ヤバイTシャツ屋さんが2ndフルアルバム「Galaxy of the Tank-top」を1月10日にリリースした。
2016年11月発売のメジャーデビューフルアルバム「We love Tank-top」から、1年2カ月ぶりに発表される「Galaxy of the Tank-top」。このアルバムには、新たなサウンドアプローチに挑戦した「DANCE ON TANSU」、しばたありぼぼ(B, Vo)が作詞作曲したプログレッシブな「ベストジーニスト賞」、ヤバTの“これまでとこれから”を描いたエモーショナルな「サークルバンドに光を」など多彩な楽曲が収録されている。今作の発売に際し、音楽ナタリーではヤバTの3人にインタビューを実施。各楽曲に込めた思いやメンバーがヤバTというバンドに対して抱く思いなど、たっぷりと話を聞いた。
また「Galaxy of the Tank-top」というアルバムタイトルにちなみ、“ギャラクシー感”のある撮り下ろし写真も掲載している。
取材・文 / 清本千尋 撮影 / 草場雄介
「何を言われたって僕らは僕らのやり方でやる」という気持ち
──1stフルアルバムは「We love Tank-top」、そして2ndフルアルバムは「Galaxy of the Tank-top」というタイトルになりましたが、なぜ今作のタイトルに銀河を意味する「Galaxy」を冠したのでしょうか?
こやまたくや(G, Vo) 前作が“We love”だったので、“love”を超えるものは“Galaxy”かなと……いや、特に深い意味はなくて、単に語呂がよかったんです。すみません(笑)。
──収録曲について1曲ずつ順にお話を聞いていこうと思います。まずは1曲目「Tank-top in your heart」。この曲はミュージックビデオが突然公開され(参照:サントリー最高!ヤバT×デカビタCコラボMVで新曲発表)、サントリー「デカビタC」とのコラボで話題を集めました。「ヤバみ」に通ずるヘヴィなサウンドのナンバーです。
こやま この曲カッコいいですよね。1つ前に出した「ハッピーウェディング前ソング」がポップな曲やったんで、それに対して次はゴリゴリなロックナンバーを発表したいなと思って、アルバムから先行で公開しました。
──今までの曲とは趣が違う歌詞ですよね。今まではこやまさんが「何かを経験して、その何かに物申す」という内容の歌詞が多かったと思うんですが、この曲にある「Tank-topの力でさあ、Punk Rockを超えれるか 破るんや自分で裂く」って、自分を奮い立たせようとしているようなフレーズで。“Tank-top”というキーワードをはじめ、キャッチーな歌詞を武器にパンクロックの新しい道を切り拓いていくヤバTを端的に表した一節ですよね。
こやま 僕らはバカにされやすいバンドなんで、それに「負けへんぞ」っていう気持ちをいつも持ってるんです。普段は隠しているそういう気持ちがこのタイミングで前に出てきたんでしょうね。「何を言われたって僕らは僕らのやり方でやるし」っていう気持ちを込めました。
──この曲を筆頭に今回はこやまさんやヤバT自身のことを歌う曲がありつつ、サウンドの幅がグッと広がりましたね。
こやま そうですね。なんかちゃんと2ndアルバムっぽい2ndアルバムになったと思います。
──シングル「どうぶつえんツアー」の収録曲としてリリースされた「ヤバみ」(参照:ヤバイTシャツ屋さん「どうぶつえんツアー」インタビュー)に続き、3曲目はヤバTの新境地になると言えそうなディスコチューン「DANCE ON TANSU」です。
もりもりもと(Dr, Cho) このアルバム一番の問題児ですよ(笑)。
──3コードでガツンと行くタイプじゃない、ちゃんと演奏力やアレンジ能力を付けたヤバTだからこそできたサウンドだなと思いました。
こやま この曲は実は2年半前ぐらいからサビだけあったんですよ。
しばたありぼぼ(B, Vo) この1年でたくさん場数を踏んだからこそできたアレンジですね。当時完成させたらこんなおしゃれな感じにはならなかったし、“怒りのヘドバンポイント”も作らへんかったと思います。
もりもと 3人の中で「これは踊れる曲にしよう」っていう曲のイメージがちゃんと統一されていたんです。
──こういう音楽は3人のルーツにあるんですか?
