TrySail「azure」 PR

TrySail|進化していく3人の表現

TrySailが11月14日にニューシングル「azure」をリリースした。表題曲は11月10日公開の劇場版アニメ「続・終物語」のエンディングテーマ。さわやかで透明感がありながら、どこか切なさを感じさせるナンバーに仕上がっている。音楽ナタリーでは3人にインタビューを実施し、ツアーやソロ活動を経て、ますます磨き上げられていく彼女たちの表現を紐解いた。

取材・文 / 須藤輝

懐かしい曲調

──2018年にTrySailがリリースしたシングルはロック色の強い「WANTED GIRL」に、EDMに傾倒した「Truth.」と、従来とは毛色の違う楽曲でした。それらに比べるとニューシングルの表題曲「azure」はTrySailのパブリックイメージに近い、さわやかでどこかセンチメンタルな曲ですね。

雨宮天 おっしゃる通り最近の「WANTED GIRL」と「Truth.」を経て、また昔のTrySailに戻ってきたような印象は受けましたね。

麻倉もも うん。「azure」はすごくかわいくて、でもちょっと切なくて、風を感じるような楽曲なので。こういう曲はひさしぶりかもしれないです。

夏川椎菜 私も聴いた瞬間に「懐かしい曲調だな」って。例えば3rdシングルの「whiz」(2016年2月発売)あたりの雰囲気を感じました。

──その「whiz」はアニメ「暦物語」のエンディングテーマでしたが、「azure」も「物語」シリーズ最新作である劇場版アニメ「続・終物語」のエンディングテーマですね。

TrySail「azure」期間生産限定盤ジャケット

夏川 はい。「物語」シリーズの楽曲は今回で2曲目、ということで、また関わらせていただけてすごくうれしいです。それと同時に、「物語」シリーズは世界観がユニークな曲が多いし、作品のファンの方もたくさんいらっしゃるので、とても重いものを背負っているような感覚もありますね。もちろんいい意味で。

麻倉 歌詞にも、例えば1番Bメロの「鏡の国みたい」とか、作品とリンクする部分があるので、大事に歌っていきたいなと思いながらレコーディングに臨みました。

雨宮 「azure」は歌詞と曲調が世界観をはっきりと示してくれていたので、あとはその雰囲気に寄り添っていくような意識で。ただ、キャラソンとは違うので、TrySailとしてどうアプローチしていくのかも考えながら歌いました。

ソロ活動とTrySail

──そのレコーディングのお話もじっくり伺いたいのですが、その前に、今年は皆さん夏から秋にかけてソロ作品もリリースされました。ソロとTrySailで、楽曲との関わり方にどのような違いがありますか?

雨宮 私の場合と言うか、もち(麻倉)もナンちゃん(夏川)もそうだと思うんですけど、ソロではかなり自分の好みを曲に反映していただいているんですよ。それに対してTrySailでは曲も歌詞もお任せしている部分が大きく、その状態から「自分らしさをどう出していくか」とか、自分のレコーディング順が2番目以降であれば「どういう立ち位置で歌ったら3人のバランスがよくなるか」を考えるので、そこはソロとは違いますね。

麻倉 私たち3人とも個性も好きなものもバラバラなので、たぶんTrySailの曲について意見を言い出したら……。

夏川 収拾がつかなくなるよね(笑)。

麻倉 だから、いただいた楽曲を最高の状態でお出しできるように3人で色付けしていくような作業ですね。

──では、各人のソロ活動は、今のTrySailの活動にどう反映されていると思いますか?

