スペシャのお宝映像も見放題!「スペシャオンデマンド」の魅力をマキシマム ザ ホルモンのダイスケはん&ナヲが熱弁 (2/2)

「めっちゃ面白そう。今日これ観よ!」

ダイスケはん スペシャの特徴としては僕らみたいなライブハウスシーンもですけど、ヒップホップとかレゲエといったクラブシーンにもすごく強いんですよね。僕は「Black File」が昔から大好きなんです。難しいかもしれないですけど「第三会議室」もまたやってほしいなと思っていて。最近だとYOU THE ROCK☆さんが、THA BLUE HERBのレーベルから11年ぶりにアルバム(「WILL NEVER DIE」)をリリースするにあたってBOSSさん(ILL-BOSSTINO)と対談したんです。その回のロングバージョンがスペシャオンデマンドで観れるんですけど、これも本当によすぎて。

──意外なセレクトですね。

ダイスケはん 90年代にYOU THE ROCK☆さんとBOSSさんが一時期ちょっといがみ合ってた時代があったんです。当時、スペシャでYOU THE ROCK☆さんがやられていた「電撃リクエスト ダイナモ」という番組の生放送中に突然BOSSさんが乱入して、2人が初めて会ったときの映像がこの対談番組の中に一瞬挿入されるんですけど、「うわっ、ヤバ! 懐かしい!」と思って。ともに90年代を引っ張ってきた人たちが、今のフリースタイルで盛り上がるヒップホップシーンに対する思いや、1枚の音源に対する向き合い方について語っているんですけど、これがもうジャンルとか職業とか関係なく全員に刺さるバイブルみたいで。矢沢永吉さんとイチローさんが対談した本があって(2006年刊「イチロー×矢沢永吉 英雄の哲学」)、その中でカリスマ論みたいなことを語っているんですけど、僕それがすごく好きでしょっちゅう読むんです。その本を読んだときの感覚をこの2人の対談から受けて。これが観られるのはすごいなという熱い内容でした。

ナヲ へーっ、めっちゃ面白そう。今日これ観よ!

「LIVE FILE : YOU THE ROCK★」

「LIVE FILE : YOU THE ROCK★」

「LIVE FILE : YOU THE ROCK★」

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ダイスケはん インタビューを映像で観ると、ご本人の言い回しとか熱量が出るじゃないですか。それがすごくいいなと思うんです。ヒロトさんの「ザ・クロマニヨンズ『SIX KICKS ROCK&ROLL』SPECIAL ~虫とさかなとお笑いと、甲本ヒロト~」もめちゃくちゃ面白かった。

ナヲ 観た観た。これヤバいよね!

ダイスケはん 面白すぎて僕、マジで3回連続で見たんですよ。すげえと思って。この番組でもTHE BLUE HEARTSをやるきっかけになったコンセプトみたいなのを、(甲本)ヒロトさんがこの対談の中でポロっと言うんですよ。それを聞いて、「ああ、だからか」ってなりました。これは実際に観てください。

ナヲ 上手ー(笑)。

ダイスケはん なんでヒロトさんがさかなクンに会いたかったかって理由も、僕さかなクンじゃないのに泣きそうになって……うわっ、今、ネタバラシしそうになった。ヤバイなあ(笑)。

「ザ・クロマニヨンズ『SIX KICKS ROCK&ROLL』SPECIAL ~虫とさかなとお笑いと、甲本ヒロト~」

「ザ・クロマニヨンズ『SIX KICKS ROCK&ROLL』SPECIAL ~虫とさかなとお笑いと、甲本ヒロト~」

「ザ・クロマニヨンズ『SIX KICKS ROCK&ROLL』SPECIAL ~虫とさかなとお笑いと、甲本ヒロト~」

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ナヲ 観てのお楽しみということで。ヒロトさんとマーシー(真島昌利)さんは作品をリリースするたびに「モンスターロック」にゲストで出てくださるんですけど、それが本当に毎回めちゃめちゃ面白いんだよね。

ダイスケはん あの2人がやりとりするだけでも面白い。一般の方からお二人への質問に答えていただく形式のコーナーをやってるんですけど、それもオンデマンドで観れるようにしてもらえたらうれしいなあ。

ナヲ うん、あれはぜひまとめてほしい! マジで質問への返しが素晴らしくて最高なんですよ。

ダイスケはん 「ニューロティカ 武道館への道」もオススメ。結成38年目にして初の武道館公演に向けた番組で、ライブ自体は今年1月に終わっちゃいましたけど、これもぜひ。地元の先輩なんで。

