参照:未来のスター芸人発掘!初代王者はアイドル?女性コンビ・HENHEN事変)。

取材・文・撮影 / 近藤隼人

「mysta festa」とは?

MCを務めたますだおかだの岡田圭右(左)と9nineの西脇彩華(右)。

未来のスターを応援するオーディションアプリ「mysta」が主催するライブバトルイベント。ボーカル、アイドル、お笑いという3部門のアプリ内ランキング上位のタレントたちがセミファイナリストとして登場。それぞれが観客と審査員の前でパフォーマンスを繰り広げ、決勝進出や優勝を競う。

2月25日に行われた初回には、さまざまなテーマが設けられたアプリ内のランキングでユーザー投票によって勝ち上がった各部門のセミファイナリストたちが集結。この日の模様はLINE LIVEで生配信され、その中からリアルタイム投票で選ばれたファイナリスト2組が優勝を目指して競い合った。ステージMCを岡田圭右(ますだおかだ)と西脇彩華(9nine)が務める中、ボーカル部門では有名プロデューサーからの楽曲提供と楽曲配信デビュー、アイドル部門のうち「MARQUEEアイドルバトル」では雑誌「MARQUEE」での特集掲載およびアイドルイベント「MARQUEE祭」への出演権、「PR大使アイドルバトル」では映画「曇天に笑う」のPR大使の座を懸けたバトルが展開された。

また当日は9nine、夢みるアドレセンス、J☆Dee'Z、クレイユーキーズといったゲストアーティストによる白熱のライブも繰り広げられた。さらに別会場にてアイドルとお笑いそれぞれのサブステージも実施された。

ボーカル部門

7人の異なる個性のぶつかり合い

  • 桑港~SISCO~

    桑港~SISCO~

  • 下舘夏希

    下舘夏希

  • 日向麻衣華

    日向麻衣華

  • 高橋駿輔

    高橋駿輔

  • 薫太

    薫太

  • KOHIME

    KOHIME

  • 河崎莉奈

    河崎莉奈

ボーカル部門では観客と審査員のWatusi(COLDFEET)、松岡モトキ、黒須チヒロが見守る中、7人のセミファイナリストが1曲ずつ歌声を披露した。トップバッターは俳優やタレントとしても活動するエンタテインメント集団・男の浪漫のメンバーである桑港~SISCO~。これまでアプリ内で披露してきたアップテンポなナンバーとは対照的に、バラード曲「雨の御堂筋を左折」をキーボードで弾き語った。ハイテンションで登場した2番手のシンガーソングライター下舘夏希は、アコースティックギターを弾きながら「終わらせることはできないでしょ」を歌唱し、観客を魅了していく。続く日向麻衣華はボカロ曲「千本桜」を靴が脱げるほどの激しいダンスと共に披露し、高橋駿輔はmiwaの「片想い」を伸びやかな歌声でカバーした。

俳優としても人気の薫太は、ステージ慣れした様子でミドルナンバー「I love you」をさわやかに歌い上げる。東宝芸能発の新ガールズグループ・PiXMiXのメンバーである中学3年生のKOHIMEは憧れの歌手であるという安室奈美恵の「TRY ME ~私を信じて~」を、“アカペラ”をテーマにした週のランキングで勝ち上がってきた河﨑莉奈はしっとりとした歌声で奥華子「変わらないもの」をカバーした。

  • ボーカル部門の出場者たち。
  • 下舘夏希
  • 薫太

セミファイナリスト計7人が歌い終えたところで「mysta」でのリアルタイム投票の結果が岡田から発表され、下舘と薫太がファイナルに進出することが決定。2人は優勝を懸けて再度パフォーマンスを披露することになり、下舘は観客との掛け合いやハンドクラップを挟みながら「アラサー女子応援ソング・ぐるぐるまわって」で会場を盛り上げ、薫太は甘い歌声でスキマスイッチ「奏(かなで)」を熱唱した。

