人間臭さから出るライブの説得力
──先ほど黒坂さんがyosugalaの歌詞の特徴を「そっと寄り添う」と表現されていましたけど、yosugalaファンはまさにそれを求めて集まっている印象があるんですよね。皆さんよく「yosugalaのファンはシャイ」とおっしゃってますけど(笑)、モッシュやダイブで盛り上がるのではなく、センシティブなものを求めているというか。4人もそこに応える使命を持っているように見えます。
汐見 みんな寄り添い合いたいよね、こんな世の中だからわかるわーという気持ちはあります。キラキラしすぎてないからyosugalaは。キラキラしすぎてない、オラオラしてない人がアイドルシーンにも必要だったのかなと思います。ちょうどよかったのかも。
──その需要は一手に引き受けます、と。
汐見 もらいます、うちらが(笑)。
──最初のインタビューでも「yosugalaの強み、特徴は?」というようなお話をしましたけど(参照:yosugalaロングインタビュー|アイドルシーンを駆け上がるニューカマー、2ndアルバム携え全国へ)、今のyosugalaの特徴はどういうところにあると思いますか? 当時は「不器用一生懸命エモ」なんて言葉も出てきましたが。
汐見 私はずっと人間臭いところがいいのかなと思ってます。人間臭さから出るライブの説得力があるんじゃないかなって。
黒坂 アイドルにはいろんなグループの色がありますけど、今回のEPの3曲だけでもこんなにテイストが違っているのに、それが「yosugalaっぽい」と言えるのはけっこうすごいことだなと思っていて。キラキラしたグループはキラキラで、オラオラしたグループはオラオラで、とだいたいはある程度決まった形がある中で、キラキラした曲も、イキりカッコいい曲も、泥臭い曲も、全部この4人で歌えているのはすごいと思う。
君島 4年間しっかり培ってきた表現力があって、こういうことができているんだという自信もあります。
2026年のyosugalaがぶっ倒すべき敵は?
──6月の周年タイミングでのライブは、Spotify O-EAST、日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)と規模を大きくしていき、今年はNHKホールでのワンマンが決定しました。確かに大きな会場ではありますけど、発表の際は「なるほどな」という納得感があって、そこまで驚かなかったです。
汐見 いやいや、デカいですよ。がんばんないと。野音も完売まではいかなかったし、埋められなかったのに次のステップに行くことを当たり前と考えるのはちょっとよくないなと思っていて。筋が通ってない。ファンの人に胸を張って「NHKホールやるから! どんと来い!」というスタンスではいられないんです。もっと売れてたら「任せろよ、お前ら全員来いよ」とも言えますけど、そうじゃないから。「うちらもがんばるんで、どうかよろしくお願いします!」と伝えていくべき。自信がないわけじゃないんですよ。筋を通したがんばり方をしたい。余裕ぶらずに泥臭くがんばりたいと思ってます。
──yosugalaらしい発言だなと思います(笑)。
未白 自分たちとしてはちょっと伸び悩んでいた感があって、そこでメジャーデビューの話をいただいたので……このチャンスを無駄にしたら終わりだと思ってる。与えられた舞台で、ちゃんと結果を残せるように。準備して、スキルを磨いて、いつどこに出されても戦える準備をしています。
黒坂 与えられたところで結果を残すと、一緒にがんばっている制作チームの皆さんにも「yosugalaを売ろう!」という気持ちになってもらえると思うんです。この前のバレンタインフェス(2月11日に東京・LaLa arena TOKYO-BAYで行われたイベント「Idol Valentine Fes 2026」)では自分たちでエゴサをしていてもかなり大きな反響があって。そのあとに「ARABAKI ROCK FEST.26」の出演が発表されましたけど、そうやって私たちのことを知らない人たちの前に出て、そこで結果を出していかないと「界隈では知られている人たち」から先には行けないと思う。
──「ARABAKI ROCK FEST.26」は新しいファンを獲得するのにうってつけの舞台ですね、きっと。ロックシーンとの相性もいいだろうし、普段アイドル現場に足を運ばない人の中にも潜在的なyosugalaファンは多いのではないかと思います。
黒坂 アイドルの出演がBiSHさん以来だと聞きました。
汐見 ありがたいよね。マジでありがたいことばかりさせていただいてるし、ってことは相当期待してもらっているんだろうから、本当にがんばらないと。期待してもらっているうち、鉄は熱いうちに打たないと、ずっとこうはいかないから。これが当たり前だと思わないよう、しっかり自分たちを磨いていきたいです。
──ざっと今年のラインナップを見ても、例えば怒髪天や忘れらんねえよのファンなんかは、ちゃんとyosugalaの泥臭さを嗅ぎ取ってくれるでしょうし。
汐見 確かに確かに。
──それは観客だけじゃなくて、怒髪天の増子(直純)さんは「超超音波」のMCとしてすでに顔合わせしてますけど、おそらくライブを観たらyosugalaのこと好きになるんじゃないかなと。
黒坂 怒髪天さん、出る日程が違うんですよね……。
──増子さん、「ARABAKI」はいつも2日間ずっと楽しんでるイメージがあるので(笑)、今年もそうだといいんですけど。歌やパフォーマンスの強さはもちろん、yosugalaはMCのメッセージの強さも怒髪天などと共通しているなと思っていて。先日のメジャーデビュー記念ライブでの「ステージに立ってライブをする表現者、演者である以上、一番雄弁なのはステージの上であるべき」という汐見さんのMCもシビれました。
汐見 あのあとめっちゃ「雄弁ネキ」って言われるんですよ(笑)。
──雄弁ネキ(笑)。最初のインタビューのとき「yosugalaにとってぶっ倒すべき敵は?」という質問をしましたけど、4年目でメジャーデビューを果たしたyosugalaにとってのぶっ倒すべき敵は?
