周年でしかやれない形でバンドの集大成を見せる

──ベストアルバムの発売日である10月17日からはライブハウスツアー「My Name is Straightener」が開催されています。ツアーはベスト盤の曲を中心にしたものになるわけですよね？

ホリエ　そうですね。でも実は今回のツアーって、春に開催した「Future Dance TOUR」の延長線上のものとして、もともと秋冬にかけてのスケジュールを組んでいたんです。ただ、ツアー初日がベスト盤の発売日と重なっていたこともあって、どうせならツアーのタイトルを変えて周年を締めくくるようなものにしようって舵を切ったのが「My Name is Straightener TOUR」ですね。けっこう細かいところを回るツアーになっていて、例えば北海道の釧路でライブをするのは初めてですね。

ナカヤマ　普段回っていないような場所でベスト盤を携えたライブができるっていうのは、けっこうやりがいがあると思ってるんです。

ホリエ　「Future Dance TOUR」からの流れもあるので、ベスト盤に1曲も入らなかった最新のオリジナルアルバム「Future Soundtrack」（2018年5月発売）の曲も、もちろん披露します（笑）。最新作は当然聴いていてほしいし、「Future Dance TOUR」での反応もメチャクチャよかったから。

──今回のツアータイトルにある「My Name is Straightener」という言葉は、ホリエさんがライブで必ず口にするおなじみの挨拶から来てるんですよね？

ホリエ　はい。「俺たちストレイテナーって言います」って挨拶を英語にしたものです。周年を締めくくるツアーとして原点に立ち返ったタイトルを意識してこうなりました。

──2019年1月には千葉・幕張イベントホールでのワンマンライブも予定されています。こちらの構想はすでに練っているんでしょうか？

ホリエ　少しずつアイデアを出しているところです。周年でしかやれない形でバンドの集大成を見せつつ、今までにやったことのないことにも挑戦してみたいですね。

ナカヤマ　ベスト盤のツアーは今年で締めくくってしまうので、幕張でまったく同じことをやるつもりはありませんから。

ホリエ　ちょっとファンの意表を突くようなこともしたいね。

──オリジナルアルバムのツアーをやって、ベスト盤のツアーを開催して、さらにまだライブで表現したいことがあるわけですね。

ホリエ　自分たちでもすごいと思います（笑）。これまで僕らはライブの演出も自分たちで考えてきたんですけど、意識してたのはただ曲が聴けるだけじゃなくて、ライブにしかないスペシャルなものが味わえるようにしようってことなんです。その姿勢はライブハウスでも幕張のイベントホールでも変わらないけど、幕張みたいな大舞台だったらやっぱり観る人をビックリさせるようなことをしたいんですよね。

ナカヤマ　ストレイテナー好きが観に来てくれたら、必ず満足して帰れるような日になると思います。楽しみにしていてほしいですね。