音楽ナタリー Power Push - ゆくえしれずつれづれ
“6人”で殻を破る 新体制初のシングル完成
ゆくえしれずつれづれがニューシングル「六落叫 / ニーチェとの戯曲」をリリースした。
5月に新メンバーとして英艶奴(あなたつやめ)と子子子(こここ)の2名が加わったゆくえしれずつれづれ。4人体制となって初めて音源が発表されることを受けて、音楽ナタリーではメンバー全員へのインタビューを実施した。新メンバー2人のパーソナリティのほか、脱退したメンバー想九里倫と潮賽乃吉の名前が歌詞に織り込まれている新曲「六落叫」への思いなどを聞いた。
取材 / 古川朋久 文 / 倉嶌孝彦 ライブ写真撮影 / 古川朋久
「激情」の部分はまったくなかった
──まず新メンバーのお二人の話から聞いていきたいと思います。
英艶奴 英艶奴(あなたつやめ)です。
子子子 子供の「子」を3つ並べて、子子子(こここ)と申します。
──なぜゆくえしれずつれづれに入ろうと思ったんですか?
英 艶奴はもともと家に引きこもりがちな人間で。アニメ観たりギターやったり猫と遊んだりみたいな。つれづれのコンセプトで言うと脱力系ではあったと思うんですけど、「激情」の部分はまったくなかったんです。つれづれのことはYouTubeで「凶葬詩壱鳴り」のミュージックビデオを観て知って。
──もともとアイドルに興味はあったんですか?
英 そんなにアイドルが好きというわけではなくて。つれづれの場合は楽曲に惹かれてって感じですね。
──インドア派の艶奴さんがなぜグループに入ってみようと思ったんでしょうか?
英 なんとなく「生きているのがつまらない」って感じていたんです。自分の中で何かを変えたいなと思ってた時期にオーディションが開催されていて。シャウトとかがすごく激しくて、私にはないものを持ってるなと思いましたけど、ちょっと運命的なものを感じて受けてみたらメンバーに選んでいただいたんです。
つれづれの中で一番まともな人間
──子子子さんはどのようにグループのことを知りましたか?
子子子 私もつれづれを知ったのはMVがきっかけでした。いろんなアイドルさんの動画を観ていたんですけど、つれづれはグループのビジュアルイメージが青と黒っていうところに個人的にすごく惹かれたんですよね。それとグループのコンセプトがあまりアイドルっぽくないところも気になって。もともと歌を歌うのが好きだったこともあって、オーディションを見つけたときに応募してみたんです。
──アーティストになりたいという思いは持っていたんですか?
子子子 歌をやりたかったから、アーティストに憧れていたんだと思います。ただオーディションを受けるまでは、家で歌ったりするくらいで、仕事にしようとかまでは考えてなかったですね。シャウトとかができるかわからなかったんですけど、MVを観たときにやってみたいなと思ったんです。
◎屋しだれ MVを撮っておいてよかったですね(笑)。
まれ・A・小町 動画がなかったら、2人が私たちを知ることもなかったかもしれないですからね。
──どちらかというと子子子さんのほうがアクティブなタイプなんですね。
◎屋 つれづれの中で一番まともな人間が子子子だと思います。つれづれに入っていただいて、私もすごく助かっております。
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収録曲
- 六落叫
- ニーチェとの戯曲
- 契りひらり
- ゆくえしれずつれづれ「3ヶ月連続ワンマンLIVE~剥き出し」ファイナル
- 2016年8月28日(日)愛知県 CLUB Zion
ゆくえしれずつれづれ
「だつりょく系げきじょう系」をコンセプトに活動するアイドルユニット。2015年12月に1st配信シングル「凶葬詩壱鳴り feat. ぜんぶ君のせいだ。」をリリースし、◎屋しだれ、まれ・A・小町、想九里倫の3人で活動をスタートさせる。2016年1月、初ライブを前にして想九里が体調不良のためユニットからの脱退が決定。新メンバーとして潮賽乃吉が加入するが、潮賽も体調不良のためユニットを脱退した。2016年5月に1stミニアルバム「Antino未deology」をリリース。またオーディションの結果、英艶奴と子子子の2名が新メンバーとしてユニットに加わった。同年8月、4人体制で初となるシングル「六落叫 / ニーチェとの戯曲」を発表した。