夏川 私は、ソロ活動を始めたときに自分がいかに音楽に触れてこなかったかを思い知りまして。そこからいろんな曲を聴くようになって、その結果いろんな人の歌い方を知って、少しだけ自分の歌い方の引き出しが増えたような気がしているんです。今作の表題曲「azure」にしてもカップリングの「Make Me Happy?」にしても、私の中にもともとあった引き出しと、ソロで得た引き出しから自分の理想とする歌い方のモデルを取り出すようなイメージでレコーディングに臨めましたし、それをきちんと歌に落とし込めたと思っています。

雨宮 偉そうに聞こえてしまうかもしれないんですけど、ナンちゃんは自分の声の生かし方を心得てきてるんだなと感じます。すごく透明感があって可憐な歌声だということを、本人がちゃんと自覚したうえでメロディに乗せてるなって。「azure」だったら、特にBメロがそうだと思いますね。

夏川 ありがとうございます(笑)。確かに、自分で言うのもなんですけど、歌声をコントロールしやすくなったなとは思っていて。以前はなかなか音程を取れなかったり、自分の思うようなニュアンスが付けられなかった時期もあったんです。でも最近は、感情のグラデーションみたいなものを表現できるようになってきたかなって、ちょっとだけ感じます。

雨宮 一方もちは、以前にも増して「こういう表現をしたい」とか「こんな表情を見せたい」という意思が強くなっているように思いますね。意思と言うか、欲なのかもしれないですけど、そういうものを歌から感じます。

麻倉 やっぱりソロだと、最初から最後まで自分の歌しかないから、曲ごとにプランが組み立てられるようになったと言うか。全体を見ながら「ここでは明るく」とか「ここではちょっと切なく」という流れを意識するようになってきましたね。それが、天が言ってくれたように「意思の強さ」として表れているのかもしれません。

──雨宮さんご自身は?

雨宮 私は意識的に、TrySailとソロで自分の表現を差別化しています。そもそも楽曲の方向性が違うから自ずと差が出てくるんですけど、例えばTrySailでは、ソロではやっていない表現の優しい歌い方をしてみたり。あるいは「ちょっとかわいさを出してみようかな」とか。これもソロではやっていない表現ですね。

──「ソロではやっていない」を2回言いましたね(笑)。

雨宮 私のソロは“攻撃特化”なので(笑)。あと、ソロ活動とは別に、普段自分が声優としていろんな役を演じさせていただくことで「こういうふうに歌ってみたらどうだろう?」というストックが増えてきている感覚もあります。それをソロとTrySailで振り分けるようにして、ソロで出せないものをTrySailで出していくし、その逆もまた然りという感じです。

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3人の歌声の調和

TrySail「azure」
2018年11月14日発売 / SACRA MUSIC
TrySail「azure」初回限定盤

初回限定盤 [CD+DVD]
1836円 / VVCL-1328~9

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TrySail「azure」通常盤

通常盤 [CD]
1296円 / VVCL-1330

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TrySail「azure」期間生産限定盤

期間生産限定盤 [CD]
1404円 / VVCL-1331

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初回限定盤、通常盤CD収録曲
  1. azure
  2. Make Me Happy?
  3. azure -Instrumental-
  4. Make Me Happy? -Instrumental-
期間生産限定盤CD収録曲
  1. azure
  2. Make Me Happy?
  3. azure -Short Ver.-
  4. azure -Instrumental-
  5. Make Me Happy? -Instrumental-
初回限定盤DVD収録内容
  • azure -Music Video-
TrySail(トライセイル)
ミュージックレインに所属する声優の麻倉もも、雨宮天、夏川椎菜からなる3人組ユニット。2014年12月にユニットの結成を発表し、2015年5月にデビューシングル「Youthful Dreamer」をリリースする。同月には初のワンマンライブを神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで開催した。その後も「Classroom☆Crisis」「暦物語」「ハイスクール・フリート」といったアニメのテーマソングを次々と担当。2016年に1stアルバム「Sail Canvas」を発表。同年11月より初のライブツアー「LAWSON presents TrySail First Live Tour “The Age of Discovery”」で全国8カ所を回る。2017年8月には2ndアルバム「TAILWIND」をリリースし、2018年2月より2ndツアー「LAWSON presents TrySail Second Live Tour "The Travels of TrySail"」を開催。3月にシングル「WANTED GIRL」、6月にシングル「Truth.」を発表した。11月に劇場版アニメ「続・終物語」エンディングテーマ「azure」を表題曲としたシングルをリリース。