和楽器バンド「オトノエ」 PR

和楽器バンド|あえて進化を止めていた8人が今、持てる力を解放する

これまで進化することをあえて拒否してきた理由

──ここまで回りくどい話をしてしまいましたけど、今回の「オトノエ」は“和楽器と洋楽器の融合”というこれまでテーマにしてきたことから大きな一歩を踏み出していて、皆さんが現時点で実現したいアイデアがすべて詰まっているんだろうなと感じました。しかも、ストリングスやスクラッチ、さまざまなサウンドエフェクトを導入したり、かなり挑戦的なことをやっているにもかかわらず、和楽器バンドとしての説得力はまったく損なわれていない。なぜ皆さんがこんなに巧みな進化を遂げることができたのか気になります。

蜷川べに(津軽三味線)

蜷川 たぶん、うまいことやっていこうとか、毎回新しいものを打ち出していこうっていうことはみんな考えてないと思うんです。メンバーとは大人になってから知り合って、みんな器用なミュージシャンで、そんな人たちと一緒に音楽をやっていくうちに、デモの時点で「この人はきっとこういうことをやってくるんだろうなあ」っていうことがなんとなくイメージできるようになってきたんですよ。だから、バンドが成熟していくにつれて、よりナチュラルな形に落ち着いてきたんだと思います。もちろん、技巧の面ではどんどん新しいことをやっていきたいし、自分の好きな音楽をやっていきたいっていう気持ちもあるんですけど、バンドとしては無理をしてるわけじゃないんです。

亜沙 今回が4枚目のアルバムになるんですけど、個人的にはそんなに新しいことにはこだわっていなくて。というのも、基本的には音楽って前の世代の人がやってきたものを聴いて、それを次の世代の人たちが取り入れるっていうことの繰り返しで、それが自然と新しいものになっていくと思うんです。だから、俺たちは新しいことをやってると言うよりは、今ある和楽器バンドというものを洗練させて進化させていく道の途中なんだと思うんです。

いぶくろ あと、今回は町屋さんがヘッドアレンジとディレクションという立場ですべての曲のレコーディングに立ち会ってるんですよ。例えば、すべての曲を聴いた上で、「この曲はこういうアプローチをしたから、こっちの曲にはスクラッチを入れてみよう」とか、「これぐらいのスクラッチの量だったら和楽器バンドのサウンドを損ねない」というところまで町屋さんが考えてくれて。今まではそういう人がいなかったから、それぞれ単品として曲を見ていたんですけど、今回は“ミュージアム”をテーマにしたコンセプチュアルなアルバムを作ろうとみんなで決めたときから、町屋さんがアルバムの設計図を書いてくれて、それに沿って作業をしていったんです。すごく冒険をしているにもかかわらず、和楽器バンドとしての体裁をしっかり保てているのは、これが大きな要因の1つだと思います。

町屋(G)

町屋 ミュージシャンとして経験を積んでいくと、当たり前のように進化したり変化していくと思うんですよ。でも僕らの場合、実は「ボカロ三昧」のときから進化を止めていたんです。和楽器バンドのサウンドを定着させるためにあえて進化しないという方向を選んだ。だけど今回、ベスト盤を出していったん区切りをつけたことで、「じゃあ、普通にやろうか」と。だから、これで本来の形になったと思います。

鈴華 以前は、節調(詩吟特有の節回し)がないほうが曲としてもっと表現できたであろう曲にも、無理して節調を入れたりしてたんですよ。だけど、今回は曲によって節調を減らしています。

町屋 今まで進化しないで自分たちのスタイルを守り続けてきたからこそ、今は軸がブレずにできてるんだと思います。

亜沙 あと、進化させない必要もあったんですよね。なぜなら「ボカロ三昧」はカバーアルバムで、収録されてるのは俺たちの曲ではない。で、次の「八奏絵巻」をイチからメンバーで作ろうってなったときに、リスナーさんは当然「ボカロ三昧」のサウンドとか世界観を期待してたと思うから、それと違うことをやったら一気にみんな離れていってしまう。だから、「ボカロ三昧」を引き継ぐしかなかった。今でもそれで正解だったと思ってるんですけど、作品を重ねたことで今、自由にできてるんだと思いますね。

