手紙のような1枚に

──上杉さんは活動休止が決まった状態で歌詞を書いていったと思うのですが、できあがった歌詞はこれまでと何か違いはありますか？

上杉　逆に、いかにそれを気にせず書くかっていうことばっかり考えてました。

井上　詞に関しては今までで一番周大くんが悩んでるように見えたよね。模索してた感じ。

上杉　活動休止を発表してCDを出すとなると、応援してくれる人は、歌詞を読んでいろんなことを想像すると思うんです。だから無責任なことは書けないなと思って。今の僕たちは何ができるか、何を歌いたいかということを、いつも以上に考えないといけないタイミングだったので苦労しました。

──「今何ができるか」「何を歌いたいか」の答えはどういうものでした？

上杉　正直、その答えは出てないんです。それを考えながら作ったというだけで。ひょっとしたら休んで、また戻ってきたときに答えが見つかるかもしれない。

堀内　僕はこのアルバムを、手紙のように感じて。

──手紙ですか。

堀内　「今までありがとう。これからもよろしくね」っていう思いをすごく感じるんです。上杉から僕らへの手紙でもあるし、ファンの方への手紙でもあるし、未来の自分たちに宛てたものでもある。

上杉　今回は歌詞に関しても、ほかのメンバーの意見をけっこう聞いたんですよ。4人で作り上げることがすごく大事になってくる1枚だと思ったので。だから手紙みたいに受け取れたのかもしれない。とにかくすごくいい作品ができたと思っているので、ぜひたくさんの人に聴いてもらいたいですね。

長谷川　初回限定盤にはバンド初の試みとして、ライブ音源も入ってます。バンドの魅力を全部詰め込んだという感じですね。等身大のTHE TON-UP MOTORSが入った最高の1枚だと思います。

活動休止前最後のツアーに向けて

──11月からは「Whatever happens happens」のレコ発ツアーとして、活動休止前最後のツアーを回ります。どういうツアーにしたいですか？

堀内　1つひとつの会場できちんと「ありがとう」という気持ちを伝えたいなと思いますね。あとは「骨になっちゃうんじゃないかな」っていうぐらい全力でライブをやりたいなと。

上杉　当日は来れない人もいると思うので、会場に来てる人はもちろん、来れない人にも感謝の気持ちを込めて、いつもと変わらないTHE TON-UP MOTORSを見せられたらと思います。

井上　ライブで見せられる自分たちのカッコよさをすべて置いていきたいです。

長谷川　これまでもフロアと一体になるライブをずっと続けてきたので、最後までそのままできればと思っています。あとはファンの皆さんに感謝しつつも湿っぽくならないように、ちゃんとTHE TON-UP MOTORSらしい姿を見せたいですね。