未白 (即答で)Mrs. GREEN APPLE。
一同 あはははははは!!
未白 ミセス最近ちょっとアイドル的な人気もあるからさあ。
君島 キャラ被りしてるよねえ。
汐見 こっちに入ってこないでほしい(笑)。
未白 うちらも高校野球の歌とか歌いたい。
黒坂 うふふ。
未白 うちらが倒したい敵はMrs. GREEN APPLEです。
汐見 アイドルの中で倒したい人がいる感じではないですよ。そこじゃないかなって思い始めてる。
──さっきの雄弁ネキ発言も、実際「戦うべきはそこじゃない」って話じゃないですか。それってメジャーに挑むうえですごく誠実というか、「敵はMrs. GREEN APPLE」というのも全然冗談でなくてよくて、正しい考え方だなと思います。
汐見 そうですね。うちらの曲もちゃんと甲子園で使われたいですもん。
“yosugalaビュッフェ”を携えて4人が向かう先は
──ここからメジャー的な露出も増えてくると思いますけど、今日のように1時間ほどじっくり話してもらうのではなく、テレビ番組での番宣など短い尺でコメントを求められますよね。例えば「『CDTV』をご覧の皆さんこんばんは、yosugalaです。このたびメジャーデビューEP『No Border』がリリースされました! この作品は◯◯◯」に対して、なんと答えますか? 空欄を30秒で埋めるとしたら。
未白 yosugalaの魅力がたくさん詰まったEPです。皆さんぜひ聴いてください~。
君島 短か!
黒坂 まだあと20秒くらいあるよ。
汐見 いろんな魅力……今までのyosugala、新しいyosugala、これからのyosugalaがギュッと詰まったEPです。
君島 たくさん聴いてください!
汐見 ……かなあ。
君島 もっとちゃんと表したいですよね。このEPのよさを。
黒坂 1曲1曲全然違うってことは伝えたいし……。
汐見 yosugalaビュッフェって感じです。
黒坂 いいね、yosugalaビュッフェ。3曲全部違うから、なんか1曲くらい刺さると思いますよ、みたいなことも詰め込みたい。
汐見 うん。でもまあ、yosugalaスターターキットではまったくないからなあ。
──ここから先、メジャーとしてやれることも増えてくると思いますが、そのうえでやってみたいこと、やっておきたいことは?
未白 私はバンドにピアノやシンセを入れたい。あとバイオリンとか、もっといっぱい。
君島 確かに。せっかく音源にはピアノ入れてくれているのに、ライブでは弾いてくれる人がいないから。
──yosugalaは去年からバックバンドを入れたライブをやっていますが、さらに編成を厚くしたい?
未白 はい。私はaikoさんが好きなので、トランペットとか、もう1列後ろに欲しいです。
汐見 それで言うと、ピアノアレンジで1曲やってみたい。前にもアンケートで聞かれてそう答えたんですけど「もっと大きくなってからな」って言われた(笑)。
未白 事務所の先輩のPassCodeさんも日本武道館ライブのときストリングスを入れていて……(参照:PassCode、日本武道館という大舞台で見せたいつもと変わらない姿)。
未白・君島 テッテテッテ、テッテテッテ(「Anything New」のストリングスのフレーズを口ずさんで)。
未白 あれ私たちもやりたい。
──yosugalaは弦楽器、管楽器との相性がよさそうな曲が多いので、すごくイメージできますね。
未白 ゴリゴリのロックバンドというよりも、オーケストラっぽい感じが似合うと思うので、もっといっぱい稼いで楽器隊を増やしたいです(笑)。
──ほかにやりたいことはありますか?
