yosugalaインタビュー|ついにメジャーデビュー、名刺代わりの1st EP「No Border」 (2/3)

“イキるyosugala”を見せるデカめのハンマーを手に入れた「マスカレイドナイト」

──「マスカレイドナイト」はyosugala初のアニメタイアップとして書き下ろされた楽曲ですが、法橋昂広さんと平地孝次さんという、yosugalaの楽曲ではおなじみの面々が参加しています。従来のyosugalaらしさとメジャーならではの派手さが同居した楽曲だなと感じましたが、皆さんの第一印象はいかがでしたか?

黒坂 かっけー!って。

汐見 イントロの時点で「アニソンだ!」と思ったし、途中でテンポが下がったりする曲は今までにyosugalaにはなかったので、革新的でした。

──ちなみに「アニソンをやる」ということが特別うれしい人は……?

汐見 はい! アニヲタなんでうれしいです。「闇芝居」なんてみんな知ってるし、自分らが中学生の頃から放送してる作品だから、めっちゃアツいなと。

黒坂 アニソンはこれからもっとやっていきたいですね。

──もともとyosugalaの楽曲はアニメとの親和性が高そうだなとは思っていましたが。

汐見 そうですね。うちらに曲を書いてくださっているAliAさんもアニソンをやっているし、平地さんもPassCodeさんでアニソンを書いてらっしゃるので……もう準備はできてます。

未白 じゃんじゃんやりたい。

未白ちあ

未白ちあ

──「マスカレイドナイト」は1月のライブで初披露されましたが、ライブでのパフォーマンスはいかがでしたか?

未白 楽しい。

汐見 (未白とほぼ同時に)大変。

──大変で楽しい。

汐見 大変と楽しさが同居してる。小さなスキルをいっぱい使えるから、yosugalaの歌唱力が生きる楽曲だなと思ってます。

君島 この曲でしか使わない歌い方とか表現方法があって、発散できるのですごく気持ちいいです。

黒坂 めっちゃイキれますね(笑)。

汐見 yosugalaの楽曲はあまりイキれないから(笑)、アグレッシブなところが出せていいですね。

──yosugalaのイキり枠(笑)。確かに、ガツンと見せていくときのいい手札が増えた感じはありますね。

汐見 そうですね。デカめのハンマーみたいな。

──MVの再生数もこれまでと比べて格段に伸びていますけど、広がっているなという実感はありますか?

未白 こんな再生されるなんておかしいかもしれない。

黒坂 なぜ?っていつも言ってるね。

汐見 やっぱりアニソンタイアップというのが大きいのかな。コメント欄を見るとやっぱり「『闇芝居』から来ました」という方がいらっしゃるし、全国放送で流れる、しかも歴史があって根強いファンが多い作品だからでしょうね。本当にありがたいです。

さわやか微炭酸なニューyosugala「No Border」

──「マスカレイドナイト」がyosugalaの伝統と革新が詰まった楽曲だとしたら、EPの表題曲「No Border」は革新100%な、かなりの新機軸ですよね。楽曲提供も初の顔合わせとなる竹縄航太(ex. HOWL BE QUIET)さんで、曲調はあからさまに今までなかったタイプ。すごく新鮮だったし、「yosugalaはこれもできるのか」と思いました。

汐見 ニューyosugalaが出た感じですよね。うん。ファンの人たちはどういう反応をするんだろう。

君島 同じバンドサウンドでも今までとは方向性が全然違うから、どんな反応があるのか、ちょっと怖さもあります。

君島凪

君島凪

黒坂 でも歌詞の方向性としては今までのyosugalaと同じ、そっと寄り添う内容になっていて。

未白 yosugalaが好きな人には心臓をなでられている感じになるかもしれない。

汐見 怖いな(笑)。まあ、これも新しいyosugalaなんで。yosugalaが出したものがyosugalaですから。

君島 そうだね。

未白 聴きやすいと思います。EREN(AliA)さんや平地さんのyosugalaはいい意味で暑苦しいけど(笑)、「No Border」はちょっとライトで聴きやすい。

黒坂 うん、確かに。

──これも新しい客層を連れてきそうな曲ですよね。

未白 だとうれしいです。

汐見 ね。新しい風を吹かせてくれたら。C.C.レモンって感じがする。

未白 えっ?

