高嶺のなでしこ インタビュー|1stアルバム「見上げるたびに、恋をする。」は“戦友”と駆け抜けた青春の証 (3/4)

葉月紗蘭・星谷美来・松本ももな・籾山ひめり インタビュー
左から星谷美来、松本ももな、葉月紗蘭、籾山ひめり。

左から星谷美来、松本ももな、葉月紗蘭、籾山ひめり。

ファンの皆さんも戦友

──続いて、皆さんにも1stアルバムについてお話を伺います。まずリード曲「花は誓いを忘れない」はどのような印象を受けましたか?

星谷美来 先に歌詞をいただいたので、まずは歌詞を読み込んだんですけど、「すごく深いな」というのが第一印象です。「君の本音が分からない」というフレーズで始まるので、いったいどんな曲調なんだろうと楽しみな気持ちが大きくなりました。この曲には本当に好きな歌詞がたくさんあって。「戦友よ」や「背中を預け 悲しみを越え この場所に立つ」という言葉は、今まで楽しいこともつらいことも一緒に共有して乗り越えてきた自分たちの姿にリンクしていると感じました。また「君の代わりはどこにもいない」の部分は、メンバーもそうですし、応援してくださるファンの方にも重なります。皆さんの応援があって私たちは活動できているので、感謝の気持ちを込めてこの曲を歌っています。

松本ももな 私たちの絆や覚悟が伝わる楽曲であり、自分たちにとっても「がんばろう」という気持ちにさせてくれる大事な曲です。私が好きな歌詞は、「夢を重ねひとつに これからもありがとう」。メンバーと夢を共有し、ファンの皆さんと一緒に作り上げてきた高嶺のなでしこの物語を象徴しているようなフレーズだと思います。この部分では「ありがとう」とメンバー全員で声をそろえるんですけど、ハロウィンのときは「ハッピーハロウィン!」、香港でのライブでは「謝謝!」と、時期や場所によって変えていて。音源だけじゃなくぜひ現場で体験していただけたらと思います。

葉月紗蘭 私はこの曲で、「その誰かが僕ならば これ以上嬉しいことはない」という部分の歌割をいただきました。私は高嶺のなでしこが初めてのアイドル活動ですし、グループ内で年少メンバーなので、頼られることより頼ることのほうが圧倒的に多いんですけど、このパートをいただいたことで「もっと頼ってもらえるようにがんばりたい」という気持ちが強くなりました。歌うたびに、もっと成長したいなと感じています。

葉月紗蘭

葉月紗蘭

籾山ひめり 「花は誓いを忘れない」は、私たちの現実を切り取った曲だなと思いました。強い意志が込められているという点ではアルバム2曲目の「美しく生きろ」にも通じるところがあるんですけど、「美しく生きろ」は高みを目指して進む強さを歌っているのに対し、「花は誓いを忘れない」は強さだけじゃなく温かさもあって。自分たちの弱さを認め合い、愛しながら、これからも一緒に進んでいこう、みたいなイメージの曲なので、ファンの皆さんの心にも寄り添える曲なんじゃないかな。また、「戦友」という歌詞も印象的です。メンバーはもちろん、高嶺のなでしこを応援してくださっているファンの皆さんも戦友なので、これからもアイドルの世界で一緒にがんばっていけたらと思いました。

──先ほどほかのメンバーに取材した際も「戦友」というフレーズが話題に上がりました。皆さんはどういった瞬間にメンバーのことを「戦友」だと感じますか?

星谷 ライブ中に目が合った瞬間ですね。昔と比べて目が合う回数が多くなり、絆が強まっているのを実感します。あと、ライブが終わったあとの楽屋で「今日のライブ、ここがよかったよね!」とみんなで言い合っている時間もすごく楽しくて、仲間だなと感じます。

籾山 みんな尊敬し合っていて、ちゃんとお互いのよさを認めているところが「戦友」だなって。メンバーを見ていると「この子には、私が持っていないこういう魅力がある。だから吸収したい、盗みたい」という気持ちが自然と湧いてきて、とても刺激になります。

──具体的に、どういった部分を「吸収したい、盗みたい」と思っていますか?