ナヲ 我々、ライブ当日にお祝いの花を出し忘れたけどね(笑)。「ところで花は?」「……ああああ!」って。全員、当たり前のように出してるもんだと思ってたから。

ダイスケはん なので、この紹介をもってお花に代えさせていただければ(笑)。フラカンや怒髪天が武道館立ったときも興奮しましたけど、ニューロティカは八王子の先輩でもあるから、一層感慨深かったです。次、7月に31年ぶりの日比谷野音ライブあるから、またスペシャで「野音への道」をやってくれるのかなという期待もあります。

「ニューロティカ 武道館への道」

「ニューロティカ 武道館への道」

「ニューロティカ 武道館への道」

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左からダイスケはん、ナヲ。

スペシャオンデマンドは“教科書”

──熱の入ったレコメンド、ありがとうございます。本当にオンデマンドを楽しまれているみたいですね。

ダイスケはん めちゃくちゃ面白いですね。ライブも観れるし。

ナヲ 30年前から最新の番組までそろってて。もう教科書ですね、教科書。

ダイスケはん たぶん「モンスターロック」も、この記事が出る頃は今日収録した回が上がってるかな?

ナヲ 今日のやつ、めちゃくちゃ面白かった! ゲストがSUPER BEAVERだったので。

ダイスケはん そもそもSUPER BEAVERが来ると毎回面白いんですけどね。

ナヲ SUPER BEAVERの次は、総集編かな?

ダイスケはん そうだね。総集編を観てもらえれば、「モンスターロック」がどんな番組かだいたいわかると思います。総集編だとどうしてもダイジェストになるので、例えば「誰誰のゲストの回がフルで観たい!」という声がいっぱいあったら、オンデマンドに上がるかもしれないですね。個人的に追加してほしいのが「POLYSICS ハヤシ VS 凛として時雨 ピエール中野の新春対決スペシャル」。あれはぜひフルでみんなに観てほしいですね。こんなことやる番組、絶対ないと思うんで。普通じゃ絶対通らない企画。

左からダイスケはん、ナヲ。

──リクエストを送れば、スペシャオンデマンドに追加されるかもしれないということですね。最後に今後お二人がスペシャでやってみたい企画はありますか?

ダイスケはん 僕はスポーツ番組がやりたいです。正確にはスポーツの要素を取り入れた音楽番組。スポーツと音楽って、絶対リンクすると思うんです。プロ野球だったら入場曲にクリープハイプやandymoriが使われたり、尾崎世界観くん、ガガガSPのコザック前ちゃん(コザック前田)が始球式をやったり、サッカーだったらスキマスイッチとSHISHAMOがコラボして川崎フロンターレの中村憲剛選手に捧げる曲を作ったりしてますよね。アスリートの皆さんにも羽生結弦くんが出番前にONE OK ROCKを聴いてるとか、音楽にまつわるエピソードがいっぱいあるじゃないですか? それをうまく融合できないかなって勝手にずっと思ってます。

ナヲ 私は、ミュージシャン限定での本気のドラマ。例えば「東京ラブストーリー」を今のアーティストでやるとか(笑)。演技が下手な人もときどきいて、「なんだこれ、観てらんない!」みたいなムズ痒さを味わうのもいいかもしれない。配役は投票で決めてね。人気投票じゃなくて、あくまで役のイメージで投票してほしい。

ダイスケはん ドラマは金かかると思うんですけど、なんとか。時間も3分でいいので。

ナヲ 短っ! 逆に金かかるわ(笑)。

ダイスケはん ハハハハハ! でも、スペシャのディレクターさんで本題に入るまでの前振りの部分をドラマ仕立てで撮りたがる方もいらっしゃるんですよ。以前「モンスターハンター」とコラボしたときに、すごいカット割りをしてくれて。そういう人にぜひ名乗りでていただきたいですね。

ナヲ あと私、「おしゃべりクッキング」やりたい。「お前もおしゃべりクッキングにしてやろうかー!」なんて(笑)。

左からナヲ、ダイスケはん。

プロフィール

マキシマム ザ ホルモン

1998年八王子にて結成された、マキシマムザ亮君(歌と6弦と弟)、ダイスケはん(キャーキャーうるさい方)、上ちゃん(4弦)、ナヲ(ドラムと女声と姉)の4人からなるロックバンド。日本語を独自の語感表現で操り、意味不明に見えて実は奥深いメッセージ性を持つ強烈な歌詞と、激しいラウドロックにポップなメロディを融合させたサウンドスタイルが特徴。2013年発売のアルバム「予襲復讐」はオリコンアルバムチャート3週連続1位を獲得し、40万枚を超えるセールスを記録。2022年1月に、累計40万本を突破するホルモン映像作品「D対D」シリーズの最新作「Dhurha Vs Dhurha~ヅラ対ヅラ~」をリリース。