「！」のない新機軸

──カップリングにはおなじみ浅野尚志さんの楽曲、通称“浅野くん曲”の最新版である「Sweet Memories」も収録されていますが、これもまた歴代の浅野くん曲とは異なる雰囲気で。浅野さんはTwitterで「なんと歌詞にエクスクラメーションマークがございませんっ！」とつぶやいていました。確かに「！」がタイトルにも歌詞にも入ってないです。

全員　おー！

伊藤　そうだっけ？ そうかー。

秋本　今まであったっけ？

安藤　いっぱいあったじゃん！ 今回ないよ確かに。最後なんて「マイスイートメーモリーズ」だもん。なによ甘い思い出って！ そんな砂糖まぶすようなセリフ歌ったことないよーみたいな（笑）。

伊藤　これを浅野くんが考えたんだって思うと面白い（笑）。

安藤　浅野くんの振り幅にびっくりするよね。

咲良　ストレートにいい曲すぎて何も言えない（笑）。

秋本　私たちが歌っていいのかなって思っちゃう。

──ストレートな曲が一番とまどうっていろいろ間違ってる気がしますけど（笑）。

咲良　確かに。私たち、ヘンなものが武器というか、自分たちを守るものになっていたから……。

──“ヘン”という鎧を外して丸腰で歌うことに不安があると。

伊藤　そうそう。素で戦ったら何もできないみたいな。

咲良　私たちなんて白いワンピース着て出てきたら、ただの人だもん。

──「It's New 世界」のほうはどうですか？

大黒　この曲は勢いもあるし、まだいつものしゃちほこに近いかなあ。

安藤　こっちのほうがまだ安心できる（笑）。ステージで歌うところがイメージできる。

秋本　店長（マネージャー）は「『ONE PIECE』の主題歌になってもいい曲」って言ってた（笑）。

伊藤　なってもいい曲なんだ（笑）。なってほしいじゃなくて。

──歌詞の内容自体は真面目だし、新世界、ネクストステージに向かいますよという強い意思表示にも取れますけど、勢いのある曲なのでライブではいつも通りの盛り上がりになりそうですよね。

安藤　どんな振り付けになるかで、また印象が全然変わってくると思います。

2015年は羊みたいに

──では最後に、今年1年を振り返りつつ、2015年はどんな1年にしたいですか？

咲良　今年のことホント覚えてないもん。速すぎて。いつが今年だったか思い出せない。

伊藤　あー、そうだね。

咲良　とにかく次に何をやるのか、先に教えてほしいです！ その日何をやるのか、その日にわからないこともしょっちゅうだから。「2015年は何やるの？」という不安があります。私たち高3で受験生なんですけど……。

──あー。坂本さん以外の5人は来年、全員3年生になるんですよね。

大黒　しゃちがいつまで続くかわからないし、就職もしないといけないからさあ。

坂本　私も高1であと2年あるけど、考えるもん。

咲良＆伊藤　あっという間だよ、ホントに。

大黒　しゃちが終わるなら、私は専門学校に行って保母さんにならなきゃいけないから。

咲良　ならなきゃいけないんだ（笑）。

大黒　いや、ちっちゃい頃からの夢だから。

安藤　私は全然考えてないです。それよりもちゃんと高校を卒業できるのかが心配で（笑）。ちゃんと進級できるのか、毎年受験のようにがんばっているので、まずは無事3年生になれるように……。

──忙しい中でチームしゃちほこの活動へのモチベーションは保てていますか？

咲良　改めてがんばろう！とは思わないです。もう普通になっちゃってる。

坂本　日常の中に（チームしゃちほこの活動が）当たり前にあるから、日常として過ごしてるというか。

伊藤　逆にしゃちほこがないと物足りなくなっちゃいそう。

安藤　今年はそれぞれ個人で伸ばさなきゃいけないところをがんばってきたから、来年は全体の目標を決めて、みんなでそれに向かって走れる1年にしたいです。

秋本　あ、今年は午年で馬みたいに駆け抜けたから、来年は羊のようにみんなでゆっくり行きたいです。ほら、羊って群れで生活するじゃん？

咲良　そうだね。みんなでゆっくり進んで行こう。

秋本　です！

大黒　あ、個人の目標はあるんですよ。私、今年は周りばっか見てたんですよ。はる（坂本）がMCうまくなったとか、ほのか（秋本）が踊れるようになったとか。みんなのすごさばっかり評価して、自分の評価をしてないような気がして。

坂本　みんなが言ってることと真逆じゃん！（笑）

大黒　あれ、ごめんごめん！ なんかごめん！ 全体のことを考えつつ、私は自分のことをもっとがんばる（笑）。