こやま どうやろうなあ? ある?
もりもと うーん、ダンスナンバーという言葉から来るイメージでこういうアレンジに行き着いたんですけど、ルーツにあるかと言われたらたぶんないですね。こやまさんがこの曲ではカッティングをやると思ったんで、それに合うアレンジをダンスをキーワードにしたらこうなっていったと言うか。
──おしゃれなギターのカッティングやシンセの音が入っているのはヤバTの曲では新鮮ですよね。
こやま 僕、おしゃれなカッティング好きなんですよ。この曲ライブで盛り上がりそうやな。
しばた ね! 早くやりたい!
4年も付き合ってたのに歌にしないともったいない
──4曲目はシングル「パイナップルせんぱい」の収録曲から「眠いオブザイヤー受賞」。「DANCE ON TANSU」からの流れで曲の幅広さを知らしめてくれますね。その次の「気をつけなはれや」は、こやまさんとしばたさんが別れたカップルのセリフを代弁するようにかけあう曲で。この曲は「天王寺に住んでる女の子」のような、ある種下世話な感じとは違ったピュアな恋愛ソングですよね。この曲はどういった経緯でできた曲なんですか?
こやま これは僕が学生時代に4年付き合った人と別れて、その経験がもったいないから曲にしました。
──こやまさんの恋愛事情、初めて聞きました。
もりもと やっぱりそう思いますよね? 僕はいろんなところで元カノの話を振られがちなんですけど、こやまさんの場合ってタブーなんじゃないかと思っていたので、この歌詞をもらったとき「あ、言っちゃうんや」と驚きました。
こやま 4年も付き合ってたのに歌にしないともったいないからな。だって僕最後の2年半くらいは別れてもいいかなと思うことがたまにあったんですよ。
しばた 還元せんとね(笑)。
もりもと おいおい(笑)。
──しばたさんは聴いてどう思いましたか?
しばた 赤裸々な内容やなって思いました。だって相手も知ってるし。まあでも時効的なところあるよなって。
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もりもとボーカルデビューの原点回帰ナンバー
- ヤバイTシャツ屋さん
「Galaxy of the Tank-top」 - 2018年1月10日発売 / UNIVERSAL SIGMA
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初回限定盤 [CD+DVD]
3866円 / UMCK-9929 -
通常盤 [CD]
2786円 / UMCK-9934
- CD収録曲
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- Tank-top in your heart
- ヤバみ
- DANCE ON TANSU
- 眠いオブザイヤー受賞
- 気をつけなはれや
- Universal Serial Bus
- ハッピーウェディング前ソング
- ドローン買ったのに
- ベストジーニスト賞
- メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲
- とりあえず噛む
- サークルバンドに光を
- 肩 have a good day -2018 ver.-
- 初回限定盤DVD収録内容
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「ヤバイTシャツ屋さんのたのしいフェス映像集2016-2017」
- あつまれ!パーティーピーポー(2016.12.28 COUNTDOWN JAPAN 16/17)
- ウェイウェイ大学生(2017.4.30 ARABAKI ROCK FEST. 17)
- ネコ飼いたい(2017.4.30 ARABAKI ROCK FEST. 17)
- スプラッピ スプラッパ(2017.5.5 VIVA LA ROCK 2017)
- 無線LANばり便利(2017.6.4 百万石音楽祭2017)
- Tank-top of the world(2017.7.7 京都大作戦2017)
- メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲(2017.8.26 SWEET LOVE SHOWER 2017)
- L・O・V・E タオル(2017.8.26 SWEET LOVE SHOWER 2017)
- 喜志駅周辺なんもない(2017.8.12 ROCK IN JAPAN FES. 2017)
- ヤバみ(2017.8.12 ROCK IN JAPAN FES. 2017)
特典映像:メンバーによるおもしろ実況解説
ライブ情報
- ヤバイTシャツ屋さん "Galaxy of the Tank-top" TOUR 2018
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- 2018年1月13日(土)広島県 広島CLUB QUATTRO
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / 花団 - 2018年1月14日(日)岡山県 YEBISU YA PRO
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / POT - 2018年1月19日(金)熊本県 熊本B.9 V1
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / Dizzy Sunfist - 2018年1月20日(土)福岡県 DRUM LOGOS
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / サンボマスター - 2018年1月21日(日)長崎県 DRUM Be-7
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / ドラマチックアラスカ - 2018年1月24日(水)新潟県 GOLDEN PIGS RED