葉月 私はひめちゃん(籾山)のパフォーマンスがすごく好き。歌声も安定しているのにダンスまでカッコよくて! ライブが終わると、いつもそのときのライブ映像をスタッフさんからもらうんですけど、自分とひめちゃんを見比べて、自分が足りていない部分を確認して練習しています。

籾山 ありがとうございます。逆に、さあさん(葉月)は立ち姿がすごくきれい! 新体操の経験があるからか、立っているだけでも素敵で尊敬しています。ももなはかわいいお顔だけど力強い表現がカッコいいし、「初恋のひと。」で恵里沙と向き合う瞬間のももなは演技派ですごい! みくるん(星谷)はビジュアルがきれいでスタイルもスラッとしていて、さらにかわいい動きもできるから魅力的だなと思います。一緒にいればいるほど、みんなのよさがどんどん見つかります。

上品さもありつつ、少し攻めた衣装

──では、1stアルバム収録曲の中で、特に思い入れの強い1曲をそれぞれ教えてください。

葉月 私が好きな楽曲は「美しく生きろ」です。この曲はグループ結成初期の頃からずっと大事に歌ってきた曲で、ライブで披露するとファンの皆さんがすごく盛り上がってくれるんです。歌詞の中に「高嶺のなでしこ」というフレーズが入っていて、とても思い入れがあります。高嶺のなでしこのカッコいい部分が凝縮されているので、初めて私たちの曲に触れる方にもオススメですね。

松本 私は「初恋のひと。」のアナザーソングである「初恋のこたえ。」が大好きです。「初恋のひと。」は男の子目線、「初恋のこたえ。」は女の子目線の曲になっていて、内容がリンクしているんです。歌詞を読み比べながら両方聴いてもらえたら、楽曲の世界観をより楽しめるんじゃないかな。どちらも初恋の甘酸っぱさを感じられる、素敵な青春ソングです。

松本ももな

松本ももな

星谷 「メランコリックハニー」は女の子のデートの1日を追った曲になっていて、早起きしたのに遅刻しそうになってダッシュする主人公の女の子がかわいくて好きです。曲中では、私が「束縛し合おう♡」というセリフを担当しているんですけど、自分自身はあんまり束縛するタイプじゃないので、言うのが恥ずかしい(笑)。でもライブでファンの皆さんが盛り上がってくださるので、以前よりは自信を持って言えるようになりました! あと、この曲はROUND1×JOYSOUNDコラボタイアップソングで、高嶺のなでしこ仕様にラッピングされたコラボルームまで作っていただいてすごくうれしかったです。

籾山 サプライズ企画で、このコラボルームで歌っていた女の子のところにメンバーが突撃しました(笑)。その様子がYouTubeに上がっているので、ぜひ観てください! 私は「アイドル衣装」という曲が好きで、ファンの皆さんに対する感謝の気持ちがたくさん込められているところが素敵だなと思います。アイドルのかわいい衣装を見て「私も着てみたいな」と思ったのが、アイドルになりたいと思った最初のきっかけだったので歌詞にとても共感できますし、ファンの皆さんのおかげでアイドル活動ができているので、この楽曲をツアーで初披露したときは本当に泣きそうになりました。

──では「衣装」つながりで、今皆さんが着ている新衣装の特徴について教えてください。

籾山 高嶺のなでしこは今まで制服っぽい衣装が多かったけど、今回初めてスカートがミニ丈になっていて。上品さもありつつ、少し攻めた衣装になっています。新しい高嶺のなでしこをお見せできている気がして、すごくうれしいです。

松本 とってもかわいい衣装だと思います。髪飾りも豪華で気に入っています。

籾山 かわいいよね! ちなみに私たちの髪飾り、新衣装をいただくたびにどんどん大きくなっていて。ひさしぶりに昔の衣装を着ると「あれっ、こんなに髪飾り小さかったっけ?」と驚きます。もしかしたら今後、もっともっとゴージャスな髪飾りになるかもしれません(笑)。