元気ロケッツと安田レイはいつかどこかで出会う

──今回の「Let It Snow」は1曲のみでの配信のほか、リミックス2曲とインストを加えた配信も用意されているんですよね。

そうなんですよ！ 元気ロケッツとDJ DECKSTREAMさんが前作の「Best of my Love」を素敵にリミックスしてくれたんです。私、元気ロケッツと安田レイはいつか絶対どこかで出会うんだろうなってずっと思っていたんですよ。まさかこんなにすぐ出会うとは思ってなかったですけど（笑）、夢がひとつ叶ったのですごくうれしかったです。元気ロケッツの音が好きな人も安田レイしか知らない人も、みんなが楽しめるサウンドになってますね。

──もう1曲のDJ DECKSTREAMさんのリミックスはどうでした？

完成したものをいただいたとき、私は渋谷の街を歩きながらヘッドフォンで聴いたんですけど、あまりにもカッコよすぎて鳥肌がバーッと立ったんですよ。思わずマネージャーに「コレ、カッコよすぎませんか！」ってメールしちゃうくらいの感動で（笑）。どちらのリミックスも原曲とはまた違った魅力のある仕上がりになっているので、ぜひ聴いてほしいなって思います。

落ち込んだときは歌うのが一番

──いいライブがしたいとか、バラードに挑戦してみたいとか、音楽活動の中でのさまざまな夢を抱いている安田さん。それらを実現させるために日々、取り組んでいることって何かあります？

えー、なんだろう。ノドのケアとか？ あ、あとは精神的なケアをちゃんとするようにもなったかな。気持ちが落ちている状態だと、それって絶対声に出ちゃうんですよ。だからなるべくストレスを溜めないように自分をコントロールするようになりましたね。

──ケアしないと思い切り落ち込んでしまうことも多い？

気持ちがズーンと落ち込んだとしてもけっこう一瞬なんですよ。でも、その一瞬の落ち込みがすごく大きいからけっこうツラいんですよね。

──どうやってそこから抜け出すんですか？

寝ます（笑）。

──あははは（笑）。前回の対談のとき、「レイちゃんはよく寝る子だ」と玉井さんがおっしゃっていましたけど、そこには重要な意味があったわけですね。

そうですね。でも寝る前にツラい気持ちを出し切ることが重要なんですよ。思い切り泣いたり、思い切り食べたり、思い切り歌ったりしてから寝れば、目覚めたときにちゃんとすっきりしてるっていう。落ち込みを引きずらないコツがわかったので、それを今はしっかり実践するようにしてます。歌うのが一番効果的なんですけどね。

──ツラい気持ちを発散させるためにはどんな歌を歌うんですか？

適当に曲を作って、そこに感情をぶつけるんですよ。心に溜まってるモヤモヤをうわーっと。そうするとスッキリーって。ぜひやってみてください（笑）。

──いやいや、曲を作るなんてそうそうできないですからね。そういうときに浮かぶ曲はどんなテイストが多いですか？

けっこうロックっぽいです。激しい感じで（笑）。

──うわ、それ聴いてみたいですね。録音しておけばいいんじゃないですか？

ええ！ それはたぶんダメだと思う。内容がひどすぎるから（笑）。

もっといろんなことに挑戦したい

──ソロデビューを果たした2013年も間もなく終わりますが、振り返るとどんな1年でしたか？

振り返ってみると、少しはシンガーとしてステップアップできている気がしますね。昔ならできなかったことが、ちょっとずつできるようになってきている実感があるので。もちろんもっともっと経験を積んでいかなきゃいけないことばかりだとは思うんですけど。

──でも安田レイというアーティストの認知度は確実に上がってきていますよね。

いやーまだまだです。これからもっともっと知ってもらわなきゃなって。でも渋谷のビジョンとかで自分のPVが流れているのを観る機会もあったので、そういうのはすごくうれしいことだなって思いますね。思わずビジョンと2ショットで写真撮っちゃいましたもん（笑）。

──街中でご自分の曲に遭遇する機会がこれからもっと増えていくでしょうね。

そうなったらいいですよね。あ、でもこの前、ペットショップに行ったときに「Let It Snow」が有線で流れてたんですよ！ たまたま聴くことができてすごく興奮しましたね。そう言えば「Best of my Love」もそのペットショップで流れてました。

──いつもペットショップで遭遇するんですね（笑）。

そうなんですよ！ 猫のごはんを買いに行くといつも自分の曲が流れるっていう（笑）。なんとなく不思議な感覚ですけど、そういうところでもデビューしたんだなってしっかり感じられるようにはなってきてます。来年はもっともっといろんなことに挑戦したいなって思いますね。

安田レイ　『Let It Snow -short version-』