Bluetoothレシーバー機能に感激
──ここからはウォークマンについてお伺いします。高音質での曲の聞こえ方の違いに感動されたそうですが、その違いを詳しく教えてください。
音がすごく上質な感じがしました。スッキリしてて、心地よく聴けるというか。
──A50シリーズではMP3音源やCD音源はもちろん、Bluetoothレシーバー機能を使って、スマートフォン内の音源やストリーミングサービスの音源も高音質で聴くことができます。
この機能、すごいなと思いました! ボーカルや楽器の質感がすごくキレイに聞こえて。パンチが全然違う。
──iriさんはサブスクリプションサービスを普段から利用されているとおっしゃっていましたもんね。
はい、新しいアーティストを調べたり、友達がシェアしてくれた曲をチェックしたり。サブスクはよく使います。
──確かにお友達との情報交換に最適ですね。
そう。リンクをクリックしたらすぐ聴けるので。普段はサブスクで気に入ったアーティストの曲を聴くことが多いんですけど、新しいアーティストを調べるモードになるときもあって。そういうときは好みのトラックメイカーを探すのが楽しいです。「いいな」と思った曲やアーティストを友達に教えて「わかる!」って盛り上がったりするのも楽しい。
──ちなみにそういうやりとりをよくされるお友達はどなたですか?
ライブのサポートメンバーでもあるDJのTAARくんとか、chelmicoのMamikoとはよくそういうやりとりをしてます。
アナログ好きも納得の機能
──普段はどんな形で音楽を聴いているんですか?
家にいるときはCDかレコードですね。外出してるときはサブスクを使ったり、スマホにダウンロードしたものを聴いたりしてます。
──ではどういうときに音楽を聴くんですか?
基本的に人と話をしていないときは、いつも音楽を聴いています。移動中だったり、自分の部屋にいるときだったり、だいたいいつも音楽を聴きたくなっちゃう。お休みの日に部屋を片付けながら聴いたり、自分の作品のイメージをするために聴いたり。
──レコードでも音楽を聴かれるとのことですが、このA50シリーズにはアナログレコード再生で生まれる音響現象をDSP技術で再現する「バイナルプロセッサー」という機能も付いています。この機能でレコードで聴いているようなサウンドが楽しめます。iriさんにこの機能を試してもらった際には「おお! すごい!」と感激していましたね。
はい。“生感”が増すというか。ボーカルやビートの音がより生っぽく聞こえて、いい感じでした!
──実際のレコードの音と比較して違和感はなかったですか?
全然違和感ないですね。ぜひこの機能でレコードっぽい音も聴いてみてもらいたいです。
「Shade」は自分にとって理想的な作品
──3月6日リリースのアルバム「Shade」の話も聞かせてください。アルバムのテーマを影にしたのはどうしてですか?
前作の「JUICE」(2018年2月発売)がポジティブでエネルギッシュな作品だったんです。だから次はもう少し力を抜いてみてもいいんじゃないかなと思って。今回は視点を変えて、自分の好みのサウンドやテンション感を追求して、自由に曲を作ってみたいなと思って。
──それで出てきたのが「影」というテーマだったんですね。
はい。「影」を意識したわけじゃなくて、あくまでもナチュラルに出てきた感じですけど。“iri節”みたいなものは残しつつも、バランスを見て今まで出していなかった自分のほかの面も表現できたらいいなと思って制作していきました。
──iriさんの作品には毎回さまざまなアーティストが参加されています。今作でもおなじみの面々に加え、大沢伸一さん、tofubeatsさん、grooveman Spotさん、Shingo.Sさん、ペトロールズの三浦淳悟さん、SANABAGUN.の澤村一平さんと隅垣元佐さんといった新しい顔ぶれもクレジットされていて。特に印象的だった方がいらっしゃったら教えてください。
表題曲「Shade」でご一緒した大沢さんが一番印象的だったかな。これまでとは違う視点で曲を作りたいという思いから、ダメ元で大沢さんにオファーさせていただいたところ受けてくださったんです。大沢さんのスタジオに行って、私がどんな曲が好きかといった話をイチからして。時間をかけて作っていったことが印象に残っています。
──大沢さんと一緒に制作したことで発見したことや得たことはありますか?
大沢さんの作られる曲はいつも意外性があったり、聴いていてハッとさせられるところがあるんですけど、「どうやったらリスナーがハッとする曲ができるんだろう」ってずっと考えていたんです。で、タイトル曲の「Shade」では大沢さんに「音を思い切り抜こう」「音数を最小限に減らすと、すごく新しく感じる」と言われて。実際にアルバムの中で一番音数が少ないシンプルな曲なのに、一番パンチのある曲になりました。音数を最小限にするというのは発想としては難しいことじゃないはずなのに、自分の中にはなかったので大きな発見でしたね。
──音数を最低限に減らした「Shade」がある一方で、生楽器を取り入れた音数の多い「Wonderland」など、サウンドの1つひとつにこだわりの感じられる本作ですが、特にNW-A50のウォークマンで聴いてほしいオススメの曲はどれでしょう?
「飛行」かな。全体的にキレイに聞こえるし、ボーカルの広がりを感じられると思います。あとアルバムの最後に収録されている「mirror」。バンドで演奏しているので、1つひとつの楽器の音がキレイに聞こえるし、グルーヴをより感じられると思います。前から「もっと生音で歌う曲を増やしていきたい」と言ってきたんですけど、今作はこれまで以上に生楽器を多く使ったことで理想のサウンドに近付けたと思っていて。とにかくいい曲がたくさんできたので、ぜひ全曲高音質で聴いてもらいたいです。
ライブ情報
- iri Spring Tour 2019 "Shade"
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- 2019年4月5日(金)東京都 EX THEATER ROPPONGI
- 2019年4月7日(日)北海道 DUCE SAPPORO
- 2019年4月11日(木)香川県 DIME
- 2019年4月13日(土)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
- 2019年4月14日(日)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
- 2019年4月16日(火)宮城県 仙台MACANA
- 2019年4月18日(木)静岡県 HAMAMATSU FORCE
- 2019年4月20日(土)広島県 広島セカンド・クラッチ
- 2019年4月21日(日)福岡県 BEAT STATION