ミニアルバム「おひとりさま」の核となる楽曲「御一人様」のミュージックビデオは、Takumi（Vo, G）が“お一人様”でレストランを訪れるという内容。Swimyはまるで宮殿の一室のようなセットが組まれたスタジオで、丸一日かけて撮影を行った。

各メンバーの演奏シーンとリップシーンから撮影はスタート。コックに扮したタイキロイド（G, Cho）は、魚の頭や豚足などグロテスクなビジュアルの食材が並ぶテーブルの上で、鍋をかき回す。キャッシャー役の平成のまお（Vo, B）はレトロなレジスターを打ちながらのリップシーンを撮影。高速でレジを打った平成のまおは撮影が終わると、ホッとした様子で「疲れたあ……」と強張った手の筋肉をほぐしていた。なお彼女は学生時代に会計の勉強をしていたそうで、電卓を叩いていた当時を思い出したそう。

続いてTakumiの来店シーンの撮影へ。シルクハットとスーツでめかしこんだTakumiはウエイトレス役のみっけ（Vo, Dr）にアテンドされ、席につく。東京・原宿にある「KAWAII MONSTER CAFE」から提供されたレインボーパスタやカラフルなカップケーキに加え、生レバーや生魚がテーブルに並ぶと、Takumiはむせながら「全部食べられるんですか……？」と不安げな表情を浮かべた。もちろん生レバーや生魚は絵作りのために用意されたもので、食べることはできなかったが、ペペロンチーノ味のレインボーパスタを食べたTakumiは「見た目からは甘い匂いがしそうなのに、実際の匂いと味はペペロンチーノなんですよ」と不思議そうな表情を浮かべていた。

MV後半の撮影に向けて、メンバーには特殊メイクやコープスメイクが施される。いつもメガネをかけているタイキロイドがシリコン製の鼻を取り付けられていると、平成のまおは「タイちゃんはメガネ外しただけで特殊メイクやん」と笑い、Takumiも「そうやなあ（笑）」と賛同。タイキロイドのメイクが完了したあと、みっけと平成のまおもエルフのような尖った耳を装着し、店員役の面々の特殊メイクが完成した。

続いて食事をしている最中にTakumiが悶え、奇妙な見た目に変身してしまうというシーンを撮影。Takumiは迫真の演技で悶え苦しむ様子を見せた。その後Takumiは特殊メイクを終えたメンバーたちとダンスシーンの撮影へ。振付師の竹中夏海によって考案されたコミカルな振付を一夜漬けで覚えたという4人は、息の合ったダンスを踊った。また店員役の3人の演奏シーンを撮影している最中に、Takumiの特殊メイクが完了。眉毛を消え、人相が悪くなったTakumiに対し、平成のまおとみっけは「怖すぎる」「やだ！」と怯えた様子を見せていた。

変身したTakumiが起き上がるシーンは後ろに倒れた様子を逆再生で見せるため、Takumiはクッションの敷かれた床にバタリと倒れる。このシーンの撮影が終わり、続いて撮影されたのは4人の演奏シーン。彼らは疲れた顔ひとつ見せず、パワフルなプレイを繰り広げた。すべての撮影が終わったあとTakumiは特殊メイクのままコンビニへ。お目当ての商品を購入し、ご満悦の様子でスタジオへ戻った。