ときめき♡宣伝部|未来だけを見つめる6人の“VICTORY STORY”

ときめき♡宣伝部が4月10日にニューシングル「ときめき♡宣伝部のVICTORY STORY / 青春ハートシェイカー」をリリースする。

昨年10月に新メンバーとして“二代目ときめき♡パープル”の杏ジュリアが加入し、新体制になったとき宣は、エイベックスからのデビューシングルとして「ときめき♡宣伝部のVICTORY STORY / 青春ハートシェイカー」を発表。本作の表題曲の1つ「ときめき♡宣伝部のVICTORY STORY」では新たなスタートを切ると同時に、今年12月に東京・中野サンプラザホールで開催するワンマンライブ「ときめき♡宣伝部のどきどき♡クリスマスパーティー Vol.5」へ向かって突き進む彼女たちの決意が歌われている。

音楽ナタリーではメンバー6人にインタビューを行い、新メンバーの杏について紹介してもらいつつ、ニューシングルのアピールポイントや中野サンプラザホール公演に対する思いを聞いた。

取材・文 / 近藤隼人 撮影 / 関口佳代

ときめき♡宣伝部

緊張しなくなったことが、ごはんでわかった

──昨年10月に杏ジュリアさんが加入してから約5カ月が経ちましたが、グループにはもうなじみましたか?

杏ジュリア

杏ジュリア デビューしたての頃は「Chocolate Truffe」という曲の中のメンバーの名前を叫ぶパートですら、みんなのことを呼ぶのに緊張しちゃって。でも、遠征などで一緒にいる時間が長くなるにつれて少しずつ打ち解けたかなと思います。今は名前を呼ぶのも緊張しなくなりました。

坂井仁香 おっ!

吉川ひより じゃあ、いっぱい呼んでもらっちゃお。

辻野かなみ ふふふ(笑)。

 自分から話しかけるのも……いや、それはどうなんだろう(笑)。時と場合に寄るかもしれないけど、5カ月前よりはいろんな面でなじんできたのかなと思います。

──ほかのメンバーから見て、この5カ月でジュリアさんの変化を感じることはありました?

小泉遥香 「緊張してる?」って聞くと「全然」とは言うんですけど、最初の頃はやっぱり何かと緊張してたと思うんです。お弁当もあまり食べなくて。少食なのかなと思っていたんですが、最近はよくごはんを食べるようになって、緊張しなくなったのかなと思います。

坂井 ごはんでそれを感じるっていう(笑)。安心したよね。ほかのメンバーがすごく食べるから、差がすごくて。ライブ中に倒れちゃうんじゃないかと心配でした。

──緊張してごはんが喉を通らなかったんですか?

 自分では気づいていなかったんですけど、そうだったのかもしれないです。

小泉 あと、MCでテンパったときに素が出るようになったよね。

坂井 かわいいよね(笑)。

藤本ばんび

藤本ばんび リリースイベントのMCで毎回その土地の方言を入れるようにしているんですが、広島で言うことを忘れちゃったんだよね。

 でも、そのあとブログに改めて言う予定だったことを書きました!

坂井 ジュリアは緊張したりテンパったりすると手をぶらんぶらんさせたり、フニャフニャ動かしたりしていたんですよ。バレエをやっていたから無意識にそういう動きが出ちゃうのかなと思っていたんですけど(笑)、最近はなくなったよね。

藤本 しなくなった! そういう癖があるのかと思っていたんですけど、緊張してたんだね。

吉川 第一印象がそれだったよね。

 まず、自分が人前で歌ったり踊ったりしていること自体にまだ実感が湧かなくて、チームの中に自分がいることをちゃんと意識できてなかったんです。

当時の私たちとは比べものにならない

──ジュリアさんのパフォーマンス面の印象はどうですか?

辻野かなみ

辻野 バレエをやってたからこそのしなやかさや姿勢のよさがあって。

坂井 品がある。

小泉 ダンスの先生にも「見習いなさい」と言われました。参考にさせていただいています!

吉川 「遠くであがる花火 二人ならんで見てた」でジュリアがバレエを踊るシーンがあったり、生誕祭では「青春アンセム」の間奏でバレエの振り付けを披露したり。ほかのメンバーはバレエの経験がないので、いい武器になっていると思います。

辻野 小さい頃からバレエをやっていたからなのか、振りを覚えるのが早いんです。今の私たちと同じくらい早くできていて、4年前の自分はこんなに早く覚えられなかったと思います。

坂井 当時の私たちとは比べものにならないよね。すごい。

小泉遥香

小泉 あとパフォーマンス面のことじゃないけど、ジュリアはブログが面白いです。ほかのメンバーには書けない文を書いていて。

藤本 先月食べたアイスのコーナーが読んでいて楽しい!

──藤本さんは初めて後輩のメンバーができたわけですが、自身の心境に変化はありましたか?

藤本 最初は「自分が先輩だ」という気持ちがありました。

坂井 ちょっと先輩ぶってたよね。うれしそうに「マイクはここに置いちゃいけないんだよ」とか教えてて。

藤本 ぶってないし!(笑)

吉川 それもかわいいなと思ってたよ(笑)。

藤本 自分が入ったときにわからなかったことを教えてたんです。でも初めて振り入れしたときのこととかをお互い話してるうちに、ジュリアもよくしゃべってくれるようになって。歳も近いので好きなものや考えてることが一緒で、それからは先輩後輩という関係ではなくなりました。歳はジュリアのほうが上ですし、同い年感覚でしゃべらせてもらってます。

キャピキャピした仁香が、熱い仁香に

──とき宣は結成から約4年が経ちますが、ジュリアさん以外のメンバーで成長したと感じる部分はありますか?

吉川 私はキャピキャピした仁香が、熱い仁香に変わったと感じました。メジャーデビューシングルの「ガンバ!!」ぐらいのときに、ガツッと熱い女になったなって。それまでは、とき宣イチのキャピキャピアイドルというイメージだったんですけど。

坂井 そんなキャピキャピしてた?

藤本 えー、見たかったなあ。

吉川 今はメンバーに指示を出したり、曲中に「盛り上がっていこうぜ!」と煽りを入れたりして。昔は仁香が煽るなんて考えられなかったし、センター感が増したと思います。

坂井 うれしい。ニヤニヤしちゃう(笑)。

──それは何かきっかけがあって変化したんですか? それとも自然と変わっていったんでしょうか?

坂井仁香

坂井 最初はもともとの自分のテンションも相まってキャピキャピしていたんだと思うし、アイドルはかわいいものというイメージが強かったんですけど、活動していくうちに熱い気持ちの大切さに気付かされて。それは宣伝部員さん(とき宣ファンの呼称)から教えてもらったというか、みんなと一緒にライブをやっていくうちに気持ちを伝えることの大切さを学んでいきました。その学んだことが表に出始めたのが「ガンバ!!」の頃で、曲の歌詞が胸に刺さって自分の思いとリンクして、力強く歌いたいと思うようになったんです。とき宣の曲と宣伝部員のみんなが私を変えてくれました。それまで以上に活動が楽しくなったし、今は熱いアイドルになるという目標に向かってがんばっています。