鈴華 ストリングスに関しても、ずっと導入するタイミングを見計らってたんですよ。私たちは撥弦楽器しかないバンドで、コード感が足りないっていうことをメンバーは重々感じていて。

神永 「八奏絵巻」のときにすでに「打ち込みでストリングス入れようか」っていう話がありましたからね。

町屋 だけど、「8人以外の音を入れるのは今じゃない」っていうことになったので、「じゃあ、メンバーがバイオリン弾けばいいのか」と思って、僕が毎日練習をして、うっすらとバイオリンを入れたんですよ。

──それは気付かなかったです!

鈴華 歌いやすさを考えると、シンセでもいいからコード感があるほうが歌いやすいし、ピッチも取りやすいので、よりよく聞こえると思うんです。まっちーが言ったように、和楽器バンドは進化することをあえて拒否してきたけど、ベスト盤を出した今、自分たちがいいと思うものを、自分たちのやりたいようにやってみたと。

これまであえてやらずにいたことをやった「オトノエ」

──今回、皆さんはついに4年間身に付けてきた大リーグ養成ギプスを外したんですね。

黒流(和太鼓)

全員 (笑)。

いぶくろ もしくは「ドラゴンボール」の重い道着みたいな(笑)。

黒流 「ズシーン!」「な、なにー!?」っていう。

蜷川 話が壮大な感じになってきた。

鈴華 ツンって指で突くだけで相手が飛んでっちゃうからね(笑)。

町屋 曲作りに関しても、以前は「こういう感じの曲を作りましょう」っていう話をして、みんなで同じ方向性の曲を集めて、その中からいいものを選ぶっていうやり方をしてたんですけど、今回は各々が好きなものを作って、自分がベストだと思うものを提出してもらって、その中から選んだんです。ジャンルがどうとかは考えずに、いい曲かいい曲でないか、そして今回のテーマにハマっているかどうかを重視して。

鈴華 ミュージアムみたいにどこから見ても楽しめるアルバムにするために、ズドンと重いバラード、ヘヴィロック、みたいに枠を先に決めて、そこにどういう曲を並べたら飽きずに面白い作品になるかを考えてハメていくっていう作り方をしたんですよ。

──「独歩」なんて、どこでバンドインしてくるのかと思ったら、シンプルなアコースティックバラードのまま終わるという。

鈴華 「待ってたけど来なーい!」みたいな(笑)。

町屋 メンバーを絞ったアンサンブルというのはもともと可能で、ライブでも実際にやっているし初期段階から出てたアイデアなんですけど、作品ではこれまであえてやってこなかったんです。これも今になってできるようになったことの1つですね。

黒流 自分はこの曲には参加しないほうがいいと最初から思ってました。“どーん! かかーっ!”って音はこの曲にはいらない(笑)。

──黒流さんが作詞作曲を手掛けた「沈まない太陽」は今作で一番衝撃的な曲です。先ほど話題に上がったスクラッチが大胆に導入されていたり、さまざまなエフェクトも多用されています。あと、シタールっぽい音が入ってるようにも感じました。

いぶくろ それは箏でアラビア楽器っぽいフレーズを弾きつつ、加工した音ですね。弾き方もちょっと変えてるんですよ。わざとノイズを乗せたり、箏のタッチの強さが出ないようにしたり。今回は箏っぽくないことをやることに抵抗がなくなった作品でもあるので、いろいろ試してますね。

和楽器バンド「オトノエ」
2018年4月25日発売 / avex trax
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CD収録曲
  1. 細雪
  2. 「儚くも美しいのは」
  3. 雪影ぼうし
  4. 君がいない街
  5. World domination
  6. 独歩
  7. 沈まない太陽
  8. パラダイムシフト
  9. 風立ちぬ
  10. 紅蓮
  11. 砂漠の子守唄
  12. 天上ノ彼方

