TEAM SHACHI|夢に向かって出発進行!4人の挑戦詰まったデビュー作

しっくり来たのがタフ民

──TEAM SHACHIの楽曲の特徴としてブラス民のサウンドもありますよね。ブラスを入れるというアイデアはどこから?

咲良 去年の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」にトランペットとサックスのミュージシャンが加わった編成で出演したんですよ。そのときにちょっとダンスのフォーメーションに混ざってもらったり、ホーンを入れたりしたらすごくよかったんですよね。それがきっかけでブラス民を入れるというアイデアになったところもあります。

坂本 めちゃくちゃよかったよね。「BURNING FESTIVAL」とか。

──そういうきっかけがあったんですね。あとブラス民をはじめ、ファンをタフ民、スタッフをスタッフ民と呼ぶようですが、「民」とは?

秋本 民族です。

大黒 最初にタフ民ができたんです。そこからブラス民、スタッフ民とみんな「民」が付きました。

坂本 ももクロちゃんで言う「モノノフ」、エビ中ちゃんで言う「エビ中ファミリー」みたいなファンの人の愛称がずっと欲しかったんです。グループ名も変わるし、これを機に付けたいなと思っていて、なんかしっくり来たのがタフ民で(笑)。

咲良 タフ民っていう言葉ができたからキャッチコピーにもタフって入ったんだよね。

──近年の皆さんは激しい曲を連続で披露するようなストイックなライブをすることが多くて、それに付いてくるファンの皆さんはタフだなと思っていましたがそういうところから?

咲良 そうです。伊達に今日まで付いてきてくれているところも含めて(笑)。

歌詞が書き足りない自己紹介ソング

──「Hello, TEAM SHACHI」はメンバー念願の自己紹介ソングです。この曲では皆さんラップを披露していますが、なぜこのような形に?

咲良 自己紹介ソングならフリースタイルラップっぽいのがいいなと思っていたんです。

坂本 自分で自分のことを歌うんじゃなくて他己紹介形式にしたいなと思って、音源を作る前から「この人がこの人の紹介をする」っていうのは決めていました。1人ひとり別の子を紹介する歌詞を書いて、自分が書いた歌詞を歌っています。

咲良 ほーちゃん(秋本)のパートがすごく難しいんですよ。いきなり裏になったりする。

秋本帆華

秋本 これね、自分では合ってると思って歌ってるのにどんどんズレちゃうの(笑)。リズムがなんか合わない。

咲良 フリースタイルだと思えばそれでいいんだけど、CDの音源とは違うんだよね(笑)。

秋本 発売されたらすぐにバレる(笑)。

──歌詞を書くのは難しくなかったですか?

坂本 みんなのことをよく知っているから、歌詞はどんどん出てくるんですよ。なんなら書き足りないぐらい。柚姫が歌っている、私を紹介するパートが難しそうだよね。

大黒 「一体絶対何者なんだ!? 坂本遥奈」からサビにすぐ入るし、私のパートはハモだから抜いたらバレる。だから「坂本遥奈」の部分だけみんなに任せてます(笑)。ユニゾンだったらちょっとサボってもなんとかなるけどハモだとね……(笑)。

秋本 柚姫はまだライブで1回も噛んでないよね。本当にすごいと思うよ。

──この曲は、サビの「鮮やかな色で染めてく」という部分がどことなく、チームしゃちほこ時代からの大切な曲「colors」の歌詞っぽいのもいいんですよね。

秋本 あー、確かに。言われてみれば……。

坂本 全然意識してなかった(笑)。

咲良 じゃあそういうことにしようよ! 実は「colors」意識です。

秋本 気付いてました?(笑)

結局一緒に主メロを歌っています

──「グラブジャムン」はハッピーな雰囲気のパーティソングです。作詞に坂本さんの名前がクレジットされていますが、こちらもコンペで?

坂本 そうです。この曲のテーマは「フラッグ」だと言われたんですけど、“旗っぽい曲”って難しいなと思って、にぎやかな音だったのでパーティ感のある歌詞を書きました。明日がパーティで準備をしているワクワクした気分を歌詞にして。グラブジャムンは世界一甘いお菓子と言われているシロップ漬けのドーナツのことで、みんなが知らない言葉だけど口ずさみたくなるようなワードを入れたくて歌詞に取り入れました。2Aの「ホットプレートゲットしてモクモク煙のショー」という歌詞がお気に入りで、ここは柚姫と一緒に事務所の宿泊施設でチーズタッカルビをやった日のことを書いています。念入りに計画してホットプレートを買って、部屋で作ったチーズタッカルビおいしかったなあ。

咲良菜緒

咲良 私たちがその部屋に行ったら、換気扇を回してないから煙がヤバくて(笑)。

秋本 本当にモクモク煙だった!

大黒 菜緒に「換気してよ!」って怒られたよね。でもうちらは楽しかったし、おいしかったから全然気付かなかった(笑)。

──この曲もハモが効いていて、特に「たちまち魔法にかかる」の部分のハモリはすごくきれいだなと思いました。

咲良 あれは主メロもムズいんですよ。

大黒 なんなら主メロのほうが難しいよ。

坂本 あの主メロだけは自分はやりたくないと思ったのに私が担当でした(笑)。この曲は振り付けもハルが担当しています。

大黒 サビも2、2でハモってるんだよね。

咲良 柚姫とハルの2人はちゃんとハモっててすごいよね。私とほーちゃんは全然ダメ。うちらのユニットはハモリが聴きどころだったはずなのに、うまくハモれなくて結局一緒に主メロを歌っています。ほーちゃんが特徴的な声をしてるから声質でなんとかなった(笑)。