4、5年の思いが実り、理想のメンバーで始めたSwimy

──音楽ナタリーPower Pushに初登場ということで、バンド結成のきっかけについて聞かせてください。この4人はどうやって集まったメンバーなんでしょうか？

Takumi（Vo, G）　簡潔に言うと同じ高校の軽音楽部のメンバーと幼なじみが集まったという感じです。僕とまおが同じ軽音楽部で、みっけはまおと幼なじみ。2人はもともと一緒に音楽やってたんだっけ？ 「のど自慢」とか一緒に出てたんでしょ？

平成のまお（Vo, B）　そうそう。私とみっけは小学校に入る前から一緒なんです。「BSジュニアのど自慢」に2人で出て、優勝しました。それが2人にとってはテレビ初出演。

みっけ（Vo, Dr）　うふふ（笑）。実はそうなんですよ。

──優勝！ それはすごいですね。

Takumi　で、僕とまおが軽音楽部で一緒にバンドを組んでいたんです。タイキロイドは僕とコピーバンドを組んでいた仲。まおから「ドラムも歌もうまい幼なじみがいる」と、みっけの噂をずっと聞いていたので、僕の中で思い描いていた理想のバンドメンバーはギターボーカルが僕、ベースがまお、ドラムがみっけ、ギターがタイキロイドでした。Swimyとしては2011年にスタートして、ちょうどみんなのタイミングが合って4人でバンドを始めたのが2013年。僕の4、5年くらいの思いが実ったときでした。

レコーディングの日に曲のイメージができあがる

──結成から3年でメジャーデビューというのはトントン拍子にバンドの活動が進んでいったように見えます。

Takumi　僕からしたら、気付いたらメジャーデビューすることになってたという感じなんですよ。

タイキロイド（G, Cho）　ボクモ、キヅケバデスネ。

みっけ　私もです。

Takumi　先を見据えて戦略を練ってやっていたというよりかは、必死に走ってきたらここにたどり着いたみたいな感覚ですね。

平成のまお　ああ、そうかもしれへん。

──4人で結成した時点でプロになるつもりだった？

平成のまお　そうですね。この4人がそろってバンドが形になってから、このメンバーでやっていくぞという決起集会というか、ミーティングをしました。

──結成から3カ月後に1stデモをリリースされてるんですね。

Takumi　バンドを知ってもらうなら、音源が必要だと思ってすぐに作りました。

平成のまお　でも、CDを出すって先に発表してから曲を作っていったよね。バンドをやるからにはとりあえず何か形にせなダメやなと思ったんで。

Takumi　そうそう。レコーディングの日にやっと曲のイメージができあがるみたいな感じやったな。

みっけ　確かにそうだったかも。

平成のまお　当日にTakumiがみんなに歌詞とかを教えてくれるみたいな。

Takumi　最近のレコーディングでも当日に曲が仕上がることが多いよね。どうしてもよりいいものにするためにギリギリまで考えたくなっちゃって。でもレコーディングしたらそこで頭を次の作品に切り替えるようにしています。

──ギリギリまで曲の全貌がわからないとなると、Takumiさん以外のメンバーは大変じゃないですか？

タイキロイド　イマハモウナレマシタケド、ムカシハ マイカイ「マジッスカ」ッテ オモッテマシタ。

平成のまお　ふふふ（笑）。でも、付いていくしかないんです。初めは「もうちょっと早く曲がわかってれば練習もできるのに」って思ってたんですけど、Takumiが納得いかないまま進めるよりギリギリまで練ってもらって満足いくものをレコーディングしたいので、それに対応できるスキルを身に付けようというふうに意識が変わっていきました。