CD ONLY盤 ボーナストラック

  1. オキノタユウ-Live ver.-
    (from 和楽器バンド Premium Symphonic Night ~ライブ&オーケストラ~ in大阪城ホール)
MUSIC VIDEO盤DVD / Blu-ray収録内容
  • 雪影ぼうし (MUSIC VIDEO)
  • 細雪 (MUSIC VIDEO)
  • 細雪 for Piano and Symphonic Orchestra (MUSIC VIDEO)
  • 砂漠の子守唄 (MUSIC VIDEO)
  • 細雪 (MAKING)
  • 砂漠の子守唄 (MAKING)
LIVE映像盤DVD / Blu-ray収録内容
  • 「和楽器バンド Premium Symphonic Night ~ライブ&オーケストラ~ in大阪城ホール」より 第2幕「和楽器バンド×The WGB Symphonic Orchestra」
  • オフショット
和楽器バンド TOUR 2018 音ノ回廊
-oto no kairou-
  • 2018年4月28日(土)
    埼玉県 川口総合文化センターリリア
  • 2018年4月30日(月・振休)
    茨城県 茨城県立県民文化センター
  • 2018年5月3日(木・祝)
    北海道 わくわくホリデーホール
  • 2018年5月6日(日)
    京都府 ロームシアター京都
  • 2018年5月12日(土)
    静岡県 静岡市民文化会館 中ホール
  • 2018年5月16日(水)
    島根県 島根県民会館
  • 2018年5月19日(土)
    岡山県 岡山市民会館
  • 2018年5月20日(日)
    広島県 上野学園ホール
  • 2018年5月25日(金)
    熊本県 市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)
  • 2018年5月27日(日)
    福岡県 福岡市民会館
  • 2018年6月2日(土)
    愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール
  • 2018年6月3日(日)
    福井県 フェニックス・プラザ
  • 2018年6月9日(土)
    兵庫県 神戸国際会館 こくさいホール
  • 2018年6月16日(土)
    神奈川県 カルッツかわさき
  • 2018年6月23日(土)
    福島県 とうほう・みんなの文化センター(福島県文化センター)
  • 2018年6月24日(日)
    岩手県 北上市文化交流センター さくらホール
  • 2018年6月29日(金)
    高知県 県民文化ホール オレンジホール
  • 2018年6月30日(土)
    香川県 ハイスタッフホール
  • 2018年7月7日(土)
    富山県 高周波文化ホール
  • 2018年7月8日(日)
    長野県 まつもと市民芸術館
  • 2018年7月16日(月・祝)
    東京都 東京国際フォーラム ホールA
  • 2018年7月22日(日)
    新潟県 新潟県民会館
  • 2018年7月28日(土)
    沖縄県 ミュージックタウン音市場
  • 2018年8月5日(日)
    宮城県 仙台サンプラザホール
  • 2018年9月1日(土)
    大阪府 大阪国際会議場 グランキューブ大阪 メインホール
  • 2018年9月2日(日)
    大阪府 大阪国際会議場 グランキューブ大阪 メインホール
和楽器バンド(ワガッキバンド)
和楽器バンド
ボーカル、尺八、箏(琴)、津軽三味線、和太鼓、ギター、ベース、ドラムからなる8人組。個々にプロとしてアーティスト活動するメンバーが、ニコニコ動画にアップした“演奏してみた”動画などを通じて集合し、2014年4月にエイベックスからVocaloid曲のカバー集「ボカロ三昧」をリリースした。同年8月には初のオリジナル曲となるDVD / Blu-ray「華火」を発表。2015年1月の東京・渋谷公会堂公演、5月に台湾で行ったメジャーデビュー1周年記念ライブのチケットはいずれもソールドアウトとなった。9月にはオリジナル曲を中心とした2ndアルバム「八奏絵巻」を発売し、10公演の全国ツアーを実施。2016年1月に初の東京・日本武道館での単独公演「和楽器バンド大新年会2016」も即日完売で成功させ、同年3月にはアメリカ・テキサス州オースティンで開催された世界最大級のフェスティバル「SXSW 2016」にも出演した。2017年9月に初のシングル「雨のち感情論」をリリース。同年11月に初のベストアルバム「軌跡 BEST COLLECTION+」を発表し、2018年5月に5枚目のアルバム「オトノエ」を発売した。