10年も続けてきたなんて笑っちゃう
──曲調がばらけていて、バラエティに富んだアルバムになったと思います。そんな中でもいい流れがあって、そのままセットリストにして再現ライブをやっても盛り上がりそうだなと思いました。
秋本 素敵なセトリになると思う。
大黒 「HORIZON」からの「番狂」(「番狂わせてGODDESS」)ってめっちゃ戦闘力高いね。
坂本 最初は攻め攻めで、「Rocket Queen feat. MCU」で雰囲気が変わって、「JIBUNGOTO」「HONEY」でコロナ禍のことを想像させて「こだま」で上がって……完璧じゃない?
秋本 アンコールで「Today」「Rainbow」。ばっちりアンコールまできれいなセトリができた!(笑)
──すっかりライブプロデュースまでできるようになっていて、皆さんのことを10年前から知っているので感慨深いです。
坂本 ねー。4月で10周年だって。すごいよね。
大黒 まさか10年も一緒にいるなんてね。
──年齢で言うと、坂本さんは2月で23歳になって、ほかのメンバーは今年25歳に。全員最初は中学生でしたからね。
坂本 そうやって数字になるとやっぱりすごいなと思うよね。
咲良 10年も続けてきたなんて笑っちゃうよ。恥ずかしい(笑)。
秋本 誰も10年も続くと思ってなかったよね。
大黒 そもそも20歳になってもこのメンバーで一緒にグループをやっているとは思わなかったもん。だってチームしゃちほこ時代の出囃子「人間50年、アイドル5年」って言ってたじゃん。だから普通に2017年で終わると思ってた(笑)。
坂本 倍になるなんて(笑)。
大黒 でも、5周年のときって「VICTORY YEAR」とか言ってさ、めちゃくちゃライブをいっぱいやって、曲も出して、終わりそうな感じはまったくなかったよね。ていうか、「VICTORY YEAR」から5年経ってるという事実が怖い(笑)。
──グループとしては10周年で、TEAM SHACHIとして1stフルアルバムを出して一度完結したようなところもあると思います。10年が経ってすっかり大人になった皆さんは、これからTEAM SHACHIをどういうグループにしていきたいですか?
坂本 「HORIZON」を最初に聴いたときも「私たちにできるのかな?」と思ったけど、やってみたらカッコいいものができて、自分自身もだし、メンバーに対しても、もっといろんなことができるんじゃないかって思えたんですよね。だから、もっといろんな楽曲に挑戦したい。今までのTEAM SHACHIでは考えられなかったような曲とか。
──4人とも音楽的な好みがバラバラなイメージですが、やってみたいジャンルはありますか?
大黒 個人的には、女の子が共感したり、カッコいいと憧れてくれるような曲をやってみたいです。K-POPアイドルのEVERGLOWみたいなガールクラッシュ系にも挑戦してみたいですね。
坂本 私はすでにTEAM SHACHIの強みになってる「START」みたいなアツい感じの曲をもっと突き詰めたい。例えばファンキー加藤さんみたいな熱いやつ。全力感だけじゃなくて、みんなを鼓舞できるような曲に説得力を持たせられるんじゃないかなって。きっと帆華ちゃんも燃えて輝きだすと思う(笑)。実はかわいいだけじゃなくて、一番少年の心を持っていているんだぞって。
大黒 ほーちゃんってうちらの中で一番ライブを観たらイメージが変わる人だよね。
秋本 そんなふうに思ってもらえてたらうれしい。アツい曲ならWANIMAさんみたいな楽しくてアツい曲も素敵だなと思うんですよね。WANIMAさーん、よろしくお願いしまーす!(ワーナーミュージック内のオフィスに向かって)
坂本 お願いしまーす!
