「saku saku」のおかげで等身大でいいって思える

──今作のカップリング曲「スキスキップ」では再び作詞をしていますね。

これはすぐにテーマが決まりました。前回「HAPPY TIME」を作詞したあとに、いつか絶対地元にいる親友のことを書こうと思っていたんです。こんなに早く書くとは思っていなかったんですが（笑）、その子のことを中心にいろいろ広げて書きました。

──この作品もトミタさんらしいなって思いました。

そうですか？（笑）

──「自分らしくいればいい」っていう歌詞があるし、作品全体を通しても、落ち込むこともあるけれど最終的に前向きになっているところとか。

ありがとうございます。これも難しい言葉を使わずに感じたことをそのままストレートに書こうと思って作詞したんですが、性格が出ちゃうんですね。

──ちなみに「saku saku」の経験がアーティスト活動につながっている部分はありますか？

めちゃめちゃあります。一番大きいのは自分らしく等身大でいればいいっていう自信かな。「saku saku」の人たちはそのままの私を受け入れてくれるんですよね。ありのままでいいって自信が持てるようになったのは、100%番組のおかげだと思います。

──番組のゲストにはアーティストの方も出演していますよね。ゲストとのトークで印象に残ってることはあります？

スガシカオさんに出演していただいたときに、どうやって作詞しているのか質問したんです。そしたら「夜に詞を書いて、朝になって見返すと恥ずかしくて目を背けたくなるけど直さない」と言っていて。そこで直すとキレイになっちゃってつまらなくなるとおっしゃっていたのが印象的でした。私はスガシカオさんのレベルには到底達していないので、今は少しでも伝わるように何度も書き直していますが、人によってやり方が違うんだなって思いましたし、早く私らしいやり方を見つけたいです。

──アーティスト・トミタ栞として活動していく中で、どういう人に作品を届けたいですか？

実は、特定のこういう人に聴いてほしいっていうのはあまりなくて。いろいろな人に聴いてもらって、少しでもハッピーな気持ちになってもらえたらうれしいです。

──それってトミタさんがいきものがかりや絢香さんを聴いていたときの聴き方と一緒ですね。単純にいい歌だなって思いながら聴き続けるっていう。

確かにそうかも！ そうですね、いろいろな場面で肩ひじ張らずに聴いてもらえたらうれしいです。

──では最後に、今後の目標を教えてください。

ワンマンライブをやりたいです。この会場でやりたい！というのはないんですが、ワンマンはデビューするって決まったときからの目標なんです。「トミタ栞」を出してミニライブや握手会をやらせていただいたんですが、イベントをやるとすごく元気になるんですよ。短い時間のイベントでもすごく元気になるので、ワンマンライブをやったら……どうなっちゃうんですかね？（笑） きっと考え方とか何かが変わる気がするし、そこからまた広がればいいなって思ってます。

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