そしていよいよ最終ジャッジの発表。しかし審査員からはファイナリストの名前が書かれた札は上がらず、今回は優勝者なしという結果に。Watusiは「ファイナルに残った2人は本当に安定感がありました。ただ、僕はここに歌のうまい子を探しには来ていなくて」と語り、続けて松岡は「なぜ自分がこの曲を歌うのか、歌詞のことをしっかり考えて歌うことが大事だと思いました」という言葉をファイナリストの2人に贈った。また黒須は「ただ歌が上手とか以外のいろんな評価が今は混ざっていて、僕らも音楽というものの見方を変えていかなきゃいけないのかなと感じました」とコメント。これを受け、下舘と薫太は「これからもがんばります!」と力強く語った。

薫太 コメント

薫太

ファイナルに進出できて、率直にうれしかったですね。僕を応援してくださる方々に感謝の気持ちでいっぱいになりました。ああいう投票があったり、審査があったりというステージは初めての経験だったのですごく新鮮で緊張しました。僕を応援してくださる皆さんのおかげであのステージに立たせていただくことができたんだなあと実感しました。ご出演されていたアーティストの方々のステージを観ることができたのも自分の中でかなり考えさせられましたね。また出演して皆さんにパフォーマンスを観ていただきたいなあと思いました。

下舘夏希 コメント

下舘夏希

皆様からの応援を見て、みんなでファイナルに進んだ!って胸が熱くなりました。
皆様のおかげで立てたステージで、私自身の実力で進んだことは1つもないわけですが、ファイナルでは最終的に実力勝負をしよう!と意気込んで自分らしいパフォーマンスができました。
残念な結果で悔しさもありましたが、審査員の方からいただいた意見で「もっと音楽やろう。歌おう、曲作ろう」って改めて思えました。
そして自分の音楽には自信を持っていて、まだまだ進化する!って熱くなれました。
こんな私を決勝の舞台に立たせてくださった皆さまに感謝です。次の大会は優勝狙います!

アイドル部門「MARQUEEアイドルバトル」

トラブルも味方に優勝つかむ

3組のセミファイナリストが出場した「MARQUEEアイドルバトル」では、「MARQUEE」の松本昌幸編集長が審査員を担当。1番手は元アイドリング!!!の伊藤祐奈がプロデュースする7人組グループ・TOY SMILEYが務め、デビュー曲「Magical Toy Box」を披露した。彼女たちはオケが倍速で流れてしまうパプニングが起こるもそのまま笑顔でライブをやり遂げて観客を魅了。続けて普段は女優として活動している松川星がステージに登場し、乃木坂46「制服のマネキン」をカバーした。「キミの想いを私にキカセテ」をキャッチコピーに、ファンの声をもとに活動のテーマを決める5人グループ・キミイロプロジェクトはダンスの激しいナンバー「バズノミクス」を届け、アクロバットを取り入れたパフォーマンスを繰り広げた。

  • TOY SMILEY(写真提供:mysta)
  • 松川星(写真提供:mysta)
  • キミイロプロジェクト

その後「mysta」上で行われたリアルタイム投票により、TOY SMILEYとキミイロプロジェクトのファイナル進出が確定。再びステージに登場したTOY SMILEYはファンからのコールを受けながら「未知なる☆STORY」を熱演し、「これまでずっと練習してきた曲をここで披露できてすごくうれしいです」とファイナル進出の喜びを語った。対するキミイロプロジェクトはロックナンバー「瞬間風速無限大」を披露して場内の温度を上昇させる。パフォーマンスを終えた2組がステージに並び立ったあと、審査結果が松本編集長の口から発表され、TOY SMILEYの勝利が決定。7人は涙を浮かべながら歓喜した。松本編集長は「TOY SMILEYさんは『大丈夫かな?』と思ってたんですけど、今日ひさしぶりに観たらものすごくよくなっていて。キラキラさや元気さがあって、伸び方や先のことを考えて決めました」と彼女たちを勝者に選んだ理由を語った。

  • 「MARQUEEアイドルバトル」の出演者たち。(写真提供:mysta)
  • 「MARQUEEアイドルバトル」で優勝したTOY SMILEY。(写真提供:mysta)
TOY SMILEY

TOY SMILEY コメント

最初曲が2倍速で始まってアクシデントいっぱいだったんですけど、ファンの皆さんやメンバーの思いが1つになったからこそ優勝できました。ステージに出るまでは緊張しましたが、ステージ出てからは楽しい気持ちが勝って、全力を出せたと思います。これからもどんどん突き進んでトイスマを知ってもらう機会をたくさん作っていきたいです。本当にありがとうございました!