汐見 ちょっとシュワッとしてる。

君島 あー、それはそうかも。青春っぽいというか。

黒坂 耳がスカッと。

未白 プレイリストがこってりしてるときは「No Border」を入れてほしい。

汐見 ライブで歌うと案外溶け込みそうな気がするよね。

未白 メロディがめっちゃ頭に残るよね。つい歌っちゃう。

黒坂 歌っちゃう。竹縄さんすごい!って思いました。

汐見 竹縄さんのディレクション、すごく難しかった。今までは、のほほんとしたディレクションだったんだなって感じました。竹縄さんのディレクションは求められるスキルやクオリティがけっこう高くて、これがメジャーのレコーディングかと。すごく楽しかったですけど。

未白 ERENさんはつるっと通して録って「ちあが気になるところがあったらやり直していいよ」みたいな感じなんですよ。竹縄さんは細かくイメージを伝えてくれる方だったので、型にはめていくみたいな録り方も楽しいなと思いました。

yosugalaが歌うべくして生まれた「ハルカカナタ」

──逆に「ハルカカナタ」はザ・yosugalaというか、3年半で作り上げてきた「yosugalaといえばこれ」を凝縮したような曲ですね。

汐見 うん、すごくyosugalaですね。

──この曲は昨年12月のメジャー発表に合わせて先行配信されました。先ほどメンバーの意見を取り入れて作った曲だという話がありましたが、歌詞には「ヨモスガラ道しるべに」というグループのコンセプトを表すようなフレーズが入っていたりして、「yosugalaはこうです」というご挨拶的な側面もあるのかなと。

未白 はい。まさに名刺代わりのような曲にしたくて。であればAliAさんにお願いしたいと伝えて、ゴリゴリAliAでお願いしました。

──ERENさん、TKTさんとしても一発でニュアンスを汲み取って「OK」と?

未白 「任せてください」みたいな(笑)。バリバリ「yosugala×AliA」な1曲になりました。

汐見 やっぱりメジャーに行くと聞いて不安な人もいるだろうから、「変わんないよ」というのは提示しておきたかった気持ちもあったし。

君島 テイストとしてはこれまでと近いけど、ドラムとかピアノも生演奏になっていたり、トイズさんがレコーディングにすごくこだわってくださっているんですよ。

A&R 僕自身、今まで担当していたのがバンドばかりなので、いわゆるアイドルファン以外の人が聴いたときのことも意識して、相当こだわり抜いています。音質にもこだわっていて、今回は360°立体音響の空間オーディオミックスも配信するんです。

──サウンドで本気を出せる環境、すごくいいですね。

A&R レコーディングは4人とも素晴らしいなと思いました。4人とも、単に上手に歌えるというだけじゃなくて、歌詞もしっかり読み取って表現している。声の質感もそれぞれ違って面白いし、「THE FIRST TAKE」なんかに出ていくと面白いと思いますね。

──あー、「THE FIRST TAKE」はぜひ実現してもらいたいですね。歌詞については皆さんどのように解釈しましたか?

黒坂 私、ミーティングのときに「『prologue』と『何億分の1を』をいいとこ取りにした曲が欲しい」とお伝えしたんです。「prologue」はyosugalaが最初に出した、ずっと歌い続けている曲で。「何億分の1を」は野音のあとに出した、当時一番新しかった曲。メジャーで最初に出す曲は、これまでのyosugalaをギュッと詰め込んだ曲にしたかった。AliAの皆さんはyosugalaが活動を始めるまでの準備期間から数えると4年、ずっと私たちのことを見てきてくれたので、「ハルカカナタ」はまさに名刺代わりの1曲になったんじゃないかなと思います。

yosugala

yosugala

汐見 これまでのいろんな曲がミックスされている感じがありますね。ERENさん楽曲だけじゃなく、平地さんやほかの方の楽曲のことも踏まえてくれている。

──新曲として作ったyosugalaベスト、みたいな。

汐見 そうそうそう、そんな感じですね。「メジャーデビューしても変わらないよ」というメッセージだけじゃなくて、「yosugalaのメンバーもこれまでいろんな葛藤があったと思うけど、そのままでいいんだよ」というERENさんからうちらへのメッセージも込められてるんじゃないかなって。うちらはずっと一蓮托生で、ずっとERENさんに悩みを話したりしていたから、それをすごく感じる。ファンの方には伝わらない部分かもしれないけど、うちらが読むとね。ERENさんからのエールがギッチギチに詰まっていて、それをメジャー一発目のタイミングで出させてくれることに、愛を感じました。

君島 うん。私たちにしか歌えないし、私たちが歌うべくして生まれた曲だなと強く感じます。