THE BEAT GARDENインタビュー|ドラマ「元科捜研の主婦」主題歌で示す、ロックの香りもする柔らかいJ-POP (2/2)

昌斗のテーマソング誕生

──カップリングの「消しゴム」はオートチューンがかかったかわいらしい歌ですが、アレンジは橋本幸太さんです。

U 幸太くんとはめちゃめちゃ仲良しで。彼は、僕が全部をアカペラで歌って、ギターのリフやドラムもつたないデモをすごくいい形にしてくれるんです。

U(Vo)

U(Vo)

──この曲は恋愛ソングですが、作るときにはどんなイメージがあったんでしょう?

U 「エレメント」が深い愛情を歌っているので、「消しゴム」はエッチな曲にしました。相手とは本当の恋愛関係にはなれない体の関係で。でもその不安を消してくれるのもそういう行為だという曲ですね。好きな人から抱き締められたときに不安な思いが消えて、私は私らしくなれるというテーマがあります。

──歌詞に電話番号の一部や「PayPay」などが入っていて面白いですよね。

U 僕は日頃からiPhoneのメモに歌詞にしたいワードを書いてるんですが、実際に歌詞に使えるものは少なくて。でも、「消しゴム」では7個ぐらい使えたんです。「PayPay」も「I(アイ)」も「ロマンの話」も「シネマすぎるよ」も「神話かなんかですか」も歌詞に入れてますね。何をメモしてんねんっていう(笑)。

──(笑)。なんでそんなに使えたんですかね。

U エロの曲だからですかね。そういう遊び心のあるワードを入れることでキャッチーになって、曲全体の雰囲気が重たくならないというか。

──皆さんは聴いたとき、どう思いましたか?

藤掛 自分のテーマソングができたなって(笑)。これを歌ってるときに輝く自分をイメージしました。

藤掛昌斗(Vo)

藤掛昌斗(Vo)

U うれしいです(笑)。

渡部 歌い出しの「ドレミファソラシタジタジ」っていう歌詞が面白いなと思いました。メロディラインやトラックに疾走感があって、ライブで披露するのが楽しみになりましたね。前半の女性ボーカルのパートはお客さんに歌ってほしいセクションだとUさんから聞いていて。こういうキャッチーな歌をみんなで歌えるのもTHE BEAT GARDENの強みだと思っているので、ここからライブで「消しゴム」が育っていったらいいな。

KAI Uくんが言ったように、フックになるフレーズがたくさん入っていて。「一二三くらい嫌なとこあんのに」とかも含め、このポップな曲調にはなかなか出てこないワードだなと思いました。電話番号も流れてきたら「なんの数字だろう?」って気になるし、そういう仕掛けがたくさんある。ライブでみんなと一緒に歌えるのが楽しみですね。

kowta2 僕は聴いたときに「男の子ってこんな感じなんかな?」と思いました。

U 純粋なkowta2からするとね(笑)。

kowta2 そうですね(笑)。

メンバーの関係性に変化は?

──さて、KAIさんとkowta2さんが加入して1年が過ぎました。加入当初はKAIさんとkowta2さんは頻繁に電話しているとおっしゃってましたが、今はどうですか?

U この前も電話してたよね。

KAI してましたね。

kowta2 前よりは多くないですけど。

KAI グループで一緒にいるときに話すようなことは話さないですね。僕の大学の話とか、本当に世間話です。kowta2は僕のことを同期と言ってくれてますが、年齢的にはお兄ちゃんなのでいろいろ聞いてくれます。

KAI(Vo)

KAI(Vo)

U KAIはkowta2のことをあまりお兄ちゃんと思ってる感じはしないけどね(笑)。

KAI 僕は周りからどう見えるか一切気にしないので(笑)。

U 立場上、多少気にしたほうがいいんだけどね(笑)。

──加入当初は、KAIさんがちょっと上から目線だという話になってましたよね。

U そこを太字で書いておいてください(笑)。

渡部 KAIは今も偉そうにしてるよね(笑)。

U kowta2は優しいからね(笑)。kowta2が唯一甘えられるのが怜なんですよ。2人は昔からの家族ぐるみの仲で、THE BEAT GARDENにkowta2を誘ったのも怜なので。それで怜はめっちゃ末っ子気質なのに、kowta2に対してお兄ちゃん的な立場にならないといけないと思って迷走してたんですが、最近落ち着いてきたよね。

渡部 そうですね。自分はお兄ちゃん的な立場にはなれないと気付きました(笑)。

U 「君たち(KAIとkowta2)とは同期なのだ」みたいな(笑)。

渡部 そうですね(笑)。今はフラットな感じで接してます。

U kowta2がすごくしっかりしてるしね。

──マインドが切り替わったタイミングがあったんですか?

