「WACK座談会2025」WACKの今を知るインタビュー+全34名手書きメッセージ (2/6)

ExWHYZの1年「激動の中で踏み出した新しい一歩」

maho(ExWHYZ) ExWHYZはここに来てけっこう激動というか、変化のある1年でした。ジタバタしながらで、前を向いてるのか後ろを向いてるのか、右か左かもわからない状況だったんですけど、それでも自分たちが信じている道を進みたいという意志は変わらなくて。うまくいかないこともいっぱいあるけど、メンバーみんなで勇気を持って活動を続けることをやめませんでした。12月に「HOPE」ツアーがあって、無事にファイナルを迎えられて。そのタイミングで活動休止していたmayuが本格的に復帰して新体制になったんですけど、これまでもライブを一緒に作り上げてくれたマスター(ExWHYZファンの呼称)が変わらずに会場にいてくれたことが心強かったです。ファイナルは簡単な言葉になってしまいますけど、“いい気持ち”で迎えられました。本当にマスターのおかげです。あのツアーファイナルが一番達成感というか、ホッとした感じがありましたね。きれいな言葉でまとめちゃいけない1年だったとは思うけど、その1日で得たものは大きかったです(参照:ExWHYZのmidoriko、本日付で脱退&WACK退所 / ExWHYZのnowが10月31日付けでグループ脱退、WACK退所)。

maho(ExWHYZ)

maho(ExWHYZ)

──2024年のExWHYZはmidorikoさん、nowさんの脱退があり、今後どうなるんだろうと心配したファンもいたことと思います。EMPiRE時代からの経験があったからこそ、苦難を乗り越えて、素晴らしい形でファイナルを迎えられたとも言えそうですね。

maho それは間違いないと思いますし、過去に経験したことのない出来事が続いた1年だったので、メンバーそれぞれのいろんな一面が見られた気がします。自分たちのカッコ悪い部分もさらけ出して、ExWHYZとしての思いをひとつにしたところもありましたね(参照:ExWHYZのmayuが電撃復帰!4人で新たなスタートを切る)。

KiSS KiSSの1年「王道アイドルは奥が深い」

ナルハワールド(KiSS KiSS) KiSS KiSSは2024年で活動2年目に突入しました。1年目はとにかくKiSS KiSSという存在を知ってもらうための試行錯誤をして、2年目はワンマンで東名阪ツアーや女性限定ツアーができました。アイドルフェスとかアイドルイベントでWACK以外のアイドルさんとたくさん競演もしましたし、初めて振付師さんに振りを作っていただいく機会もあって、新しいことにも挑戦できた年でしたね。引き続き、これまでのWACKにはない王道アイドル像を研究し続けていきたいんですが、王道アイドルは難しいというか、奥が深いなと思うところもあります(参照:祝1周年!KiSS KiSS「みんな大好きー!」、かわいくTikTok撮影も)。

──KiSS KiSSのメンバーは全員ギャンパレを兼任していますが、KiSS KiSSならではのフィールドで学びになることもありそうです。

ナルハ そうですね。夏にのんふぃく!さんとツーマンツアーをしたとき、お客さんの層がまるで違ったんですよ。のんふぃく!さんのライブは、パフォーマンスはもちろんですけど、MCの話し方も仕草も全部かわいい感じで。私たちももっとかわいいに振り切らないとなって。

ナルハワールド(KiSS KiSS)

ナルハワールド(KiSS KiSS)

──KiSS KiSSでのナルハさんはずっとかわいくありたい?

ナルハ 「いつも以上にかわいくしていたい」みたいな(笑)。ギャンパレは振りをいかにメンバー全員でそろえるかみたいな団体芸っぽいところに特化しているけど、KiSS KiSSはそれぞれがどれだけかわいく見せられるかを大事にしています(参照:KiSS KiSSと#ババババンビ、王道アイドル同士の興奮渦巻くツーマンライブ)。

ユア ナルハはギャンパレにいてもかわいいからなあ(笑)。でもグループが違えば曲の雰囲気も全然違うので、こういうフリフリした衣装を着ているKiSS KiSSのメンバーは、ギャンパレにいるとき以上にキュートだなって思います。

GANG PARADEの1年「別れはいつだって寂しい、だけど私たちは」

ユア 2024年のギャンパレは日比谷野音とLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)に立ちました。これまで年に1回、大きなところに立つという経験はしていたんですが、1年に2回も大きな会場、しかも自分たちにとって思い入れのあるステージに立たせてもらえたことは光栄なことでした。しかもLINE CUBE SHIBUYA公演では初めてバンドセットでのライブを経験できて。ギャンパレは今年で結成10年になるんですけど、キャリアを重ねてなお新しいチャレンジができたこと、シングルを3枚もリリースできたこと、いろんな方に楽曲を提供していただけたことが本当にうれしくて、感謝の気持ちでいっぱいです(参照:GANG PARADE、熱い思いぶつけた真冬の日比谷野音ワンマン)。

──継続して大きなステージに立てているのは、本当にすごいなと思いました。

ユア ありがとうございます。新しいギャンパレを示す機会をいただけた一方で、去年はメンバーが2人(カ能セイ、テラシマユウカ)辞めちゃって。遊び人(ギャンパレファンの呼称)にはすごく悲しい思いをさせてしまいました。でも私たちの活動コンセプトでもある「みんなの遊び場」は、遊び人がいる限りなくなりません。私たちもその気持ちに変わりはなく、これからも遊び場を作っていくんです。今、メンバーそれぞれがその思いを強く持っているし、メンバーそれぞれがギャンパレのことを好きだから。もっと大きなステージに行きたいという話は、メンバー同士で改まってはしてないですけど、意思疎通はできていると思います。特にユユ(テラシマ)が抜けた下半期は強く感じました(参照:GANG PARADEの12人体制ラストライブ終了、未来に向かって新体制へ)。

ユメノユア(GANG PARADE)

ユメノユア(GANG PARADE)

──ギャンパレは本当にメンバーの移り変わりの多いグループですが、昨年7月までの13人体制は歴代トップで長く続きましたね。

ユア 1年に1回は増えるか減るかだったから、同じ体制が1年以上続いたことがなかったんですけど、セイ(カ能セイ)とナス(アイナスター)が入ってから1年半くらいは続いて。そこで突然セイが辞めることになり……。もちろんいてほしいとは思いましたけど、本人の人生なのでどうすることもできず、「違う人生だった」ということです。すごく寂しいですよ。でも別れも出会いもたくさん経験してきたから、私たちはギャンパレにいる限り、与えられた環境の中でいかにいいものを作るかを考えています。

──2024年は8年在籍していたユユさんの脱退も経験しましたが、別れって慣れるものですか?

ユア 一生慣れないですよ、別れは! 何度経験しても寂しいですし、別れは慣れちゃいけないと思います。人生におけるテーマとも言えます。でも私が思うのは、グループを辞めた子たちに限って言えば、これから先もどこかで生きていますから、それは素晴らしいことだと思います。

──意地の悪い質問を続けるんですが、見送ることには慣れますか?

ユア それも慣れないですよ!(笑) これまでには前日までステージで背中を見ていた子が突然辞めてしまったこともありましたし。だからグループを抜けることが決まって、最後の時間を過ごせるライブができるのは、寂しいけど素敵なことなんです。「最後のステージまであと何回だろう」とか考えますけど、そういう感情は大事にしたい。グループを辞める子がいると、その子を推している遊び人の顔も浮かぶんですよね。やっぱり人生を懸けて応援してくれてるのって本当にありがたいことだなって、大げさじゃなく思います。