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / ENTH - 2018年1月28日(日)北海道 札幌PENNY LANE24
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / PAN - 2018年1月30日(火)石川県 金沢EIGHT HALL
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / 夜の本気ダンス - 2018年1月31日(水)長野県 NAGANO CLUB JUNK BOX
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / ヒステリックパニック - 2018年2月3日(土)香川県 高松MONSTER
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / 感覚ピエロ - 2018年2月4日(日)愛媛県 WStudioREDD
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / BUZZ THE BEARS - 2018年2月6日(火)兵庫県 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / みそっかす - 2018年2月7日(水)京都府 KYOTO MUSE
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / GOOD4NOTHING - 2018年2月10日(土)大阪府 なんばHatch
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / KEYTALK - 2018年2月12日(月・祝)愛知県 DIAMOND HALL
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / キュウソネコカミ - 2018年2月14日(水)静岡県 LiveHouse 浜松 窓枠
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / ゆるめるモ! - 2018年2月16日(金)岩手県 Club Change WAVE
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / バックドロップシンデレラ - 2018年2月17日(土)宮城県 Rensa
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / NUBO - 2018年2月19日(月)栃木県 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2K
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / 魔法少女になり隊 - 2018年2月20日(火)群馬県 高崎clubFLEEZ
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / 打首獄門同好会 - 2018年2月23日(金)東京都 Zepp Tokyo
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / KANA-BOON - 2018年2月24日(土)東京都 Zepp Tokyo
出演者 ヤバイTシャツ屋さん / ROTTENGRAFFTY
- 2018年1月13日(土)広島県 広島CLUB QUATTRO
- ヤバイTシャツ屋さん "Galaxy of the Tank-top" TOUR 2018 ~追加ワンマン公演~
2018年3月12日(月)愛知県 Zepp Nagoya
2018年3月14日(水)東京都 Zepp DiverCity TOKYO
2018年3月16日(金)大阪府 Zepp Osaka Bayside
- ヤバイTシャツ屋さん(ヤバイティーシャツヤサン)
- こやまたくや(G, Vo)、しばたありぼぼ(B, Vo)、もりもりもと(Dr, Cho)からなる男女ツインボーカルのスリーピースバンド。2013年10月に大阪芸術大学に通っていた3人により結成された。2015年に本格的に活動を開始し、「SUMMER SONIC 2015」の企画「出れんの!?サマソニ!?2015」では投票数が963組中2位という結果により出演権を獲得。ダイノジ大谷ノブ彦賞を受賞した。2016年は「VIVA LA ROCK 2016」を皮切りに多くのイベントに出演。王道のメロコアサウンドと秀逸なリリックがロックファンのハートをつかみ、ロックフェスやサーキットイベントでライブをした際には入場規制を連発させた。11月にフルアルバム「We love Tank-top」をユニバーサルミュージック内のレーベルUNIVERSAL SIGMAよりリリースし、メジャーデビュー。2017年4月にシングル「どうぶつえんツアー」をリリースし、5月にはワンマンツアー「“どうぶつえんツアー”ツアー 2017 ~ワンマン~」を開催。東京・新木場STUDIO COASTで行われた追加公演を含め、全公演のチケットをソールドアウトさせた。春~夏にかけては16の音楽フェスに出場。9月にはロッテ「キシリトールガム」の発売20周年記念プロジェクトのために書き下ろした楽曲「とりあえず噛む」などを収録したシングル「パイナップルせんぱい」と、新木場STUDIO COAST公演の模様を収めた初の映像作品「Tank-top of the DVD」を同時リリースし、シングルはオリコン週間シングルランキングで2位、DVDは3位を獲得した。2018年1月に2ndフルアルバム「Galaxy of the Tank-top」を発表。対バンを迎えたツアーを2カ月かけて行ったのち、追加公演として3月に東名阪のZeppでワンマンライブを実施する。