“序章の終わり”と“第1幕の始まり”

──今回のシングルが「コナン」の主題歌に起用されたことで、VALSHEさんの音楽に初めて触れる人も増えると思います。ここからさらに活動の幅が広がりそうですね。

そうなるといいなと思ってます。デビューして3年になりますけど、活動の幅を広げたりスライドさせるというより、円がだんだん大きくなっていくイメージが強いんです。今回の曲は今までとは比べ物にならないくらいたくさんの方の耳に届くと思うし、すごく楽しみですね。「Butterfly Core」は“これまで”と“これから”をつなぐ作品だし、初めてのライブも“序章の終わり”と“第1幕の始まり”という意味があって。その両方を一番いい時期にやれるっていうのは、すごく幸せですね。

──最後にもう1つ。ファンクラブの会報に「歩くのが好き」っていう話が載っていて。

あ、はい。歩くのが好きなんです。歩いていると、終わりがないじゃないですか。

──まあ、道は続いてますからね。

横浜のほうに住んでるときに、10時間くらいかけて鎌倉まで歩いたことがあるんです。なんとなく歩き始めて、道路の看板とかを見てたら、鎌倉まで行けそうだなって思って。

──歩いていると、考えがまとまったりするんですか？

もちろん考えることもあるんですけど、それよりもいろいろなものを見るのが好きなんです。草とか面白い看板とか……。歩いていると知らない場所もいっぱい見れるし、自分でいいアングルを見つけられるんですよ。それがすごく楽しくて。

──それって、活動のスタイルにも通じてるかもしれないですね。1つひとつ、自分の目で確かめながら進んでいくっていう。

そうなのかな？ いろんな活動のやり方だったり、いろんな考え方があると思うんです。それは人によって違うし、どれも正解だと思うんですよね。自分の場合はこういうやり方が合ってるんだと思う。それは最近になってよく感じますね。