TEAM SHACHI|夢に向かって出発進行!4人の挑戦詰まったデビュー作

中学生の頃の私たちには歌えなかった歌詞

──ラップパートのみの作詞は坂本さんが担当したこともありましたけれど、共同とは言え1曲まるごと作詞というのは今回が初めてですよね。楽曲制作に携わってみて皆さんいかがですか?

大黒柚姫

大黒 書いていただいた歌詞ももちろんすごくいいんですけど、メンバーの歌詞はより共感できるなと思いました。曲自体への愛情が深まるというか。

秋本 完成するまでに、その曲と触れ合っている時間が長いからみんな愛着がすごいんですよ。

坂本 レコーディング前に歌詞を覚えるときに「帆華ちゃんは、こういう感じの言い方をするんだ」とか、いろいろ考えて。今までの曲よりも歌うときに感情が込めやすかったです。

──どの曲もすごく等身大な歌詞ですよね。歌詞の内容に寄り添うように4人の歌い方も変わって、歌っている人たちは一緒なのに歌声がグッと大人っぽくなった印象でした。

坂本 今までは名古屋のことか「元気で行こうぜ!」みたいな内容の歌詞が多かったから。若いからこそ歌えるみたいな曲というか、今までの私たちに合っていた曲だった。「ROSE FIGHTERS」の歌詞なんて中学生の頃の私たちには歌えなかったと思う。ほかの曲もそうだけど、今の年齢だからこそ歌える歌詞だよね。

咲良 うん。あと歌詞の内容を理解しやすい。これまでにたくさん曲を書いてくれてる浅野(尚志)くんはすごく私たちのことを理解してくれているけれど、私たちが浅野くん自身のことまではそんなに知らないから、どんな気持ちで歌詞を書いてくれたのかまでは想像がつかないの。でもメンバーはいつも一緒にいるからなんとなくわかる。「これってどういう意味なんだろう?」みたいなのが本当にない(笑)。

大黒 ないね。

坂本 うん。

咲良 だからそういった意味でも、より歌いやすい曲になるんだなと思います。

意外と私たち波乱万丈なんです

──アルバムで最初にできた曲は「DREAMER」だそうですね。こちらの曲は岡田マリアさんの作詞で、TEAM SHACHIの気持ちを代弁するかのような歌詞だと思いました。

坂本 そう。すごいよね。

秋本 私たちが感じていること、伝えていきたいことが全部入ってます。

──岡田さんは今作から携わるようになったんですよね。

大黒 はい。TEAM SHACHIになったタイミングで、演出周りだったり、いろいろとスタッフが変わったんです。その中で岡田さんも新しく協力してくれることになって。

坂本 岡田さんが私たちの今までをすごく調べて書いてくださった曲だと思うんですよ。TEAM SHACHIになったばかりで、これから何が起こるかまだ全然わからない、でも新しいことが始まるドキドキ感や緊張感、そして前を向いて進んでいきたいという思いが全部詰め込まれていて。

秋本 この曲は名古屋テレビのドラマ「イジューは岐阜と」の主題歌だったんですよ。あかりん(早見あかり)主演のドラマで、新しいことに挑戦する主人公の気持ちにすごく寄り添っているんです。この歌詞は私たち自身にも当てはまるんですけど、きっと誰が聴いても共感できる歌詞なんだとドラマを観て気付きました。誰にでも新境地ってあるじゃないですか。新しいことに挑戦する人の背中をこの曲でそっと押してあげられたらと思います。

──サビの「ろくでなしなんかじゃないよ 伊達に今日まで生きてないよ みんなそうっしょ? 僕らつよいっしょ? 選ばれし者でいいでしょ?」という歌詞が今のTEAM SHACHIにぴったりだと思いました。

坂本 「伊達に今日まで生きてないよ」って歌詞がいいんだよね。

咲良 本当にそれ! そこなの。「簡単に今日まで生きてきたと思ってるでしょ? そんなことないんだぞ」って言いたいの。この部分を歌いながらいろいろ思い出すよね。

──チームしゃちほこはメンバーが2人も抜けているし、最近だと咲良さんが怪我でライブをお休みしたり、実はけっこういろいろあったグループですよね。

秋本 そう、意外と私たち波乱万丈なんです。

「抱きしめてアンセム」は私たちの歴史と共にある曲

──「今初めて出逢う景色の中 眩しい奇跡感じたなら 何度でも夢を見よう」という歌詞もずっと夢を追い続けている皆さんに当てはまりますね。日本ガイシホール単独公演という夢を叶えて、今はナゴヤドーム単独公演という新しい夢に向かっているわけですから。

咲良 そうなの! ハルのパート、エモモモモモいよね。

秋本 エモいってさ、イマイチわからないんだけど……「START」ってエモい?

坂本遥奈

坂本 エモいんじゃない? やっぱり歌詞って大事だよね。

咲良 こんなこと言うのもちょっとアレだけど、「抱きしめてアンセム」って全然エモい曲じゃないのに何度も歌ううちにエモくなったよね?

秋本 あー、そう言われてみればエモいかも……なんなんだろうね、あの曲。何について歌ってるんだっけ?

咲良 現状維持に満足してないっていうことを歌ってるんだよ。

秋本 じゃあ「ROSE FIGHTERS」と同じ内容なんだ。

大黒 うん。なんかエモく感じるんだよね。「アンセム」に関しては……私たちとの歴史がありすぎるからだと思う。1000回ぐらいやってるんじゃない?

咲良 「アンセム」は私たちの歴史と共にある曲だよね。これからもやっていきたいです。