ブレずにやってれば世界に届くって、日本中に伝えたい

──taffyはThe Charlatansのティム・バージェスから招待され、5月にイギリスで開催される音楽フェス「Liverpool Sound City」でティムがキュレーターを務めるステージ「Tim Peaks Diner」に出演することになりました。このライブへの意気込みを教えてください。

粕谷　イギリスで僕らを待ってくださる人たちに、新作の魅力をどれだけ濃縮して伝えられるかが今回大事だと思ってます。より歌と世界観にこだわったライブをしたいです。

浅野　イギリスに行くのは今回で5回目なんですけど、毎回新しい刺激を受けてるんで、僕らもそれに応えるようなライブをしつつ、楽しんできたいと思います。

アイリス　歌詞を間違えないようにします（笑）。あと、taffyを観るのが目的で来てくれるファンと、今回初めて観てくれる人、どちらにも届くようなライブを意識していきたいと思います。そしてティムに胸を張って「呼んでよかった！」っと思ってもらえるようなライブをしたいです。

浅野　taffyを観に来てくれる人たちも毎回増えてますしね。

アイリス　今回フェスに呼んでくれたティムにしても、リミックスしてくれたアントンにしても、とても感謝しています。もしこちらからのオファーで同じことをするとしたら、すごくお金がかかるか、「お金の問題じゃない。無理」って断られるかどっちかだったと思うんです。そんなことを好意だけでやってくれたから、自分たちはいったいどうやったら恩返しができるんだろうって思ってて。

粕谷　そうですね。

アイリス　私は、「Darkle」が日本のたくさんのリスナーに届いて、みんなにアントンのリミックスを聴いてもらえたらと思ってます。それでThe Brian Jonestown Massacreのリミックスを日本により広めることが恩返しになると思ってます。もう、ほかの曲はいいからとにかくリミックスを聴いて！っていう気持ちが正直なところです（笑）。

粕谷　あと、The Charlatansがtaffyをフェスに呼んでくれたっていう事実を日本の人に知ってもらうことで、海外のビッグアーティストが日本の音楽シーンに注目してくれているんだってことを、そして無名の日本人バンドでも音楽がよければフェスに誘ってくれるんだってことを、日本中に伝えられると思うんです。

アイリス　夢が広がりますよね。ブレずにやってれば遠い国の人のところにもそれが届くんだって。その実例としてtaffyを見てくれたらうれしいなと思ってます。我々は力なく見えますが（笑）、今やってることがこれから先に起こる何かのきっかけになれたらなと思ってます。