Kroi×Technicsコラボライブ開催記念特集|アーティストのこだわりを細部まで再現するイヤフォンの魅力

Kroiとオーディオブランド・Technicsによるコラボオンラインライブ「Technics presents “Connect” Online Live」が3月29日に音楽ナタリーのYouTube公式チャンネルで無料配信される。当日はKroiの新作EP「MAGNET」のリリース日でもあり、収録曲の初パフォーマンスも予定されている。

音楽ナタリーではKroiにインタビューを実施。Technicsのワイヤレスイヤフォン「EAH-AZ60」を試してもらいながら、普段のリスニングの環境、イヤフォンへのこだわり、有観客ライブとオンラインライブの違い、そして「Technics presents “Connect” Online Live」の意気込みを語ってもらった。

取材・文 / 森朋之撮影 / 草場雄介

Technics「EAH-AZ60」

Technics「EAH-AZ60」

Technics「EAH-AZ60」

TechnicsがHi-Fiオーディオ機器の開発で長年培われた音響技術の粋を注いだ完全ワイヤレスイヤフォン。音楽が持つ表現や豊かな空間を再現する高音質を実現させた。ハイレゾ音質の伝送が可能なLDACに対応することで、ワイヤレスでありながらハイレゾ音質が楽しめる。

Technics presents “Connect” Online Live × Kroi

2023年3月29日(水)20:00~
音楽ナタリー公式YouTubeチャンネルにて配信

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「有線じゃないとダメ」という感じがなくなりました

──Kroiの皆さんは普段、どんな環境で音楽を聴いていますか?

益田英知(Dr) 家ではスピーカーで聴くことが多いですね。内田からオススメしてもらったスピーカーを使ってます。

内田怜央(Vo, G) そうだった(笑)。僕も家では基本的にスピーカーを使ってますけど、イヤフォンで聴くこともあって。特に歌詞を考えているときは、イヤフォンでデモ音源をずっと聴きながら歯を磨いたりしてます。

千葉大樹(Key) レコードを聴くときはスピーカーで、制作中の楽曲はいろんな状況で確認するようにしています。ヘッドフォンやイヤフォンはもちろん、iPhoneのスピーカーでもチェックしますね。リスナーの皆さんがどんな環境で聴いているかわからないので、できるだけいろんな環境で確認しておきたくて。

千葉大樹(Key)

千葉大樹(Key)

長谷部悠生(G) 音楽をサブスクで聴くときはヘッドフォン、レコードで聴くときはスピーカーという感じです。家ではあまりデカい音で聴けないんですけどね。音楽を聴くための場所と機材が欲しいです。

関将典(B) 自分は家でもけっこうワイヤレスイヤフォンを使ってますね。例えばライブ映像を観るときも、ベースをしっかり聴きたいので。ポータブルスピーカーもあるけど、低音を強めに出そうと思うと近所迷惑になってしまうので(笑)。

内田 ワイヤレスイヤフォンの話で言うと、以前と比べると使う頻度は高くなってますね。でも、音楽家や音楽好きの人って“有線”に対する安心感があると思うんですよ。

千葉 わかる。

内田 逆にワイヤレスイヤフォンに対しては「音質に問題があるんじゃない?」というイメージがあって。でも、年々ワイヤレスイヤフォンの品質は上がっていて、今は本当にいい音で聴ける製品が増えてきているなと思いました。

 うん。昔はワイヤレスイヤフォンで映画やライブ映像を楽しもうと思うと、音と映像がズレることがあって。今はそういう部分も改善されていて、「有線じゃないとダメ」という感じがなくなりましたね。

関将典(B)

関将典(B)

ミュージシャンのこだわりがしっかりと伝わるイヤフォン

──では、Technicsのワイヤレスイヤフォン「EAH-AZ60」について聞かせてください。まずTechnicsというブランドに対してというブランドに対してはどんなイメージをお持ちですか?

内田 やっぱりTechnicsと言えば硬派な印象があります。

益田 音にこだわりがある人が使っているイメージがあるよね。

益田英知(Dr)

益田英知(Dr)

内田 わかる。ターンテーブルもそうですけど、プロが使う機器が多いイメージ。

長谷部 僕はこの「EAH-AZ60」が初めてのTechnics製品だったんですけど、使ってみて感動しました。メンバーとも「めっちゃいいよね」って会話をしましたね。

益田 確かにびっくりした。ワイヤレスイヤフォンは音の定位(像における楽器や声の配置、距離などの聴感上のバランス)がわかればいいくらいに思ってたんだけど、「EAH-AZ60」はアンビエンス(レコーディング時の臨場感、空気感)、例えばシンバルの余韻もはっきり感じられて「マジか?」って。高音も低音もすごく解像度が高いんですよ。

内田 高い音、低い音をイヤフォンで再現するのは難しいと思うんだけど、「EAH-AZ60」は最先端な感じがしますね。現代のアーティストはローエンドのミックスや音作りにこだわっている人が多いし、そこがしっかり聞こえるのは作り手としてもすごくありがたいです。あと、これまでのワイヤレスイヤフォンの音像は少し奥で鳴っている印象があったんですけど、これはすごくいい距離感で空間が表現されていると感じました。

内田怜央(Vo, G)

内田怜央(Vo, G)

千葉 自分はミックスもやっているので、どんなふうに聴いてもらえるかというのも気になるんですよ。だからこのイヤフォンが普及してもらえると、こちらとしても安心だなと思いました(笑)。ワイヤレスイヤフォンの中には、“いい音っぽく”聴かせる設計になっているものもあるんだけど、「EAH-AZ60」は無理なくいい音が再現されている。質のいいパーツを使ってるんだなと思います。専用のアプリ(Technics Audio Connect)でEQを調整できるのもいいですね。好きなジャンルや曲に合わせてチューニングできるので。

 EQの操作もしやすいんですよね。でも自分はいろいろ調整してみた結果、初期設定のまま使っています。デフォルトのバランスがすごくよくて、それぞれの楽器の存在感が明確なんですよ。音の分離もいいし、聴き慣れた曲も「ここにこんな音が入ってたのか!」という発見がある。みんなも言ってましたけど、ミュージシャンがこだわった部分もしっかり伝わってくるのもいいなと。音楽を聴くのが楽しくなるイヤフォンだと思います。

長谷部 このイヤフォンを使い始めたのは新作EP「MAGNET」のミックスチェックをしているタイミングだったんですよ。スタジオで聴いているサウンドがかなり忠実に再現されていたし、自分たちが聴かせたい音がそのまま伝わるし、これはすごいなと思いました。それ以来、移動中もずっと使ってます。あと、これは声を大にして言いたいんですけど、イヤーピースが7サイズあるんですよ! 自分は右と左で耳の穴の大きさ違うんですけど、両方ともばっちりハマって。“両方ジャスト”は初めてだったし、感動しました。

長谷部悠生(G)

長谷部悠生(G)

千葉 俺も右と左でサイズが違うので、イヤーピースの種類が多いのはうれしいですね。

長谷部 全人類の耳の穴に合うと思います(笑)。