吉田凜音|17歳を冠したアルバムで“BQN”と撃ち抜いてあげる

見せたかった部分をやっと見せることができた「Circuit Board」

──シライシ紗トリさんの作詞作曲による「Circuit Board」は、吉田凜音のボーカリストとしての強さを非常に感じる構成になっています。

コーラスをダブルで録ってない、私の声一本だけで通した曲ですね。ここまでシンプルに歌ってるのは、録音物としては初めてかも知れないです。ずっとこういう表現もしてみたかったし、見せたかった部分をやっと見せることができたかなって。個人的にもすごく好きな曲になりましたね。

──ギミックなしで歌を一本で聴かせるのはごまかしが効かないし、怖くないですか?

逆にこういう曲を披露できるのがうれしかったし、やる気もめっちゃありました。ビビるっていうよりは「やってやるぜ!」「聴かせてやるぜ!」って(笑)。

──凜音さんはそういう闘争心的な感情が強いのが面白いですよね。

その気持ちは常にありますね。

──そういう感情の起伏やメンタルの部分は歌に反映されますか? 例えば落ち込んでると声にそれが出てしまったりとか。

それはないですね。歌に対して「乗らない」っていう気持ちがないんですよ。歌を歌うことは自分が一番好きなことだし、嫌になったりとか気が乗らないっていう気持ち自体がないんですよね。

──歌うときは常に楽しい。

そうですね。歌ってるときが、自分の中で一番キラキラしてるときなんですよね。だから「今日はいいや」って気持ちにもならないし、歌ってるときはいつも集中してます。

吉田凜音
吉田凜音

──なるほど。この曲の中で「新しい靴で出かけたり」という歌詞がありますが、最近買い物はしてます?

してますね。服は変わらず大好きなんで、原宿とか、最近は代官山にも買い物に行くようになりました。

──買い物はテンション上がりますか?

上がります。半年に1回ぐらい「今日はめっちゃ買ってやるでー」みたいな日があるんですよね。それで、ショップの袋を両手で抱えて大満足で帰るっていう(笑)。やっぱりファッションは自分の表現の1つだし、ステージ衣装とかも自分で考えてるので、愛情は強いですね。

──「ヤバババイ」はMVも公開されましたね。

アニマックス「うたのじかん」でも流れているので、ちっちゃい子にも楽しんでもらえてるのがうれしいですね。「ヤバイ」しか言ってない曲なんですけど、その面白さを追求してるし、ライブでもヤバイ感じを演じてるんで、みんなで笑って楽しんでほしいですね。

──では最近、いい意味でヤバかったのは?

髪を伸ばしてるんですけど、自分の髪の伸びる速さがヤバイですね。伸ばしてるんでうれしいです。

──逆に悪い意味のヤバイは?

服を衝動買いしちゃって、買ったのに着なかったりするものがあるんですよ。買ったのに「合わせるものがない!」とか。それはヤバイな、気をつけなきゃって。お金は大事です(笑)。

17歳にしかできないことをやっていきたい

吉田凜音

──作詞をYUI(バクバクドキン)さん、作曲をAvec Avec(Sugar's Campaign)さんが手がけた「スキ」はすごくかわいらしい1曲ですね。

YUIさんに本当にかわいい歌詞を書いていただいて。「スキ」っていうタイトルだから「めっちゃかわいい声で歌ってやろう!」って思いましたね。

──「やろう」(笑)。料理と恋愛のイメージを被せた曲ですが、料理はしますか?

自分オリジナル!みたいなのは作れないんだけど、レシピサイトを見ながら作ります。でもいつもはママが作ってくれるんで、ママの料理を食べられるうちにめっちゃ食べておこうって(笑)。

──なるほど。「スキ」をかわいい声をテーマに歌ったという意味でも、楽曲ごとの表情は大幅に違うし、アルバム全体の内容の緩急が強いですよね。

そこを楽しんでくれればうれしいです。お客さんを振り回したいと思うし、1つのことを貫くのも素敵だけどいろんな幅を見せられるなら、それをやってみたい。いろんな曲を歌うことでお客さんの反応もぜんぜん違うし、そこも楽しんでる感じですね。

──そしてこのあとは「it's rinne time~vol.3~」が5月2日に行われます。

バンバン振り付けを覚えていて、絶賛制作中です。「BQN」と「EYE CANDY」はすでにライブで披露していて、めっちゃイケてる振りになってるんですが、ほかの曲はワンマンで初披露がほとんどなので、それも楽しみにしてほしいですね。

──今回もNATT!とのパフォーマンスになるんですか?

はい。今、5人で一緒に組み立てていってる感じですね。NATT!は一緒にイメージを考えながら振り付けフォーメーションを作ってきてくれるので、ホントに素晴らしいです。NATT!が入ることによって見え方も変わるだろうし、より面白くなると思います。今回の会場は椅子があるので、初めてライブを見る子とか女の子でも来やすい会場だと思うので、みんなに来てほしいですね。

──最後に、凜音さんにとって17歳はどんな1年になっていますか?

アルバムを出せたこともそうだし、私の曲を聴いてくれる人も増えて、自分的にも変わっていってると思うし、もっと変わっていくであろう1年になると思います。18歳になったら作品も変わると思うし、今しか楽しめないこと、17歳にしかできないことをやっていきたいですね。