咲良 私は王道なポップスを歌いたいかも。いろんなジャンルに挑戦してきたTEAM SHACHIだからこそ説得力があるストレートなメッセージを持った曲を歌いたい。自分たちをむき出しにした曲はいっぱい歌ってきたけど、そうじゃない、一度聴いたら忘れない普遍性のある曲。フェスでたまたま耳に入って「あれ、ちょっといいかも?」と思ってもらえて、聴いたらすぐに口ずさめるような曲を歌えたらいいなと思いますね。
武道館公演をタフ民にプレゼントしたい
──「TEAM」を引っさげたツアーも始まりますね。
咲良 今回はいろんな場所を回るし、ひさびさに私たちに会う人も初めて会う人もいると思うので、今の私たちを観てもらってもっと好きになってもらいたい。あとはアルバム曲を育てたい。夏に関西地方で“いいこと”をするから、京都と兵庫の人が絶対行きたいと思ってもらえるようなツアーにしたいですね。
坂本 改名してすぐに回ろうとしていたツアーがコロナで中止になっちゃったから、TEAM SHACHIのことを東名阪でしか見せられていないんです。パシフィコが終わって自信をつけて十分に仕上がっている私たちに会いに来てほしいですね。
──東京公演は中野サンプラザホールですね。TEAM SHACHIとしては初めての会場です。
大黒 最近ソナーポケットさんのライブを観に行って、素敵な会場だと改めて思ったし、中野でのライブもすごく楽しみ。
──TEAM SHACHIになってからは、日本武道館でのライブを目標にしていますけど、実際いつ頃やれたらいいなと思っているんですか?
秋本 コロナ禍もあるからまだわからないけど、現実的に考えると10周年イヤーの中で開催発表はしたいね。
大黒 できることなら10周年イヤーの中でやりたかったけど、万全の体制でやるには難しいしね。タフ民みんなへのプレゼントとして、「10年応援してくれてありがとう」って発表できたらいいな。
最近のTEAM SHACHIがハマっているもの
秋本帆華
ポーカー
お正月からアプリでポーカーをやるのにハマってます。大富豪とかもやったけど、今はポーカーが楽しくて、世界中の人とオンラインで対戦していて。スタンプを使ってコミュニケーションを取って心理戦もできるんですよ。心理戦がうまくいってすごく弱い手札で勝てたときはうれしいです。
咲良菜緒
そば茶
毎年寒くなると温かいお茶にハマるんだけど、今の冬はそば茶。すごく地味だけど、毎日のように買って飲んでいます。
大黒柚姫
舞茸
偏食だからハマるとそればっかり食べちゃうんだけど、今は舞茸ブーム。野菜炒めでよく食べていて、ふさふさだからその隙間に味が入って好き。歯ごたえも最高。きのこは捨てるところが少なくてずっと好きで、その前はえのきにハマってました。
坂本遥奈
甥っ子
お姉ちゃんが9月末に赤ちゃんを産んで、それからずっと甥っ子に夢中。赤ちゃんに触れる機会がこれまでなかったから抱っこするのも最初は緊張してたけど、今はすっかり慣れておむつも替えられるし、お風呂にも入れてあげてます。いつも癒やされながら遊んでます。
公演情報
TEAM SHACHI「TOUR 2022 ~猪突!猛進!猛進!猛進!猛進!~」
- 2022年2月11日(金・祝)宮城県 チームスマイル・仙台PIT
- 2022年2月12日(土)福島県 HIPSHOT JAPAN
- 2022年2月19日(土)長野県 NAGANO CLUB JUNK BOX
- 2022年2月20日(日)新潟県 studio NEXS
- 2022年2月26日(土)京都府 京都FANJ
- 2022年2月27日(日)兵庫県 Harbor Studio
- 2022年3月14日(月)神奈川県 CLUB CITTA'
- 2022年3月20日(日)福岡県 DRUM LOGOS
- 2022年3月21日(月・祝)熊本県 熊本B.9 V1
- 2022年4月9日(土)愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
- 2022年4月10日(日)愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
- 2022年4月23日(土)東京都 中野サンプラザホール
プロフィール
TEAM SHACHI(チームシャチ)
スターダストプラネットに所属する愛知県出身の秋本帆華、咲良菜緒、大黒柚姫、坂本遥奈の4人からなるラウドポップユニット。2018年10月22日に前身グループ・チームしゃちほことしての活動を終了し、翌23日にTEAM SHACHIとして再スタートを切った。2019年2月にミニアルバム「TEAM SHACHI」でデビュー。2020年7月にコロナ禍の中で行った無観客生配信ライブ「TOUR 2021~異空間~:Spectacle Streaming Show "ZERO"」では視聴者数が5万5000人を突破するなど、話題を呼んだ。2021年10月に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで行ったワンマンライブ「OVER THE HORIZON~はちゃめちゃ!パシフィコ!」を成功に収める。2022年2月に1stフルアルバム「TEAM」をリリースし、同月よりツアー「TOUR 2022 ~猪突!猛進!猛進!猛進!猛進!~」を開催する。