アイドル部門 「PR大使アイドルバトル」

全力パフォーマンスで雪辱果たす

唐々煙による人気マンガが原作の福士蒼汰主演の映画「曇天に笑う」のPR大使の座を懸けた「PR大使アイドルバトル」。ここでは同作の本広克行監督と、松竹株式会社の池田史嗣プロデューサーが審査員としてステージを見守る中、4組のセミファイナリストがバトルを展開した。「MARQUEEアイドルバトル」に続いて登場したTOY SMILEYは賑やかなサウンドの「スマイル革命」を、同じく再びステージに姿を見せた松川は乃木坂46のミディアムナンバー「サヨナラの意味」を、キミイロプロジェクトはタオルを回しながら「悶絶コミュニケーション」をそれぞれパフォーマンス。そして4番手には元乙女新党の其原有沙が登場し、アンセムとしてアイドルファンに親しまれているBuono!「初恋サイダー」をカバーして会場を大いに盛り上げた。

  • TOY SMILEY(写真提供:mysta)
  • 松川星(写真提供:mysta)
  • キミイロプロジェクト
  • 其原有沙(写真提供:mysta)

こちらの対決もリアルタイム投票の結果、「MARQUEEアイドルバトル」と同じくTOY SMILEYとキミイロプロジェクトがファイナルに駒を進めることに。ファイナルでは時間の都合により中学生メンバーを除く3人でパフォーマンスすることになったTOY SMILEYは「大好き!」を歌唱し、「残りの4人の思いを背負って歌えたんじゃないかなと思います」とコメント。明るい曲調の応援ソング「オーエス!!」を披露したキミイロプロジェクトは、「笑顔を全力で出し切って、お客さんからお笑顔をもらって、悔いはないです!」と元気いっぱいに語った。

  • 結果発表を待つTOY SMILEYとキミイロプロジェクト。
  • 「PR大使アイドルバトル」で優勝したキミイロプロジェクト。

そしてステージに上がった本広監督からバトルの結果が発表され、「曇天に笑う」PR大使の座はキミイロプロジェクトの手に。「MARQUEEアイドルバトル」の雪辱を果たした彼女たちは全身で喜びを表現した。本広監督は決め手について「映画の主題歌であるサカナクションの『陽炎』の振り付けを踊ってもらうとしたらどっちかなと考えたんです」と明かし、ステージ上の5人を称えた。

キミイロプロジェクト

キミイロプロジェクト コメント

ファン投票でたくさんの人に投票してもらえたことがすごくうれしかったです。いつものライブよりも大きな会場で緊張したんですけど、応援してくれる人の前で全力でパフォーマンスすることができて、楽しかったです。「曇天に笑う」をガンガンPRして、映画をサポートしていければと思います!

「mysta(マイスタ)」
mysta Corp.
「mysta(マイスタ)」

1月にリリースされた未来のスターを応援するオーディションアプリ。人気急上昇中のアイドルやお笑い芸人、ボーカリスト、YouTuberなどがパフォーマンス動画を連日投稿し、ユーザーはそれらの動画を手軽に視聴したり、チアポイントを贈って応援することができる。タレントはチアポイント数でランキング化され、ランキング上位者はライブイベント「mysta festa」への出場権など、さまざまな活躍の場が提供される。またタレントとユーザーがファンルームを介してコミュニケーションを取ることも可能。チアポイントを贈った数に応じて、ユーザーをランク付けする機能も備えている。