渡部 ありましたね。kowta2が「お兄ちゃんぶらないで!」と言ってきて、「僕が間違ってたんだ」と気付きました(笑)。

渡部怜(Vo)

渡部怜(Vo)

kowta2 優しさでそう言いました(笑)。

U 例えば、kowta2は準備すべきものをわかったうえで部屋に向かってるのに、怜が「kowta2、あれ持った?」とか言うんですよ。それでkowta2が「わかってるよ!」と返すやりとりがよくありましたね。

渡部 kowta2が入ってくれたことに対する責任感から、世話を焼こうと必要以上に声をかけちゃってたんですけど、もうやめました。

──KAIさんはほかのメンバーとの関係性は何か変化しましたか?

KAI みんなと出会ってからメンバーになるまでがわりと早かったんですが、そこからほぼ毎日一緒にいるので、不思議な感じですね。自分にとって初めての関係性です。

U 兄弟でもないし友達でもないしね。

KAI うん。「こんな関係もあるんだ」みたいな。

思いっきり咲いて、さらに前へ

──昨年、新体制初のツアーを回ったことも大きかったと思いますが、どんな経験になりましたか?

U その前から5人でのリリースイベントはありましたが、ライブは4、5曲くらいで、トークもMCの方に入ってもらっていたので、自分たちで起承転結がなかなか作りづらかったんですよ。でも、ライブハウスツアーだとそれができたので、僕らとしても「THE BEAT GARDENはエレクトロでロックな部分もあって、ポップスで勝負している」ということを表現できたんじゃないかと思ってます。

藤掛 踊ったり、DJセクションがあったり、ラップがあったり、ダイブしてみたり、何かにとらわれずに「THE BEAT GARDENそのものがジャンルだよね」ということに気付けたのが大きな収穫だったと思います。

渡部 THE BEAT GARDENの新体制としてのあり方をファンの方にしっかり提示できたと思います。すごく楽しかったし、今の5人の形にシンプルにワクワクしてますね。

KAI リリースイベントはショッピングモールが主で、大きな空間にいろんな人がいる中でのライブなんですね。一方ツアーはライブハウスだったので、密な空間でお客さんと1対1という感覚が強くありました。ファンの方も一緒に歌ってくれるし、隣にも仲間がいる。もともと僕は1人で画面に向かって歌っていたので、現場ですごく温かさを感じて。これからもたくさんライブをやっていきたいなと思えるツアーでした。

kowta2 ツアーグッズを僕がプロデュースさせてもらったんですが、好評でうれしかったです。これまではサポートメンバーだったのでライブの途中ではけてたんですが、初めて最後までステージに残れたツアーでした。最後に5人で手をつないで仲よく「ありがとうございました」と挨拶できたのが特に印象に残ってます。

kowta2(DJ)

kowta2(DJ)

──いい状態であることが伝わってきます。グループとしては今年の7月でデビューから丸10年となりますよね。

U そうですね。メジャーシーンで10周年を迎えるというのはすごいことだと思いますし、目指してたところに来れて「まだまだ進んでいきたいな」という気持ちが大きくなってます。いいタイミングで新しいTHE BEAT GARDENになって、ドラマ主題歌も担当させていただいて、「ここからだな」と思います。怜がさっき「すごく楽しい」と言ってましたが、しんどいこともたくさんありました。メンバーが抜けたり、声が出なくなったり、コロナ禍があったり……僕らはまったく順風満帆じゃなくて。その経験を新メンバーの2人に伝えるべきところは伝えて、過去の苦労も土壌にして思いっきり咲いてほしいなと思ってますね。1人でまとめちゃってますけど、濃い10年だったよね? (藤掛と渡部に向かって)おつかれさまでした!

藤掛 あっという間だった。おつかれさまでした!

U ここからさらに行きましょう! お願いします!

一同 お願いします!

THE BEAT GARDEN

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公演情報

THE BEAT GARDEN one man live tour 2026 NITRO POP

  • 2026年9月12日(土)大阪府 Shangri-La
  • 2026年9月19日(土)熊本県 熊本B.9 V2
  • 2026年9月20日(日)福岡県 DRUM Be-1
  • 2026年10月3日(土)埼玉県 HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
  • 2026年10月10日(土)岡山県 IMAGE
  • 2026年10月11日(日)香川県 DIME
  • 2026年10月17日(土)長野県 LIVE HOUSE J
  • 2026年10月24日(土)宮城県 仙台MACANA
  • 2026年10月31日(土)滋賀県 滋賀U★STONE
  • 2026年11月1日(日)愛知県 ElectricLadyLand
  • 2026年11月15日(日)東京都 LIQUIDROOM

プロフィール

THE BEAT GARDEN(ビートガーデン)

U(Vo)、藤掛昌斗(Vo)、渡部怜(Vo)、kowta2(DJ)、KAI(Vo)からなるグループ。2016年7月にユニバーサルシグマよりシングル「Never End」でメジャーデビュー。結成10周年を迎えた2022年8月に発表したドラマ「六本木クラス」の挿入歌「Start Over」が大ヒットを記録。2025年2月、サポートDJのkowta2と現役大学生のKAIが加入して新体制となった。最新シングルは2026年3月リリースの「エレメント」。9月から11月にかけて全国ツアー「THE BEAT GARDEN one man live tour 2026 NITRO POP」を行う。