汐見 ラジオがやりたい。
未白 ポッドキャストとかやったほうがいいのかな。待ってるだけだとちょっと。
汐見 新規獲得につながるかはわからないけど、絶対面白いと思う。
未白 路上ライブしたいともずっと言ってたよね(黒坂のほうを見て)。
黒坂 うん、やりたい。1年くらい言ってる。
未白 路上ではないけど、「No Border」のリリースイベントで初めてショッピングモールでやらせてもらうんですよ。親子連れとかにどのくらい受けるかわからないけど、普段アイドルの現場に来ない人にも見つかったらうれしいなと思っています。ただ、FCツアーもあってリリイベもあって、ほかにも出演するイベントがあって、こんな連続で人前に立つスケジュールは初めてなので……。
汐見 ヤバいです。乾燥ワカメくらい小ちゃくなっちゃうかもしれない……。
──プロモーション期間はしっかり乗り切ってもらいたいですけど、アラバキはマジで完璧なコンディションで挑んでほしいです。
汐見 そうですね。そこはしっかり。
未白 あとはNHKホールも皆さんぜひ来てください。そしてお仕事いっぱいください。
一同 お願いします!
公演情報
yosugala Major 1st EP「No Border」発売記念イベント
※終了分およびオンラインイベントは割愛
- 2026年3月18日(水)東京都 タワーレコード新宿店
START 19:00
内容:特典会 - 2026年3月19日(木)愛知県 新星堂アスナル金山店
START 19:00
内容:特典会 - 2026年3月20日(金・祝)大阪府 あべのキューズモール3Fスカイコート
[1回目]START 13:00(優先エリア入場12:30~)
[2回目]START 16:00(優先エリア入場15:30~)
内容:ミニライブ&特典会 - 2026年3月21日(土)埼玉県 イオンレイクタウンmori 木の広場
[1回目]START 13:00(優先エリア入場12:30~)
[2回目]START 16:00(優先エリア入場15:30~)
内容:ミニライブ&特典会 - 2026年3月22日(日)東京都 タワーレコード渋谷店9F屋上
[1回目]START 13:00(優先エリア入場12:30~)
[2回目]START 16:00(優先エリア入場15:30~)
内容:ミニライブ&特典会
yosugala FANCLUB LIVE TOUR 2026
- 2026年3月14日(土)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
- 2026年3月15日(日)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
- 2026年3月29日(日)東京都 LIQUIDROOM
ARABAKI ROCK FEST.26
- 2026年4月25日(土)宮城県 国営みちのく杜の湖畔公園 北地区 エコキャンプみちのく
- 2026年4月26日(日)宮城県 国営みちのく杜の湖畔公園 北地区 エコキャンプみちのく
※yosugalaは4月25日(土)に出演。
yosugala 4th anniversary live「progress the night -NHKホール-」
2026年6月21日(日)東京都 NHKホール
プロフィール
yosugala(ヨスガラ)
黒坂未来、汐見まとい、未白ちあ、君島凪の4人からなるアイドルグループ。PassCodeらが所属する事務所・we-B studiosと、uijinを手がけていた事務所sakebiによるプロジェクト・WEXSが運営するグループとして2022年6月に活動を開始し、同年7月にはデビューシングル「prologue」を配信リリースした。その後もコンスタントに楽曲発表とライブを重ね、2023年5月には1stアルバム「ヨモスガラ」を発表。ワンマンライブや主催ライブは軒並みソールドアウトする人気を博し、同年12月には東京・LIQUIDROOMでのワンマンライブを大成功に収めた。2025年2月、初のホール公演にして初のバンドセットでのワンマンライブ「progress the night」を東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で開催。このステージ上で、6月には東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)で結成3周年記念ワンマンライブ「yosugala 3rd anniversary live『progress the night -日比谷公園大音楽堂-』」を行った。同年12月に配信シングル「ハルカカナタ」でTOY'S FACTORYよりメジャーデビューを果たし、2026年3月にメジャー1st EP「No Border」をリリース。6月21日に東京・NHKホールで結成4周年記念ライブ「yosugala 4th anniversary live『progress the night -NHKホール-』」を行う。



